舞い上がる。

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ちひろBLUESこと熊谷千尋のブログです。

北海道の大自然のように爽やかで、手作りの料理のように温かく味わい深い映画『そらのレストラン』観て来ました!

2019-02-09 22:22:32 | Weblog


2/8(土)、ユナイテッド・シネマ新潟で「そらのレストラン」を観て来ました!





予告編はこんな感じです。



北海道の農村で暮らす人々が、地元の食材でレストランを始めるという映画です。
主演は、北海道出身の人気俳優、大泉洋さん。(「グリンチ」の吹き替え、「こんな夜更けにバナナかよ」と、大活躍ですね。)

まずこの映画、あらゆるシーン、台詞の一つ一つが、非常に丁寧に作られているなあ…という印象を受けました。
で、中でも僕が最も感動したのが、食べ物の描写です!

前に「彼の愛したケーキ職人」の感想でも書きましたが、食べ物が美味しそうな映画はいい映画だと僕は思っています
「フード理論」なんて言葉もあるくらい、食べ物の描写にはその映画のすべてが出るんじゃないかくらいに思っているんですが、この映画はまさにフード映画でした。

この映画に登場する料理は、あらすじからも分かる通り、北海道の大地で人々が大切に育てた野菜や肉や乳製品で作られています。
決して豪華な食材を使っているわけではないのですが、一つ一つ丁寧に心を込めて作った料理を、大切な人のために(ここが大事)作る、そんな料理ばかりが登場します。

そんな温かい料理の数々が、この映画に登場する、北海道の自然に感謝しながら、ともに暮らす家族や村の人達を思いやりながら、一日一日を大切に生きている人々の暮らしの温かさを、とても引き立てていたなあと思います。
映画に登場する料理、映画に登場する人々の暮らし、もっと言えばこの映画そのものから、心を込めて作られた、手作りの温かみが感じられるなあと思いました。

ただ、そんなことを言われると、僕みたいなひねくれた人間は、どうせ綺麗事だけの映画なんでしょ?と邪推したくなるものですが、この映画に限って言えばそんなことはないと思います。
映画の冒頭からいきなり吹雪に覆われた真冬の北海道の厳しさから始まるし、村の中で人と人が分かり合うことの難しさなども、ちゃんと丁寧に描いています。

中でも、農業や料理の描写からも「食とは命をいただくものである」という強いメッセージが、これでもか!と感じられました。
ただ、それを前面に出し過ぎて説教臭くなってしまうことはせずに、あくまでコミカルなエンターテインメントとして楽しめ、そしてちゃんとハッピーエンドにもなっているあたり、本当に大人から子供まで感動できる映画だなあと思いました。

とにかく、自然と食と人間との関わりとか、大人たちの青春とか、人から人へ受け継がれていくものとか、本当に色々なテーマが盛りだくさんなんだけど、どのシーンも非常に丁寧に作り込まれているから、一つ一つを、それこそ映画に登場する料理のようにじっくり味わえる、そんな映画だったと思いました。
ここまで、文句なしに誰が観ても面白いであろう映画も珍しいんじゃないかってくらいいい映画でした!
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