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サンチョパンサの憂鬱

人を愛する事

バブルの頃の様に、贅の限りを尽くしたら、食傷気味となって嫌になる。
かといって、ファストフードの様にジャンクモノばかりをグルグル食し続けたら心がササクレてくる。

分母に比して初めて分子の有り様が見えてくるんだと思う。
日頃、贅沢ばかりしてると野っ原でおにぎり一つが旨味を増すし、チーピーな日頃に、ポンと高級な寿司とか焼き肉が供されると旨味は倍増する。

ま、適度なバランス感覚が必要な訳だけど何故か?一辺倒となりがちである。これは『染まる』って事だと思う。

高けりゃ良し!とばかりに生きると成金趣味となる。安さに血道を上げればシミッタレなニュアンスに支配されてしまう……。

カネという一つの指標に牛耳られる事なく、下から上に、上から下に縦横無尽にチョイスして臨機応変に時空間を演出して楽しめる人間で在りたいと思う……。

何か一つの固定観念の世界に絡め取られている人は魅力を失っている。
それはカネの話だったり、人の悪口だったり、職場の話だったりするんだけど……狭い一つのカテゴリーがその人の宇宙と化してしまっているからである。

『変化の余地』を予感させない人は魅力がない。当たり前の話だ。
何時見ても……まだ、それ演ってんのね?状態だから……。

変わる!と称して交流する相手を変えたり、趣味を変えたりして満足するおバカさんは後を絶たないけれど……肝心の本人は何時も自分以外の『他力本願』してて何~も変わってないとかね……。

だから……セミナー流行りなのかな?
しかしそれもカネに頼ってディズニーランドで一瞬盛り上がった感覚を得るのと然したる違いはないと思うけど……。

そんな事より、自分が『進化の意志』を持つ事なんだと思う……。
メンタルがそのちょっとした意志を持つだけで、周囲に見えるモノはドラスティックに変化を遂げるんだけど……。

『何か面白い事』を探す人達。

その前に、自分のメンタルが面白くない事に気付く事だと思う。
自分自身の蘇生力を諦めて、人から貰う事ばかりのメンタルじゃ面白い人生なんて所詮無理な話なんだと思う……。

高い服も安い服も……それをどんな人間がどの様に着こなすか?
それによって風景はどの様にも変化していくのである……。

何か?面白い事じゃなく……こんな面白い事をと探す奴がドキドキに出会えるんじゃないか?
どこが何が違うか?と言えば……自分の真の欲求を明確に知る意志の有無である。

相手がどうのこうのじゃなく……自分の本意を変えずに人を愛し続けた人はその結果の如何んに関わらず『自分の愛』というモノの答えを得る事が出来るのである。

状況によって『相手を原因』にして『新たな相手に変える』人は多いけど……そういう自分に気付き……『自分の今迄』をこそ変えない限り自分が人を愛した事の本当の答えはどこまで生きても貰えないのだと思う……。

自分という原因あっての結果だというシンプルな定理……。

自分の愛はツールではなく『自分の生きるコンセプト』そのもの……それを感情の都合で左右する以上……手段が目的となってしまう主客転倒はずっと繰り返される事になるんだと思う……。
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