茱萸（ぐみ）

ぐみの実見つけた。ゆらりと木に下がって揺れる。
へー、こんな所にぐみがあるなんて。「昔、田舎にあったので懐かしい」と、私に話してくれた人がいる。「でもあの実すっぱいねん。食べようとは思わない」ふーん、お話の中のぐみの実は、とてもおいしいものなのに。まだ、ぐみの実の味の記憶の無い私は、一番おいしそうな実にそっと手を伸ばす。きつく引っ張っれば、ぷつんと大きな音して実は私の手に取られる。口に入れれば、実のすっぱさと甘さと、艶やかに光る赤を樹から奪った小さな罪の味がする。だから茱萸の実は、人に食べられること少なく、今たわわに揺れるのかも。

梅の実

昨日、梅の実が7つ程、落ちているのをみて、大慌てで梅の実を採りました。少し黄色くなったのは、甘い香がします。今年は梅の花がいっぱい咲いたように思ったけれど、何もせずの庭の梅です。梅の実、とってみたら、20
個くらいででしょうか。小梅なので
どうしましょう。思いきりたくさん、きび砂糖をいれ、戸棚の奥から見つけた粉ゼラチンを使い、梅ゼリーに。冷蔵庫で固まったのを見れば、下には梅がいっぱい、なんとも贅沢な季節の一品ができました。お味はもちろん、天下一品、おいしい。後で、2回くらいに分けて作れば、2度楽しめたのに、後の祭り。