先般、この国の資源の一番の無駄遣いは『人資源』だと書いた。
極論すれば……この国の子ども達は育てられてない。栄養を与えられ『単にフィジカルが生育している』だけなんじゃね？そんな印象が強いのである。
んじゃ何故？何で？って話になる。
知育・徳育・体育のバランスが取れているある水準以上の物心両面豊かな暮らしをしている人間はコンビニを使わない……という記事を様々な媒体で読んだ。
何故ならメッチャ矢鱈にプライスが高いからである。相当な無駄遣いとなる事を彼等は知っている。
ホントのカネ持ち・文化持ちは、そもそもコンビニには行かない。余程火急な振り込みの為に使うくらいだと……あった。
コンビニは便利？とは言うが……時間軸をたった一週間の幅で考えれば、コンビニで買うモノはスーパーでその都度『ユックリ買い揃える事が出来る』のである。
失礼な書き方だったがある記事は……貧乏人ほどコンビニを使うとまで書いていた。
『本当に必要？』そんな事を考えるまでもなく、目に付くモノを買うのだと。ある意味『買わされている？』と言っても過言ではないのだと。
『何か口が寂しい？』なぁ~んて理由で立ち寄りコンビニを出る時には必要でもないモノばかりをどっさりと買っている。
確かになぁ。しかしコレって何でだろう？
ガムから日用品に至るまでコンビニがスーパーよりかなり高いプライスだと知っているのにね？
コレは自分の『今の欲求だけ』を動機に反応・行動しているから『今直ぐ！何かが欲しいから』に負けて刹那的になるのである。
ブログの前段長過ぎの悪い癖はとうとう直らなかったなぁ？……ここからが本題です。
家庭内で子供がワガママを言う。駄目！と言っても少々じゃ諦めない。今度は泣き落しでくる。
『子供の将来』という時間軸が親の発想の隅っこにでも有れば徹底的に拒否し、それが如何にワガママか？なぁ~んて説明も出来るけれど。
ま、これ単なる躾なんだけど……。
親はその煩わしさの消去の為に『カネを出す』のである。オレは仕事で疲れてるんだよ！なぁ~んてエクスキューズ一つでね。
子供の欲求に対する親の『対処の仕方のコンビニエンス化』である。
二十二歳迄で終わるけど？
取り敢えずは『偏差値という勲章』獲得の為に進学塾にも行かせてるんだし……。
と、コレまた子供の成長をガッコと塾にカネで丸投げする簡易で便利なコンビニエンス的処理で自分の子育てに納得を得るのである。
こうして育った王子様、王女様の行動原理は何時も自分と自分の欲求のみが基軸となる。
あなたも彼も彼女も世間も全ては自分の欲求実現先となってしまうのである。
従って『人間同士の適正な距離感』っていう尺度がないのである。教えられてないのだから仕方ない。
自分が絶えず吐き出してる欲求がもし？相手から自分に向かえば自分はどれだけ不快か？
なぁ~んて感受性は皆無の王子様なのである。
意識下には自分と自分の欲求以外存在せず、世の中はそれを叶えて当たり前なんだ！という人間達……。
自分の失敗は『だって教えて貰ってないんだもん…』となり教えてくれない貴方が悪い！！となる。
コレが世の中のそこここから発生する笑えない話の発生原理である。
大人が彼等を叱らないから？叱れないから？なぁ~んて理由を尤もらしく言う人は多いけれど……？
王子様、王女様の頭の中は何時も『自分の正義のみが鳴り響くエコーチェンバー状態』だから話せば分かる？という当たり前は一切通用しないのである。
何せ、育つ過程のお家の中で彼らの要求はずっと叶え続けられたという『実績の誤謬』……。
それに彼等が何時の日か気付けるか？という奇跡を願うしか今の所、僕は有効な手立てを見出だせないでいる……。
