サンチョパンサの憂鬱

夕刻のサンチョパンサ……何故?人は不遜になるか?(3)

社会を支え運営するフォーマットの基本・骨格は『常識』である。

(1)、(2)と書いてきて……『一人ひとりの中で主観のウェイトの極端な肥大化』が起こったことに行き着いた。
何時しか『社会常識』って奴を主観でもって『勝手に(だって主観だもの)カスタマイズすること』が当たり前になっちゃったんだ?と気付いた。

そんな心理構造の変化が、不遜を通り超えて人の財産や命さえ奪うことになっても仕方ない?
という『自分だけが大変なんだ!』となる人が激増しちゃった。

欲望実現の論理立てがエライ短絡の直結ルートだけど……主観の暴走エネルギーにはそんな凄まじい進化をさせる力があるんだね?……とルフィ事件なんぞ見てると改めて驚かされる。
普通の大学生がある日強盗実行犯にワープしちゃうのである。

『闇バイト?』なぁ~んて軽〜く言っちゃって最低限の道德である『殺人、窃盗はダメ!』という仕切りまでスッと軽〜く超えちゃうのである。
『だって……自分、カネが無くって困ってたからぁ〜』と演っちまうのである。

眼前の一つの問題を大問題!!と感じる人もおり、そんなのもみ消しちゃえば良い!!とか?バレなきゃ良いのよ!とする人もいる?……。

ひと一人が命を失っても(失わせても)、散々認めず……動かし難い証明をされても尚、自殺の原因はイジメとは言えない……とまあ『主観を最大限動員』して抵抗なさったりもするのである。

動かしたら社会が成り立たない最低限の規律。普遍だった筈の『常識』が右往左往して、させられて『ゴリ押し力が強く恥を知らない強み』を発揮する人間が利便・利得を得てしまう。

ひろゆき氏が増税メガネなんて岸田さんのこと言うけれど、岸田さんは増税は1円もしてない?なぁ~んて言ってた。これ、自民党の 組織的不遜の論理そのもの。社会保障負担額は増えたけど?ってね。

思いっきし『論理の選択肢を狭くして』論破?なんて喜んでる詭弁的文化がこの国の社会を覆っている。

『忙しいをウリにする人』はマラソンに例えたら『苦しいをウリにするランナー』なんだと思う様になった。
より伸びようとするなら『もっと苦しくなって走る』しかないんだもの。

より社会で役立とうとするなら『もっと忙しさを買うしかない』訳で……。
これ?ママが悪いのか?ガッコのセンセが悪いのか?

主観に振り回され、不遜の文化に慣れ親しんだら麻薬の様に『自分の常識が劣化していく』のである。
バブル以降……客観性を失った大人達。
支離滅裂な私情のぶつかり合う今の乱戦模様の世相はその成れの果て?ってな様相を来している。


貿易立国だったこの国。
この三十年余りで、海外への直接投資の利益が実体経済の三倍も稼ぐ様になり、投資立国となってしまった。
実体経済の狭まる雇用とそのタイトになるばかりの利得額。

そんな流れの中で『唯一絶対の権威』となり崇拝?さえされる様になった『おカネ様』……。
カネさえあれば何でも出来る?
立ちんぼ、パパ活、頂き女子に闇バイト。
カネは金だろ?って話である……。

結果は何時も詰まらない。カネはカネだからである。
ソレを手にするまでのプロセスの質を知るのが
客観性って奴なのである。

不遜な人間は何時も『自分の被害ばかり語りたがる』ものである。
だからこの国は何時も被害者ばかりが溢れてる。

閉店した尾道のギョーザ屋さんの悲劇は自分の被害を語るに忙しい人達によって忘却の彼方に打ち捨てられるだけである。

家族で懸命に働いて繁栄させてたお店……。
おカネ持ちの一人の『傍若無人な主観』によってその歴史にピリオドが打たれたのである。

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