畑にジャガイモの花が咲いています。ジャガイモといえば、うん、ポテトサラダが好き。母の作ったポテトサラダには、チーズが入っていた。冷蔵庫の中に、三角チーズがいつもあって、それを刻んで入れていた。ハムとキュウリとチーズとリンゴ、いつも、そうだだった。ボールに入った材料を長い菜箸でマヨネーズで混ぜるお手伝いが好きだった。マヨネーズを入れる量を加減しながら、こっそり味見したサラダは本当においしかった。今、私がポテトサラダを作るとき、やはり、中に入れるのはこれに同じ。茹で温かなイモをなべを振って粉ふきいもを作るとき、湯気が幸せと共に立ち込める。
道の傍らに、涼しく咲いてるホタルブクロを見つけました。昔の子どもはこれにほたるを入れたというのは、本当でしょうか。つりがねの形をした花は、妖精が帽子にしてかぶるのでしょうか。花の中に誰かいないかとのぞきたくなります。花の中をのぞいたら、緑の精の国に行けるといいのに。幼いとき、ひとりで遊んでいた私は、花の国があると思っていました。そこでは、いつも友だちと一緒にいる私がいます。私も花の一人で、どんな花になりたいか、と想像して楽しんでいました。髪の毛は亜麻色、長さは少し短めでクルッと巻き毛で、かわいい子になりたかった。友だちいっぱいの子になりたかった。友だちを大事に思う子になりたかった。