ぐみの実見つけた。ゆらりと木に下がって揺れる。
へー、こんな所にぐみがあるなんて。「昔、田舎にあったので懐かしい」と、私に話してくれた人がいる。「でもあの実すっぱいねん。食べようとは思わない」ふーん、お話の中のぐみの実は、とてもおいしいものなのに。まだ、ぐみの実の味の記憶の無い私は、一番おいしそうな実にそっと手を伸ばす。きつく引っ張っれば、ぷつんと大きな音して実は私の手に取られる。口に入れれば、実のすっぱさと甘さと、艶やかに光る赤を樹から奪った小さな罪の味がする。だから茱萸の実は、人に食べられること少なく、今たわわに揺れるのかも。
へー、こんな所にぐみがあるなんて。「昔、田舎にあったので懐かしい」と、私に話してくれた人がいる。「でもあの実すっぱいねん。食べようとは思わない」ふーん、お話の中のぐみの実は、とてもおいしいものなのに。まだ、ぐみの実の味の記憶の無い私は、一番おいしそうな実にそっと手を伸ばす。きつく引っ張っれば、ぷつんと大きな音して実は私の手に取られる。口に入れれば、実のすっぱさと甘さと、艶やかに光る赤を樹から奪った小さな罪の味がする。だから茱萸の実は、人に食べられること少なく、今たわわに揺れるのかも。
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