コレはSNSの普及と密接に相関しているながれである。
誰もが、何時でも、何処からでも、カネを使わずとも『発信を撒き散らかす事が出来る』様になったからだと思う。
一番安易な目立ち方は『奇妙キテレツを演る方法』であり、コレは『迷惑系ユーチューバー、へずまりゅう君』なんかの系譜だろう。
わざ師、技に溺れる?策士、策に溺れる?……少しばかり小器用に回る思考回路を……『頭の良い特別人間?』と自認なのか?誤解してるのか?そんな人がよく演るのが……『逆張りオタク』と呼ばれる手法である。
最近、世の中を騒がせてる話題の旧統一教会問題。急に巻き起こった『統一教会は悪?』なる世間・マスコミの風潮に対して『逆を張った人』が二人いる。
人をイジメてはいけませんと言いながら……何故?統一教会をイジメるの?悪いのは山上容疑者でしょ?……と演って見せたホリエモン。
信教の自由があるのだから?旧統一教会及び信者さん達を守らねばならない?……と議論を珍方向にすっ飛ばし問題の核心を大いに外して見せた爆問の太田光氏……。
太田光氏はかねてより『ハズシた珍説』を持ち出しては……議論の多数派にアンチを試みるという前科?には事欠かない……。
先般の選挙のときも、『普通(常識あれば)言わないよね?』という発言で顰蹙(ひんしゅく)を買ったのもまだ記憶に新しい……。
この時は逆張りというよりへずまりゅう?に近い奇妙キテレツ的な大間違いだったけど。
ホリエモン君は……俺?頭良いから?お前等みたいなアリキタリな考えはしないからね!……なぁ〜んて軽〜い気持ちで天邪鬼してみた?……そんな心理が見え隠れするのである。
先般のギョーザ事件も、先日の旧統一教会をイジメ?発言も……本人さんの目論見からは程遠く……彼の逆張り効果は見当違いのあらぬ方向へ大きくハズしてしまうことになるのである。
旗色はすこぶる悪い?と十分過ぎるくらい分かりきった状況を招きながら……高い自己効用感?故に『敗北を認められない』ので幼稚な往生際の悪さだけが余計に際立つのである。
多数派の『こういうもんだ!!』という風潮に『ホントにそうなの?』という疑問をもって臨むことはとても大切な事だと思う。
何時だったか?映画『寅さんシリーズ』について書いたことがあった。ホントに面白い?って……。長年そう感じ山田洋次監督を巨匠と称え皆が皆…『それを当たり前』とする風潮に強い違和感を感じたものだった。
数年前……雑誌ブルータスが面白くない映画特集で寅さん映画を『観るのが辛いよ』と評してくれたので大いに溜飲が下がったのを覚えている。
スティーブン・スピルバーグ、ジョージ・ルーカスの映画も槍玉に上げてくれたので……『なぁ〜んだ?正直者達の本音はそうだったんだ?』と自分の感性にほっと安堵したのだった。
目立ちたいが故の『逆張りオタク』はその志の卑しさによって大抵当人の目論見は大きくハズレるものである。
しかし……逆に大抵の人達が『こうだ!!』と世の中の空気の趨勢を断じている時……自分の素直な感性に『聞いてみること』はとても大切なアプローチ法だと思う……。
自分の大きなエポックメイキングとなった判断は……結果として世の中に対して大抵逆張りになったのである。
『実感は自分に取っての正解を見ている』んだと思う。
五感プラス第六感で感じる直感は『素直に弛緩したメンタル』の時にしか降りてこない。
目立ちたいとか?反対のための反対という邪(よこしま)な狙いを抱くとき実感は深い霧の中に身を隠してしまうんだと思う……。
先週……口角泡を飛ばす?そんな勢いでまくし立ててた太田光君……今週は……あの選挙特番の後と同様……借りてきた猫?そんな風情がとても哀しかった。
『真情と本気の思考』なく……、目立ちたいが故の安易な逆張りの正体がソコに垣間見えたのだった……。