ニューヨークの空を猫が飛んでいるマグ

息子が中学1年のころ、朝、紅茶を飲んだ後のマグカップを見ながら突然のたもうた。
「ボク、自分のマグカップが欲しい」
え？今使ってるマグ、君のだけど？
息子いわく、これは自分のではなく、うちのだと言う。
うーん、確かに、離乳食のころから使っているこのマグ、母も時々使ったりするが、親としては息子用と思っていた。
しかし、本人としては物心つくころから家にあって、お友達が来るとジュースやココアなどをこれらに入れて
出したりしていたから、自分オリジナルという感覚がなかったのかも。
でも、ほうれん草ちゃん（仮名）に、と、出産祝いにいただいたピーターラビットのも、
おばあちゃんからいただいたプーさんとミッキーのも、ユニセフで買った
子供用マグも、みーんな息子のためにあるものだったのだから・・・・



しかし、中学生男子としては、これらのかわゆいマグから卒業して、自分だけが使えるマグカップが欲しいというのは、
健全な成長の証。（親としてはちょっと寂しいけどね）
「じゃあ、どんなのがいい？猫のついたの？」と聞くと、
「うん」という。
「キティちゃん？」
「やだ」
そう返事するのをわかっていて聞く、意地の悪い母。
「まあ、いいのがあったら、探しとくから」

　

てなことがあって2ヶ月ほどしたある日。
パソコン教室の帰りだった。閉店セール全品2割引のチラシが店内あちこちにぶら下がってる雑貨店の前を通った。
そのときは、息子のマグカップのことはすっかり忘れ、全品2割引につられて、お店の中へ・・・
なんだか何も欲しいものないなーと思いながらぶらぶらしてたら、おおっと！
みつけましたよ！
猫の絵のついたマグ。しかも、息子好みの地味？な色・・・

これですよ！


このマグ、あとから猫グッズのサイトで調べたら、ニューヨーク在住アーティスト久下貴史氏の描く
「マンハッタナーズ」というシリーズのひとつで、他にもいろんなものがあることがわかった。
息子もけっこう気に入ったみたいで、夜中に一人でこのマグでカップスープを入れて飲んでたりするようです。