図画の盗用疑惑1
↑ セルカン氏の著書「宇宙エレベーター」p32 や、「ポケットの中の宇宙」p46に使用されている宇宙エレベーターのイメージ図は、
The Space Elevator Referenceの下記リンク論文の図からの流用である。
"The Space Elevator Development Program, Dr. Brad Edwards, Carbon Designs, Inc. (Session IAC-04-IAA.3.8.2.01)"
この論文は、2004年にカナダのバンクーバーで行われた”International Astronautical Congress”で発表されたものらしい。
この画像のクレジットには "Image from Discover Magazine" とある。
Discover Magazine 2004年7月号に掲載された宇宙エレベーターの記事が、
同Webサイトの2004年7月24日に転載されている(→ 4ページ目の図)
上記論文で使われている図そのものではないが、使われている要素がすべてここにそろっている。
この図は、 "Aerospace engineer Brad Edwards’s plan for a space elevator..."とある。
つまり、この図は上の論文の執筆者である Brad Edwards 氏の宇宙エレベーター計画を、
Discover Magazineが記事にした際に画像化したもの、ということらしい。
(この宇宙エレベーターのイメージ図は、Moonlinxのウェブマガジンにおけるセルカン氏に関する記事にも流用して掲載されている。)
図画の盗用疑惑2
↑ セルカン氏の著書「宇宙エレベーター」p42に使用されている、
インフラフリー居住のイメージ図(人口島の図)と酷似したものが、
建築家Jean-Philippe ZoppiniとAlstom Marine(企業)のプロジェクトに関するものとして紹介されている。
(初出は2004年、「宇宙エレベーター」の刊行は2006年)
図はどの分野の研究でも重要であるが、特に建築の分野では研究の本質的なオリジナリティに密接に関わるものと考えられ、剽窃(盗用)とすれば深刻な問題である。 また、著作権侵害の可能性もある。⇒ その他の疑惑画像については別記事参照
図画の盗用疑惑3
↑ ATA SPACE ELEVATOR (宇宙エレベーター) ‘A Gateway to Heaven’ASANSOR’2005 Conference, April 2005での、セルカン氏の発表資料の図、表、内容は、
Ranko Artuković氏 (Zadar, Croatia)の研究からの盗用である。
図画の盗用疑惑4
(左図)セルカン氏が自分のデザインとして3800円で販売している11次元Tシャツの絵柄や、
(右図)セルカン氏の著書「宇宙エレベーター」p66に掲載されている図は、
↓ William P. Thurston 氏らの1984年の論文で発表された図に酷似している。
William P. Thurston and Jeffrey R. Weeks. The Mathematics of Three-dimensional Manifolds. Scientific American, pages 108--120, July 1984.
※11次元宇宙デザインTシャツに関するセルカン氏の発言。
同氏のブログ、2006.07.22 Saturday 「11次元Tシャツ」から一部抜粋。
「僕が提案した11次元「アニリール」宇宙のイメージを元に
デザインしてもらっているので、他にはないデザインですよ~。」
※著書「宇宙エレベーター」p66における図の説明
「宇宙のソトという概念を作り出し、その視点から見たアニリール宇宙モデル」
以上のようにあたかも自分が創作したオリジナルの図のように主張している。
著作権違反か? → 「論文とそれに使用された図画の著作権は発表された雑誌に帰属する」
図画の盗用疑惑5
Image credit: Dr. Serkan ANILIR & 大和書房
↑ セルカン氏著「宇宙エレベーター」のp71に掲載されている画像
本の中で、「11次元で捉える「宇宙のソト」 ---宇宙の外から見ると、地球環境とはまったく法則の異なる様々な 宇宙が存在しており、それぞれのバランスで宇宙が保たれている。 」というセルカン氏のコメント付きで紹介されている。
また、同じ画像が、独立行政法人科学技術振興機構(JST)運営の「かがくナビ」のセルカンさんに関する記事においても、使用されている。
この11次元宇宙イメージ画像は、http://az.theforceisstrong.co.uk/entranced/graphics.phpの2番目の画像と同一であり、盗用疑惑が上がっている。現在はサムネイル画像のみであるが、Web Archiveに大きな画像が残っている。
⇒ http://web.archive.org/web/20020626234852/az.theforceisstrong.co.uk/entranced/images/art_mtheory.jpg
「宇宙エレベーター」は2006年に出たのに対し、この画像は少なくとも2002年6月22日には発表されている。
図画の盗用疑惑6
↑ モントリオール建築学科のカンファレンスにおけるセルカン氏の発表ポスター
2009年3月17日火曜日17時45分に、Pavillon de la Faculté de l’aménagementの講堂3110において、“Infra-Free Architecture: A future orchestration between art and technology”という題目で発表されたらしい。
(左図出典⇒ セルカン氏発表の告知記事)
(右図出典⇒ セルカン氏の2009年3月のブログ記事)
しかし、この建築物(Mercury House II )は、2003年のプロジェクトでArturo Vittori氏とAndreas Vogler氏により設計されたものである。
(参考⇒ 008 Mercury House 2003 project)
この二人は、セルカン氏も名を連ねるSpace Architecture Technical Committのメンバーリストに入ってるので、なんらかの付き合いがある可能性が高い。
しかしながら、「プロの学者の世界では細かな点でも出典・著作権表示を明示するのが学問上の約束であり、その点でルールに反している。」
セルカン氏は、下の講演の発表スライド中においても、出典・著作権表示を明示していない
Image credit: Dr. Serkan ANILIR
図画の盗用疑惑7
Image credit: Dr. Serkan ANILIR & 大和書房
この図は、セルカン氏著「宇宙エレベーター」p65に掲載されており、
ここでの説明では、「ケンブリッジ大学の物理専門誌に提出した「11次元宇宙理論」モデル---今までの宇宙理論の定説を覆す、新たな概念を提案した。 」となっている。一方、Moonlinxのウェブマガジンにおけるセルカン氏に関する記事において、「4次元の家」の項目にも掲載されており、セルカン氏自身が何の画像なのか混乱しており、盗用が疑われいた。調査の結果、
この画像は、以下のリンク先からの盗用の可能性が高いことが判明した(あれまあ様からのご情報)
http://ucdarnet.org/gallery/novak-legrady.php"
http://www.amazon.com/o/ASIN/3764362944
図画の盗用疑惑8
Moonlinxのウェブマガジンにおけるセルカン氏に関する記事において、宇宙エレベータの項目の1番目に掲載されている画像
このサイトでは、画像の下に「宇宙エレベーター」と書いてある。
一方、同じ画像がセルカン氏著「宇宙エレベーター」p35にも掲載されており、ここでの説明では、「著者本人の設計による、全長2kmのインスタンブールExpoタワーの提案。研究成果によれば高さ114kmまでの超高層建築が可能。」となっている。ちなみにGoogleで Istanbul Expo Tower で検索しても関係のあるサイトは1件も無い。
以下のリンク先に掲載されている写真と酷似していることが判明した(あれまあ様からのご情報)
Eye In The Sky Lookout Tower
http://www.tdrinc.com/eye.html
結論: セルカン氏は講演や著作者において多岐にわたって流用図画の出典・著作権表示を行っていないことが、多量のエビデンスによって証明された。これは科学コミュニティの一般的規範から逸脱しており、科学における不正行為である。著作権所有者から許諾を得ておらず、引用の目的上正当な範囲内で行われていない場合は、著作権法違反である。
その他検証中の画像についてはこちら
http://blog.goo.ne.jp/11jigen/e/51f8556b519f23b680f3cbf7c1a77a12
Image credit: Dr. Serkan ANILIR & 大和書房 | Image credit: Dr. Serkan ANILIR & 中央公論新社 |
↑ セルカン氏の著書「宇宙エレベーター」p32 や、「ポケットの中の宇宙」p46に使用されている宇宙エレベーターのイメージ図は、
The Space Elevator Referenceの下記リンク論文の図からの流用である。
"The Space Elevator Development Program, Dr. Brad Edwards, Carbon Designs, Inc. (Session IAC-04-IAA.3.8.2.01)"
この論文は、2004年にカナダのバンクーバーで行われた”International Astronautical Congress”で発表されたものらしい。
この画像のクレジットには "Image from Discover Magazine" とある。
Discover Magazine 2004年7月号に掲載された宇宙エレベーターの記事が、
同Webサイトの2004年7月24日に転載されている(→ 4ページ目の図)
上記論文で使われている図そのものではないが、使われている要素がすべてここにそろっている。
この図は、 "Aerospace engineer Brad Edwards’s plan for a space elevator..."とある。
つまり、この図は上の論文の執筆者である Brad Edwards 氏の宇宙エレベーター計画を、
Discover Magazineが記事にした際に画像化したもの、ということらしい。
(この宇宙エレベーターのイメージ図は、Moonlinxのウェブマガジンにおけるセルカン氏に関する記事にも流用して掲載されている。)
図画の盗用疑惑2
↑ セルカン氏の著書「宇宙エレベーター」p42に使用されている、
インフラフリー居住のイメージ図(人口島の図)と酷似したものが、
建築家Jean-Philippe ZoppiniとAlstom Marine(企業)のプロジェクトに関するものとして紹介されている。
(初出は2004年、「宇宙エレベーター」の刊行は2006年)
図はどの分野の研究でも重要であるが、特に建築の分野では研究の本質的なオリジナリティに密接に関わるものと考えられ、剽窃(盗用)とすれば深刻な問題である。 また、著作権侵害の可能性もある。⇒ その他の疑惑画像については別記事参照
図画の盗用疑惑3
↑ ATA SPACE ELEVATOR (宇宙エレベーター) ‘A Gateway to Heaven’ASANSOR’2005 Conference, April 2005での、セルカン氏の発表資料の図、表、内容は、
Ranko Artuković氏 (Zadar, Croatia)の研究からの盗用である。
図画の盗用疑惑4
(左図)セルカン氏が自分のデザインとして3800円で販売している11次元Tシャツの絵柄や、
(右図)セルカン氏の著書「宇宙エレベーター」p66に掲載されている図は、
Tシャツの販売サイト → http://bearing.ws/ | Image credit: Dr. Serkan ANILIR & 大和書房 |
↓ William P. Thurston 氏らの1984年の論文で発表された図に酷似している。
William P. Thurston and Jeffrey R. Weeks. The Mathematics of Three-dimensional Manifolds. Scientific American, pages 108--120, July 1984.
※11次元宇宙デザインTシャツに関するセルカン氏の発言。
同氏のブログ、2006.07.22 Saturday 「11次元Tシャツ」から一部抜粋。
「僕が提案した11次元「アニリール」宇宙のイメージを元に
デザインしてもらっているので、他にはないデザインですよ~。」
※著書「宇宙エレベーター」p66における図の説明
「宇宙のソトという概念を作り出し、その視点から見たアニリール宇宙モデル」
以上のようにあたかも自分が創作したオリジナルの図のように主張している。
著作権違反か? → 「論文とそれに使用された図画の著作権は発表された雑誌に帰属する」
図画の盗用疑惑5
Image credit: Dr. Serkan ANILIR & 大和書房
↑ セルカン氏著「宇宙エレベーター」のp71に掲載されている画像
本の中で、「11次元で捉える「宇宙のソト」 ---宇宙の外から見ると、地球環境とはまったく法則の異なる様々な 宇宙が存在しており、それぞれのバランスで宇宙が保たれている。 」というセルカン氏のコメント付きで紹介されている。
また、同じ画像が、独立行政法人科学技術振興機構(JST)運営の「かがくナビ」のセルカンさんに関する記事においても、使用されている。
この11次元宇宙イメージ画像は、http://az.theforceisstrong.co.uk/entranced/graphics.phpの2番目の画像と同一であり、盗用疑惑が上がっている。現在はサムネイル画像のみであるが、Web Archiveに大きな画像が残っている。
⇒ http://web.archive.org/web/20020626234852/az.theforceisstrong.co.uk/entranced/images/art_mtheory.jpg
「宇宙エレベーター」は2006年に出たのに対し、この画像は少なくとも2002年6月22日には発表されている。
図画の盗用疑惑6
Image credit: Dr. Serkan ANILIR | Image credit: Dr. Serkan ANILIR |
↑ モントリオール建築学科のカンファレンスにおけるセルカン氏の発表ポスター
2009年3月17日火曜日17時45分に、Pavillon de la Faculté de l’aménagementの講堂3110において、“Infra-Free Architecture: A future orchestration between art and technology”という題目で発表されたらしい。
(左図出典⇒ セルカン氏発表の告知記事)
(右図出典⇒ セルカン氏の2009年3月のブログ記事)
しかし、この建築物(Mercury House II )は、2003年のプロジェクトでArturo Vittori氏とAndreas Vogler氏により設計されたものである。
(参考⇒ 008 Mercury House 2003 project)
この二人は、セルカン氏も名を連ねるSpace Architecture Technical Committのメンバーリストに入ってるので、なんらかの付き合いがある可能性が高い。
しかしながら、「プロの学者の世界では細かな点でも出典・著作権表示を明示するのが学問上の約束であり、その点でルールに反している。」
セルカン氏は、下の講演の発表スライド中においても、出典・著作権表示を明示していない
Image credit: Dr. Serkan ANILIR
図画の盗用疑惑7
Image credit: Dr. Serkan ANILIR & 大和書房
この図は、セルカン氏著「宇宙エレベーター」p65に掲載されており、
ここでの説明では、「ケンブリッジ大学の物理専門誌に提出した「11次元宇宙理論」モデル---今までの宇宙理論の定説を覆す、新たな概念を提案した。 」となっている。一方、Moonlinxのウェブマガジンにおけるセルカン氏に関する記事において、「4次元の家」の項目にも掲載されており、セルカン氏自身が何の画像なのか混乱しており、盗用が疑われいた。調査の結果、
この画像は、以下のリンク先からの盗用の可能性が高いことが判明した(あれまあ様からのご情報)
http://ucdarnet.org/gallery/novak-legrady.php"
http://www.amazon.com/o/ASIN/3764362944
図画の盗用疑惑8
Moonlinxのウェブマガジンにおけるセルカン氏に関する記事において、宇宙エレベータの項目の1番目に掲載されている画像
このサイトでは、画像の下に「宇宙エレベーター」と書いてある。
一方、同じ画像がセルカン氏著「宇宙エレベーター」p35にも掲載されており、ここでの説明では、「著者本人の設計による、全長2kmのインスタンブールExpoタワーの提案。研究成果によれば高さ114kmまでの超高層建築が可能。」となっている。ちなみにGoogleで Istanbul Expo Tower で検索しても関係のあるサイトは1件も無い。
以下のリンク先に掲載されている写真と酷似していることが判明した(あれまあ様からのご情報)
Eye In The Sky Lookout Tower
http://www.tdrinc.com/eye.html
結論: セルカン氏は講演や著作者において多岐にわたって流用図画の出典・著作権表示を行っていないことが、多量のエビデンスによって証明された。これは科学コミュニティの一般的規範から逸脱しており、科学における不正行為である。著作権所有者から許諾を得ておらず、引用の目的上正当な範囲内で行われていない場合は、著作権法違反である。
その他検証中の画像についてはこちら
http://blog.goo.ne.jp/11jigen/e/51f8556b519f23b680f3cbf7c1a77a12
これはTsui Designによって設計されたEye in the Sky Lookout Towerです。
参考URL
http://www.tdrinc.com/eye.html