サンチョパンサの憂鬱

『今絶賛中』の対極を探すと『次』が隠れている

最近の邦画やアニメは荒唐無稽の設定が全盛になってると書いた事があった。
時代が交錯したり性別が交錯したりして人格が入れ替わるとか?……だ。

これは現実が膠着化して……計算、想定出来るルート以外セレクトしようがない状態になってるんじゃないか?と考えた。
現実の中で『物語を紡げなくなってる』からじゃないか?……と。

ゲームに慣れた人達には筋立てが安易と単純と平易でないと、興味を惹き付ける事が難しい……。
ロマン溢れるストーリーを現実社会を使って描こうとすれば今度はストーリーに荒唐無稽な感じが充満して誤魔化せなくなるからなんだろう……。

最初に荒唐無稽な設定にしておけばストーリーは何とか自由を得られる?そんな動機でファンタジー全盛となったんじゃないかと思う。

供給側、需要側双方にそんな事情アリで今の流れは導かれたんだと思う。

結構な興行収入を上げているらしいけどインパクト、印象は薄く次々と新作が発表される。そこもゲームの業界の事情とダブルのである。

賞味期限が短い単純消費型のビジネス。

音楽業界の様に、百万枚を一作では無理だからアイドル路線のアリキタリを10作発表して一作十万枚×10で何とか百万枚に持っていくってな印象の方法である。

売れる映画より、本格的な脚本で本格的なスタッフで本格的な映画を作ったら面白い時代になっていると思うんだけど……。
そこそこ売れるというのは大切だからそうも行かない?のかなぁ……。大ヒットするかも知れないのに……。

このクソ面白くもない現実が……ちょっとした切っ掛けで大きく動いていく?
……そんなストーリーだ。
あくまでもリアリティーを重視して様々のエピソードは厳選された現実の事から派生させなければならない。

間違っても村上春樹の様に、ネズミ男なんか登場しないのである。あの世なんかも出しちゃ駄目だから……。

今更だけど……ルネッサンス期は文芸復興(ハイタッチ)が格段に発展したけれどその対極の科学技術革新(ハイテック)もまたドラスティックに進化した現象でよく説明される原理だ。

活版印刷、火薬、羅針盤の発明によって移動距離、書物の出版もスピードアップし戦争規模は恐ろしく大きくなった。
バランスを取る為に両極が刺激しあって進化する……。

何時の世も……トレンドの反対側に次の大きな需要のマグマが密かに眠っている。そこを誰か狙ってくれないかなぁ?……。

徹底的にリアルな現実の物語だ。
今の世で稀少なのは……実はリアルな現実感なんじゃないか?とそんな予感がするのである……。
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