
8/11(水)、シネ・ウインドで「緑の牢獄」を観てきました。
沖縄県西表島で、戦前の日本の植民地時代の台湾からの移民である橋間良子さんをはじめ、当時を知る様々な人達に密着取材したドキュメンタリー。
養父と共に移住した良子さんの話からは、炭鉱で働きながら現地の住民達からの激しい差別と暴力や、マラリアに苦しんだ過去が語られていきます。
当時の台湾からの移民は、現地の人達から木に縛られたり殴られたり、炭鉱で一日十数時間も過酷な労働を強いられたり、マラリアに苦しんだりという、まさに「緑の牢獄」だったとのこと。
しかし、そんな場所でマラリアの治療のために医療用のモルヒネの中毒になる人が相次ぎ、そのせいで台湾に帰ってからも苦しいはずの西表島に戻って来てしまう人々が後を絶たなかったという話が怖すぎました。
でも、そんな過去を淡々と語りながら、近所の人達とも付き合いながら日々を生き抜いていく橋間良子さんの力強い姿が印象的でした(この映画の完成後、公開前に亡くなってしまったらしいです)。
あと、アメリカからの移民の男性がずっと村で暮らしていて、良子さんと近所付き合いをしていたりして、一言では言えない色んな生活が今もあるんだなと思いました。