
2019年1月から、僕とよしこで月一で行っているトークイベント「月刊おはなし図鑑」。
第18回は、6/16(火)に、新型コロナウイルスに配慮して配信のみで、リモート出演でふくおかさんをゲストに行いました。
詳細は告知に書いてあります。
「【お知らせ】トークイベント「月刊おはなし図鑑」第18回 ゲストは詩の朗読などの活動をしているふくおかさん!(6/16、配信のみ)」
トークの動画はこちらの記事からご覧ください。
「トークイベント「月刊おはなし図鑑」第18回、ふくおかさんとコラボ配信でトーク!終了しました!」
今回もトークの書き起こしを公開します。
トークイベント「月刊おはなし図鑑」第18回
(2020.06.16 ゲスト:ふくおかさん)
ちひろ こんばんは、ちひろBLUESです。月刊おはなし図鑑、第18回、始めていきたいと思います。月刊おはなし図鑑は、僕とよしこさんで毎月色んなゲストの方を呼んでトークイベントしていこうという企画です。いつもは、最近だと新潟のぺがさす荘というところをお借りして、そこにお客さんを呼んでやっていたんですけど、今は新型コロナウイルスの影響とかを考えて、僕一人で、ゲストの方とリモートで、ツイキャス配信のみで開催しています。先月に続いてリモートで開催するのは2回目なんですけど、今回は、神奈川ですか?
ふくおか 大きく言えば首都圏。
ちひろ はい、首都圏から、ふくおかさんに出演してもらえることになりました。よろしくお願いします。
ふくおか よろしくお願いします。
ちひろ じゃあ、最初に軽く自己紹介をしてもらって、そこから色々聞いていこうかなと思うんですけど。
ふくおか 自己紹介ですか。今年、35歳になります。首都圏、神奈川とか東京とかそのあたりで、演劇などの活動をしている人です。神奈川とかね、変な絞り過ぎない方がいいんだよね。メインとなる場所は東京なので、活動の。
ちひろ 住んでるのが神奈川ってだけで、神奈川に行ったり、東京に行ったり。
ふくおか そうそう。あと、住まいを特定されない方がいい。
ちひろ 申し訳ない。
ふくおか ハハハ!アンジャッシュみたいなことにならないように。
ちひろ アンジャッシュみたいなことしてないでしょあなた!
ふくおか そんなこと、一切ない!
ちひろ 演劇のスタッフをやったり、自分で朗読をしたり、そういう活動をしてるって感じでいいですかね。
ふくおか まあ、企画を立てて、色々なイベントを運営している人、ざっくり言うと。
ちひろ 役者をやるとかより、企画側って感じですかね。
ふくおか 制作ですね、演劇で言うと。
ちひろ なるほど。で、ふくおかさんとは色々思い出があるので、そういうことも振り返りつつ、今のふくおかさんの活動についても聞いていこうかなと思っています。よろしくお願いします。
ふくおか よろしくお願いします。
ちひろ いつも一緒にイベントしてるよしこさんが、「よろしこ」ってコメントしてくれてますね。
ふくおか 始まる前に、丁寧に「本日はよろしくお願いします」とDMが来まして。真面目ないい人だなと。
ちひろ そうでしたか。新潟にふくおかさん来たこともありますけど。
ふくおか 3~4回行ってますね。
ちひろ コロナが収束したらいつかまた一緒にイベントもやりたいですね。
ふくおか そうだね。
ちひろ じゃあ、出会いあたりから振り返っていくのが分かりやすいかなと思うんですけど。10年くらい前ですよね、ふくおかさんと出会ったのって。
ふくおか 最初に会ったのは、多分、2011年の5月。
ちひろ 震災の年か。
ふくおか 人形劇団にいたんですよ、ひとみ座っていう。ひとみ座にいた時にお会いしているので。
ちひろ ひとみ座の時でしたっけ?
ふくおか 一応、初めてお会いした時は、在籍中でした。
ちひろ 松本で会いましたよね。僕が当時松本に住んでいて、ふくおかさんが松本に来てっていう。その時はまだ、人形劇団に在籍していたんですね。
ふくおか まあ、辞める前ですね。出会った翌年に辞めているので、辞める一年前に会ってます。
ちひろ ひとみ座は結構長かったんですか?
ふくおか 一年ですね。
ちひろ ひとみ座って、「ひょっこりひょうたん島」のところ?
ふくおか そうそう。ひとみ座は、研究所をやってたの。それで、制作やりたいってことで残ったんだけど、代表の方が癌で亡くなったりとか、そのタイミングで。それで色々と組織体制が変わって。過渡期だったんですよ、タイミング的に。「ちょっとふくおかくん、役者やってくれない?」みたいな話にもなって、「僕みたいなレベルの人間は役者はやれない」って言って。第一希望ではまったく希望してなかったから、役者は。それで相談して、仲違いしたわけではなく、仲良く、発展的解消をしたという感じでしたね。
ちひろ なるほど。
ふくおか コロナの直前、3月くらいに、池袋のシアターグリーンで、ひとみ座が3.11をテーマにした作品をやっていたので、久し振りに観に行って、諸先輩方と再会して、「また一杯飲みに行きましょうか」って話をさせていただいたり。
ちひろ なるほど。じゃあ、未だに付き合いがあると。
ふくおか そうですね。別に仲は悪くないです。
ちひろ ハハハ…で、2011年、最初に出会ったのが。その年は、ちょうど僕が松本から新潟に引っ越したっていうか、実家に帰った年で。翌年、新潟で初めて演劇に出演する機会をいただきまして、そこで観に来てくれたりしましたよね、ふくおかさん新潟まで。
ふくおか 行ったね。
ちひろ あれが初めての新潟ですか?
ふくおか 学生時代に授業で田植えしに行ったりとか、そういうのも含めると初めてじゃないんだけど、個人的な旅行としては初めて。
ちひろ なるほど。あと、2014年に結構ふくおかさんと会ってて。秋に、一緒に「こわれ者の祭典」を見に行こうってことになって。
ふくおか ありましたね。新宿でね。
ちひろ 新宿ロフトプラスワンの東京公演を2人で見に行こうとしたら、そのまま月乃(光司)さんから「人手が足りないからスタッフやって」って言われるっていう。
ふくおか 僕達が舞台転換してたよね。
ちひろ そうですよね。僕、あれが初めてのロフトプラスワンですよ。
ふくおか ハハハ!俺も初めて、あれが。
ちひろ あ、本当ですか?
ふくおか Naked LOFTとかはよく行ってたんだけど、ただプラスワンだけタイミングが合わなくて行けてなくて。ようやく行けるわロフトプラスワンって思ったら、あれだった。
ちひろ 急にスタッフでしたよね。
ふくおか 働かされて。本当いい思い出。楽屋にも入ったし。
ちひろ あれ以来、僕、(こわれ者の祭典の)スタッフやるようになって、東京公演で運転したりとか。
ふくおか 話していいのか分からないけど、前回ゲストだった(成宮)アイコさん。あの時の打ち上げで、僕の隣がたまたまアイコさんで、その隣がロフトグループの社長で。アイコさんが「東京に出て行きたいんだけど、いい仕事ありませんかね」みたいな話をなんとなくしてたら、「じゃあウチ来る?」みたいな話を始めて。それが色々と動いていくきっかけだったという。
ちひろ そうなんですよね。僕らがスタッフをやった、2014年秋の「こわれ者の祭典」の打ち上げで、アイコさんの東京の就職が決まったんですよね。あそこで内定が出たみたいな。
ふくおか その隣にいたのが俺。その隣で俺は、ひたすら飲んでたけど。
ちひろ ハハハ!しかもアイコさん、わりといつも、行動するのが難しいみたいに言っているかと思いきや、その翌月か翌々月には、もう東京に住んでましたからね、あの人。あの時のアイコさんの勢いはすごかった。
ふくおか あの流れはすごかったね。あの年の「ちひろdeアート」も見に来てくれたもんね。
ちひろ ちなみに、今「ふくおかさんもメンヘラでいらっしゃるの?」って失礼なコメントをしているよしこさんも、こわれ者の祭典のスタッフで、一緒にやってた仲なんです。
ふくおか あ、よしこさんもそうなんだ。
ちひろ そうなんです。こわれ者の祭典のスタッフやりながら、一緒にイベントを始めたのが、そもそもこの「月刊おはなし図鑑」なので。
ふくおか そこが、よしこさんとちひろさんの出会いだったんだね。
ちひろ そうなんです。あ、よしこさんは障害者手帳の2級ということで。
ふくおか 僕、メンタルヘラヘラ検定だったら持ってますよ。
ちひろ ふくおかさん確か、ものすごく病んだ時にメンタルヘルスの病院に行ったら一つも異常がなかったって言ってましたよね。
ふくおか 病んだっていうか、すごく悩んでたから、行けばって言われて、周りの大人に。行ったら、診察してくれたカウンセラーの人をカウンセリングして帰ってきた。
ちひろ めちゃくちゃな話ですね。
ふくおか それで何か資格を取ろうと思って、箱庭療法士の資格を取った。
ちひろ なるほど。そうですね、箱庭療法士やってましたね。それで話を戻すと、2014年に、当時は僕もまだお芝居をやってたんですけど、何かイベントがやりたいなって思って。それでふくおかさんに相談したら、「ちひろさん、作品展とかのイベントを企画したら」って言ってくれて、それが「ちひろdeアート」に繋がったんですよね、2014年末の。
ふくおか そうだね。あの時の勢いと広がりは面白かったね。とっ散らかっちゃってたけど、面白かった。
ちひろ とっ散らかってたけど、とにかく思い付いた企画を全部やろうってのが当時の趣旨だったので、本当に収拾がついてなくて。それから4年経って、2018年にまたやった時は、自分なりに整理してやりましたけど。最初のあの勢いがあったから、出来たんだろうなとは思いますね。
ふくおか 正直言うと、1回目の「ちひろdeアート」が、芸術性はやっぱり高かったと思うよ。
ちひろ そうですか。その日に思い付いた企画をその日にやるみたいな。
ふくおか 2回目の「ちひろdeアート」は、芸術性が低くなったとかじゃなくて、芸術性の中でしっかりとコンセプトを持ったって感じだね。
ちひろ ああ、そうですね。
ふくおか 本当の意味での抽象的な、本当に敷居が低くて何でも来いみたいな芸術って意味でのベクトル的には、やっぱり1回目が素晴らしかったと思う。
ちひろ ハハハ!思い付いたことを全部やるっていう。
ふくおか とっ散らかってて、苦手な人もいるとは思うけど、それも込みで。
ちひろ そうですね。難解ではありましたけど。「ちひろdeアート」ってその時の自分の考える芸術を、一週間かけて頑張るみたいな。芸術か分からないけど、何かを表現しようとする自分の過程そのものも見せていくみたいなイベントなので。だから最初は、人間が表現しようと思ったことは全部アートになるみたいな気持ちでやったんですよ、2014年は。だから思い付いたことを全部やればそれがアートだ、みたいな感じだったのを、ちょっと分かりにくかったから、2018年にはもっとイベントの趣旨を分かりやすくしたっていう。あ、コメントがよしこさんから来てるんですけど、「ちひろdeアート」2014年の第一回の時に、おはじきサッカーっていうのを、ふくおかさんがやってたじゃないですか。
ふくおか はい。
ちひろ あれは、どういったものだったんでしょうか。世界大会とかもあるんですよね。
ふくおか おはじきサッカーって言うと、日本のもののようにみんな勘違いされるんだけど、本来はイギリスで発祥した、テーブル上で行うスポーツとしてのサッカーゲーム。日本で言うと、卓球くらいの競技人口があります。小学校の授業とかでも、イギリス、スイス、スペインなどで取り扱われていて、正式名称はサブティオ。
ちひろ サブティオ。
ふくおか サブティオの世界協会が、サッカーでいうところのFIFAみたいな感じで、FISTF(フィストフ)って名前で存在してます。FISTFに加盟している日本協会、一般社団法人日本おはじきサッカー協会が、サブティオを日本国内で普及するための名称として、日本のおはじきの要領で選手をはじくスポーツであるということで、おはじきサッカーという名称を使うことを認められて使っているという。
ちひろ なるほど。
ふくおか 2014年、「ちひろdeアート」で来た時は、その年の最優秀新人賞を取ったんですけど。
ちひろ それは、日本の新人賞?
ふくおか 日本協会が認めた、2014年の最優秀新人賞を取って。2015年にイタリアワールドカップ。
ちひろ おおー!行ったんですね。
ふくおか で、2017年にフランスワールドカップに出ている。元ワールドカップ日本代表です。
ちひろ おおー!すごい。ワールドカップ日本代表の人がゲストに出てくれてる。
ふくおか おはじきサッカーのね。サッカーワールドカップじゃない。おはじきサッカーの。
ちひろ ハハハ!でも、日本代表であることに変わりはないという。
ふくおか 全部実費ですからね。全部自腹で。
ちひろ あ、そうなんですか。じゃあ、渡航費から何から。
ふくおか 往復交通費もパスポート代も、30~40万くらい。
ちひろ そんなことがあったんですね。
ふくおか 今年、こういう状況なので、ワールドカップもスペインで予定されてたんですけど中止になって。来年以降もちょっと…もう僕は、競技人口も増えたので、一線からは退いたんですけど。
ちひろ そうですか。
ふくおか まあ僕も、楽しむように。次の世代がもう出てきている、この3年で。今はもう20代前半の子達が、やっぱり若者はスピード感があるね。
ちひろ じゃあ、30代とかになってくると、競技の年齢としては上の方になってくるんですか?
ふくおか カテゴリーがちゃんとサッカーと一緒で分かれてるんですよ。アンダー18、オープン…これが一般、で、シニアの部がベテランなんだけど、43歳以上。
ちひろ なるほど。
ふくおか ちょっと僕も今年35なので、まだまだテクニックとかで頑張ろうと思えばいけるけど、スピードはやっぱりついてこれない。
ちひろ 一般の部の、ちょっと上の方みたいな感じなんですかね。
ふくおか 上の方ですね。まあ、趣味で。
ちひろ 趣味と言ってもスポーツですからね。
ふくおか まあね。ありがとう。
ちひろ だから、2014年はおはじきサッカーもやったし、ふくおかさんが毎回、例えば「今日はクリスマスだからクリスマスツリーに何かを書くイベントをやります」とか突然言い出したら、僕がそれをその日のうちにネットで発表してみたいな、とにかく慌ただしいイベントでしたね。
ふくおか そういう、決められたことをこなすんじゃなくて、自分達で発信し続けるイベントとして、期間が長いから、一週間、成長し続けることがしたいなっていう思いで乗り込んではいたので、新潟に。僕としてはちょっと予定通りの部分もあった。当時言わなかったけど。
ちひろ なるほど。
ふくおか 駒としては用意して行って、実際に投げていい感じなのかな?みたいな。
ちひろ 「ちひろdeアート」って本当に、自分のその時できる最大の能力を使わないといけなくなっていくから、ものすごく疲れるんですよ。人の前にも晒されるし。
ふくおか その年のちひろさんの集大成みたいな。
ちひろ そうそう。集大成みたいな、総決算みたいな。
ふくおか その時のベストみたいなものを、見せ続けるという。
ちひろ そうですね。そういうイベントですね。それで、よしこさんは会えなかったって言ってますけど、その4年後の2018年にもう一回「ちひろdeアート」をやることになって、その時にふくおかさんは、3日くらい来てくれたのかな、水木金と。
ふくおか そうなんですよ。その年に入籍しまして。
ちひろ そうなんですよね。僕それ最近知ったんですけど、「ちひろdeアート」の直前に入籍してたんですね。
ふくおか そうそう。で、嫁も来るって言ってたんだけど。
ちひろ 本当ですか?
ふくおか でも、観光とか連れて行けないじゃない。俺そこにいないといけないから、そこでやりたいことがあるから、「ちひろdeアート」の会場で。だから、それは無理だなと思って。だから、ごめんねって、「結婚して一週間も経たずに嫁を置いてお前は新潟に行くのか」と罵声を浴びせられながら。
ちひろ いや、ありがとうございました。全然知らずに、普通に呼んでました。
ふくおか 全然。あんまり大っぴらに言うつもりじゃなかったの、結婚したって。なんだったら、それとなく10年くらい黙ってようかなって思ってたくらいだったんだけど。
ちひろ ハハハ!
ふくおか なんだったら、今はまだ子供いないけど、子供ができた時くらいに言ってもいいかなくらいだったんだけど。
ちひろ そうだったんですね。
ふくおか 新婚旅行、行ってないのよまだ。
ちひろ そっか、「ちひろdeアート」の時期にやるはずだったかもしれないっていう。
ふくおか でも、毎年富士山には行ってるんですよ。去年も行って、登山で。
ちひろ 本当ですか。
ふくおか 嫁の趣味で。喧嘩しながらね、5合目から登ったね。
ちひろ じゃあ富士山、毎年登頂してるんですね。それも今初めて知りました。
ふくおか だから、付き合い始めて、最初の夏に、「私は趣味が富士登山です」と、「あなたと知り合う前から登ってます」と、「別に登山は好きじゃないけど富士山は登ります」と、「登山道具を買ってください」って指定された登山道具買わされたからね。
ちひろ ハハハ!そうなんですね。
ふくおか 10万くらい。全部新品じゃなくて、中古でいいものは中古で買ったりして、10万ちょっと。
ちひろ へえー。
ふくおか ちゃんともっと揃えようとしたら、15~16万はした。
ちひろ 富士山ってなると、やっぱりそのくらいいくんですね。
ふくおか 今年は登れないからね。
ちひろ 今年はそうですね。コロナの影響で。
ふくおか もう登山口は、全部閉めきって。
ちひろ そうなんですね。
ふくおか 山小屋の運用もしないっていう。
ちひろ なるほど。色んなところに影響が出てるんですね。
ふくおか、ねえ、ちょっとだけいい?富士山にまつわるちょっとしたクイズ。
ちひろ はい?
ふくおか 30分後に、答え言う。
ちひろ はい。
ふくおか 日本で一番高い山は富士山ですが、一時期、富士山ではない山が日本で一番高い山でした。その理由は何故でしょうか。
ちひろ あ、それ僕、聞いたことある。でも僕が言うとつまらないから、正解は30分後。
ふくおか 正解は30分後!
ちひろ じゃあ、最後に言いましょうそれは。そうだ、ふくおかさんにまつわる、話しておきたかったことがあって。今年の1月か2月くらいに、突然ふくおかさんから電話がかかってきて。
ふくおか かけたっけ。記憶にない。ごめん。
ちひろ かかってきて、どうしたんだろうなって思ったら、「今、天神さんと一緒にいるよ」って言って。
ふくおか あ!すみません、1月のことですね。
ちひろ 1月でしたかね。天神さんって、舞台の衣装とか、アイドルの衣装とかを作ってる、デザイナーさんですよね。で、新潟のcana÷bissさんの衣装とか、乙銀さんの活動終了ライブの衣装とかも作ってる方で。個人的に僕、知ってて、Twitterとかもフォローしてたんですけど、向こうも僕のことをフォローしてくれてたらしくて、不思議な繋がりが生まれたっていう。
ふくおか 面白かったよね。
ちひろ あの時は、天神さんが舞台衣装を作っていた、レティクル座さんでしたっけ。
ふくおか レティクル座っていう劇団の公演が、1月の末に上野ストアハウスという小劇場であったんです。「七人のエムザムライ」っていう。SMのエムです、まさに。
ちひろ SM時代劇「七人のエムザムライ」っていう。
ふくおか もともと学生時代から、天神さんとその主催者さんや劇団員の皆さんが仲間で。
ちひろ そうなんですね。
ふくおか それでずっと、レティクル座は天神さんが衣装を、それこそチラシの写真撮影とかも天神さんがこの前の作品ではされていて。
ちひろ 写真も撮るんだ。
ふくおか 僕の後輩が制作チーフで呼ばれていて、どうしてもお仕事の関係で全日程出れないと。で、ちょっとチーフが抜けるから、チーフをやれる人に頼まないといけないということで、先輩である僕のところに「ちょっとすみません。数日でいいので来てくれませんか」と来て。
ちひろ なるほど。
ふくおか 結局一週間ぶっ通しでいたんだけど。
ちひろ ハハハ!よくありますよね、ふくおかさんそのパターン。
ふくおか よくある。だって、現場が混乱するから、いれるならいるよね。ただ、追加のギャランティーがないから、つらいんだけど。
ちひろ 現場は大変だ。
ふくおか ハハハ!それで、現場でたまたま、cana÷bissの話になって。「アイドルとかもやってるんですよ」って話から、「新潟のアイドルをやることが多い」ってことで、「2018年の「ちひろdeアート」の時に、cana÷bissの子に出てもらって、イベントで共演したんですよ」って話をして。
ちひろ 桐亜さんですよね。
ふくおか 「何ていう人のイベント?」って言われたから「ちひろBLUESって人がやってるイベントなんだけどね」って言ったら、「私その人知ってる」ってなって、「じゃあ電話してみましょう」って。
ちひろ 知ってるも何も、会ったことないですけどね、天神さんに。一方的にTwitterフォローしてるだけで。面白いですよね、どこでどう繋がるか分からないっていう。
ふくおか ネットの力だよ。
ちひろ 天神さん、お会いしてみたいんですよね。
ふくおか いい方でしたよ。
ちひろ 天神さんも、天神祭っていう、天神さんが衣装を作ってるアイドルのフェスがあって、それが延期になったのかな。
ふくおか 青山、月見ル君想フで。
ちひろ コロナで延期になって、8月あたりを予定していた気がするんですけど(その後、11月に開催)。cana÷bissさんも出るっていう。
ふくおか そうですよね。
ちひろ そんな感じで、色んな演劇の現場で制作とか、スタッフで入ることが多いみたいな感じですかね。
ふくおか そうですね。
ちひろ 自分で朗読のイベントを企画したりもしてるって聞いたんですけど、それはどういうことをしてるんですか?
ふくおか 朗読劇を作るユニットを今やっていて。プロの脚本家とか、ミュージシャンというかDJとかもやっている、春井環二さんという方という方がいらっしゃいまして、僕よりも年齢は少し上なんですけど。春井さんが作・音響、僕が演出・照明。意外なんだよね、照明は。大きい劇場でやる時はプロの照明の方を呼ぶんですけど。普段やってるところは、穴蔵のようなオルタナティブスペースで。「緊急ルーレット」という朗読劇ユニットをやってまして。年に一本、9月に本公演、池袋演劇祭に参加する形でやって。で、もう一本、面白い、普段朗読劇をやらないようなところを探してきてやったりとか。2年前は、座・高円寺で公演やったのが大きかったですね。
ちひろ なるほど。朗読劇の歴は長いんですか。
ふくおか そうだね。大体、なんだかんだで5年くらい経ったね。「緊急ルーレット」自体は、旗揚げして4年目に入ったんですけど。都内で、朗読のイベントで一番長くやってるのが、「朗読ナイト」さんっていう阿佐ヶ谷でやっているイベントがあって。僕が主催しているイベントではないんですけど。そのイベントに参加させていただいて。月に一回、今はやっている。328回目が今月終わった。来月、329回。
ちひろ あ、今月もやれました?
ふくおか 今月は、無観客配信。
ちひろ やっぱりそうなっちゃいますよね。
ふくおか 劇場じゃないんだけど、そこは。やっぱり都内のライブハウスは、まだちょっと、ソーシャルディスタンス諸々、解決してないので。
ちひろ なるほど。それにしても、328回ですか。すごいですね。
ふくおか 16年。
ちひろ ずっとやってるんですね。あの、何ヶ月連続でやるって言ってたのは、それはまた別ですか?
ふくおか それはまた違うイベント。
ちひろ それはどういうやつですか?
ふくおか 一応、話を整理するとね、僕は、自分が主催している「緊急ルーレット」と、王賀奈緒さんという声優の方が主催している「朗読ナイト」と、それとは別に、僕個人で主催している「リーディング文学」ってイベントがあって。「リーディング文学」では、著作権が基本切れている文芸作品を朗読する。
ちひろ 古典文学とかですか?
ふくおか うん。源氏物語もやるし、太宰治もやるし。それが今、49回、というところでちょっとストップ。
ちひろ 毎月やるんですか?
ふくおか 毎月じゃないけど、大体、ここ2年くらいは毎月やってた。
ちひろ で、もう49回終わってという。
ふくおか 「朗読ナイト」は、毎月第二土曜とかに。「リーディング文学」は、やりたいっていうニーズがあったりとか、僕がやりたい作品があったりしたら好き勝手に。月3~4回やったこともあるし。
ちひろ 変則的なペースでやる感じなんですね。
ふくおか そうそう。自分が主催だから好きなペースでやってる。
ちひろ 「リーディング文学」は昔の文学を読んで、「緊急ルーレット」は春井さんの書いた作品を読む。で、「朗読ナイト」に出たりもしている。
ふくおか 「朗読ナイト」は、ちょっと僕のルールがあって。さっき言ったレティクル座の阿部(慎一郎)さんに、過去に短編で上演した作品を上演していいですかって許可を取って、朗読劇に直して上演したりしています。
ちひろ なるほど。
ふくおか 小劇場で今活躍している色んな若手の作家さんに声をかけさせていただいて、上演したりとか。それこそ、ちひろさんも知っている、松本の(幻想劇場)経帷子の廣田(謙一)さんに提供していただいて、2年前に上演したりとか。
ちひろ ああー。こんな形で松本と繋がるとは。
ふくおか そういう形で、僕がいいなって思った色んな人だったり、自薦他薦でちょっと、この人に頼んでみてはどうでしょうかと紹介してもらった作家さんとかに声をかけて。今、「朗読ナイト」はね、2015年の9月からふくおかチームということで、上演チームを毎回組んでやっていて、75作品上演してきました、今月までで。
ちひろ なるほど。すごいですね。
ふくおか だから、いよいよ来年の秋に100作品になるっていう。
ちひろ そうですね。100やったら達成感ありますね。
ふくおか だから、燃え尽きないように。細く長くね。
ちひろ そうですね。じゃあ、朗読劇だったり、リーディング文学だったり、そういうのは、ライフワークとしてこれから何年も続けていくみたいな気持ちなんですか?
ふくおか そうでありたいなとは思ってます。それが許されるのか、ご時世的にね。
ちひろ なるほど。朗読とは別に、オープンマイクとかもやってるって聞いたんですけど。
ふくおか そうですね。2016年の1月から、新宿御苑のライブバーでオープンマイクをやっていて。最初は毎月第四火曜だったんですけど。
ちひろ 主催してるんですか?
ふくおか 主催で。「朗読夜話」という名前で。
ちひろ それは、結構毎回色んな人達が集まってくる感じですか?
ふくおか そうですね。逆に言うとガラガラの時もあるけど。すごく過密はしてないイベントなんですよ。なので、繁盛しているオープンマイクだと一人5分とか3分とかしか時間もらえないけど、「すみません、照明当ててもらって1時間読んでいいですか?」「どうぞ」って、長い時間読むことができるオープンマイクとして、重宝してもらえている方々もいます。
ちひろ なるほど。オープンマイクというイベントは、先月出てくれた成宮アイコさんもやっていて、アイコさんは一個のテーマというかフレーズを毎回決めて、それにまつわるお話を色んな出演者の人にしてもらうってことをやってるそうなんですけど。ふくおかさんのやってるオープンマイクは、どんなことを読んだりするんですか?
ふくおか 俺のはもう本当に、自分達が読みたい作品を自由に持ち寄って読む。時間も、事前に「1時間読みたいです」「30分読みたいです」って言ってもらえれば、極力、拒否はしない。
ちひろ オープンマイクって行ったことないんですけど、読むのは、その人の書いた言葉だったら何でもいいんですか?
ふくおか そういう概念?とかはなくて、別に人の作品でもいいし、自分の作品じゃないといけないとかそういうことは一切ない。
ちひろ 自分が書いた詩を読むとかでもいいし、誰かの書いた作品でもいいしみたいな。
ふくおか 要するにさ、著作権法的に言うと、グレーゾーンを突いてるイベントなんですよ。それで集客をしたらダメなんだけど、お店が主催している私的なパーティって扱いになったら個人が楽しむ範囲なら何やってもいいから。
ちひろ なるほど。
ふくおか で、オープンマイクっていうのは、基本的にライブイベントではなくて、場所をただ自由に使っていいよっていうスタンスだから、マイクの前のスペースを。なので、ある程度は。もちろんライブハウスって基本はJASRACに月々いくら払ってるので、著作権的にグレーゾーンって言ったけど、音楽に関するものであれば、グレーではない。
ちひろ そうですよね。だからカバー曲とか堂々とやれる。
ふくおか そうそう。ただ、詩の朗読とかってなると、グレーゾーンになってくるわけですよね。
ちひろ そうですよね。
ふくおか 例えばそこで本を持って、「私この本が好きなんです。皆さん是非お願いします」みたいなプレゼンをする人がいたら、それはセーフらしいんですよ。
ちひろ へえー。
ふくおか ただそれを、読み聞かせをしているものを動画に撮って、YouTubeにアップして、それに広告を付けたらアウト。
ちひろ なるほど。じゃあ、広告付けない分にはOKみたいな、そういう微妙なラインがあるんですかね。
ふくおか 広告を付けなくても、アウト。
ちひろ それもアウトなんですね。
ふくおか そこがグレー。アウトと思っていた方がいい。
ちひろ なるほど。難しいですよね、表現の自由と著作権を守る線引きっていうのは。
ふくおか オープンマイクに来る人達って、表現をし始めた人が多いので、そのあたりの認識が楽しいが優先されちゃって、知らないでやってる人達が多いので、主催者として「これ著作権的にグレーだよ」とか「それはOK」とか教えてあげながら、みんなでルールを守って楽しくやれるようにという形でやっています。
ちひろ ふくおかさんがそこらへん分かっていて企画してるっていうのは、出る人は安心できるかもしれないですね。ふくおかさんはちなみに、どういうものを読むんですか、オープンマイクでは。
ふくおか 僕は自分の作品かな。自分で書いてる詩だったり、あとは最近は、ちょっと太宰ブームがあったりするので、太宰の短編を読んだり。
ちひろ ふくおかさんの中に今、太宰ブームがあるんですか。
ふくおか そうね。この前「グッドバイ」やったんですよ。リーディング文学の49回目が。
ちひろ はいはい。
ふくおか それでちょっと、ここ2~3ヶ月、太宰やっぱりいいよねってなってる。
ちひろ この間、ちょっとTwitterでふくおかさんと話しましたけど、僕が太宰治のツイートしたら、「葉桜と魔笛」がすごくいいってふくおかさんが言ってきて。青空文庫で調べて読んだら、確かにこれはいいなって。良かったです。
ふくおか あれ、泣けるでしょ、姉妹の話。
ちひろ 泣けますね。短い中でちょっと話が二転三転していって。
ふくおか 起承転結も美しいよね。
ちひろ 美しいですね、あの話は。あれは本当に完成度の高い話だなと思って。流石だわって思いました。
ふくおか 何がいいって、太宰の話なのに、クソッタレみたいな男が出てこない。
ちひろ 出てこないですね。よく出て来ますからね。
ふくおか いや、クソッタレの男は出てくるんだけど、間接的には。
ちひろ まあ、会話の中とかには出て来ますけどね。登場人物は二人だけ、姉妹だけの話ですよね。あれはいい話でした。
ふくおか そうそう。
ちひろ そう言えば、オープンマイクの会場で竹原ピストルさんに会ったって話を聞いたんですけど。
ふくおか ああ、だいぶ前の話だけどね。
ちひろ ああ、そうなんですか。
ふくおか 2015年の8月だったかな。
ちひろ 5年前。
ふくおか 吉祥寺のライブバーで、待良(たいら)さんという人がやってるチェインギャングというライブバーだったんですけど。吉祥寺シアターの近くで。僕、初めてぶらっと行って、ちょっと詩でも読もうかなと思って行ったら。
ちひろ 「詩でも読もうかな」っていいですね。
ふくおか なんかもう、みんながざわついてるんだよ、僕が着いた時には。で、何でざわついてるんだ?って思ったら、奥の方でギターをおもむろに出して調弦しながら、「あー」って発声練習している髭面のおじさんがいて、みんながその人に握手を求めに行くんですよ。何だろうよく分からないなと思って。そしたらみんなが「順番が」「いやいやいやいや!」とかずっと話し始めて。話が落ち着いたところで待良さんが僕のところに来て。「ふくおかさん、今日初めてで申し訳ないんだけど、最後にやってもらっていいかな」って言われて、「まあ、いいですけど、順番は別に」って。そしたら僕の前で髭面のおじさんがブワーっと歌うわけですよ。それで歌声を聞いて気付くわけです。竹原ピストルだ!
ちひろ ハハハ!すごいですよね。初めて行ったイベントで竹原ピストルのあとに出なきゃいけなくなっちゃうっていう。
ふくおか つーか、トリって何だよ!
ちひろ まさかですよね。
ふくおか で、一人だけミュージシャンじゃなかったから、ミュージシャンのトリは竹原さんで。竹原さんが、「自分も一ミュージシャンとして扱ってもらいたくて来てるから、トリをどうぞみたいなのはやめてくださいよ。来た順でいいじゃないですか」って会話をしてて。で、僕はみんなが竹原さんに媚を売る発言ばかりしていて、竹原さんもそういうつもりで来たんじゃないのになって思って。
ちひろ あの人はそういうの困りそうな感じしますね。
ふくおか だから僕は、竹原さんには他の出演者と同じように「どうもはじめましてふくおかです」みたいな挨拶だけしておいて。みんなが「竹原さんのことが好きで」とかトークで言いながら2曲、3曲やってるので、なんか違うなと思って。その日、雨が降ってたので、ビニール傘を持ってたので、ビニール傘を持ってボロボロの老婆みたいな芝居をして。そのビニール傘をステージ上でいきなり開いてパーン!とやると、雨が降ってたから水しぶきが飛んで。
ちひろ そんな演出を。
ふくおか それを、きのこ雲の演出にして、原爆で何もかもを失った老婆っていう。僕の頭の中には横浜のメリーさんを浮かべながら、ずっと舞踏的な動きをしながらしゃべってるの。終わったあと、誰も近寄らないの、俺に。ヤバい、あいつには関わらない方がいいって、多分メンタルいっちゃってる危ない人だって感じでみんな誰も近寄らない中、竹原さんがおもむろに、みんなに囲まれてるところ「すみません」って、「ちょっとごめんね」ってばーっと僕のところに来て、「めっちゃ良かったよ」って手を差し伸べてくださって。
ちひろ いい話ですね!
ふくおか 「いやー、すみませんこんなんで」って。
ちひろ すごい体験ですね。竹原さんの前でやって、ちゃんと評価してもらえるっていう。
ふくおか でも竹原さん、全員に「ここが良かった」「あそこが良かった」って、ちゃんと一言ずつだけど声かけてて。「高い声、良かったですよ」とか、「なんかよく分かんねえけどすごい感動した!」とかって。嬉しかったですね。
ちひろ すごい紳士的というか。
ふくおか なんだろう、「俺がすごいだろ」じゃなくて、分け隔てなく心を動かせる感性があるっていうのが、やっぱ違うよねって思った。
ちひろ そうですよね。オープンマイクですからね。別に竹原さんだけ特別ってわけでもないですもんね。そこで分け隔てなく、一人一人をちゃんと評価していくっていう。
ふくおか だから、変な話、プロ目指してる奴は、大体オープンマイクとか来たりするけどさ、プロが来た時に媚びるなよっていう。言葉悪いけどさ。
ちひろ ハハハ!本当ですね。
ふくおか プロ来てるんだったらさ、逆に刺し違える覚悟でさ、生きるか死ぬかで芝居やったり歌を歌えばさ、あいついいぞって話とかになるかもしれない。
ちひろ そうですよね。響くかもしれないですよね。
ふくおか みんな、そこの差なんだと思う。プロになれるかどうかって。
ちひろ なるほど。大事ですね。相手がプロだからヘコヘコするとかじゃなくて。
ふくおか あと、その道のプロを目指したらダメなんだよ。今のこのご時世ね。
ちひろ どういうことですか?
ふくおか だから、「生きること」のプロのならないといけない。
ちひろ ああ、そういうことか。これしか武器がないとかじゃなくて、人生を総合的に見て。
ふくおか 武器とかじゃなくて、「生きる」っていう行為。我々は生まれながらにして生きてるんだけど、「生きること」「日常生活」だったりとか、生活のプロ、生きるプロにならないと。そこがあって、「その道」があるんだと思う。そこがなくて「その道」だけの人って、アンジャッシュみたいになっちゃう。
ちひろ 本日2度目のアンジャッシュ。さっきも言ってましたけど、イベントとかが新型コロナウイルスの影響で中止にとかっていうのは、やっぱり東京では新潟よりもその影響が大きいのかなと思ってるんですけど。
ふくおか 僕がまず衝撃を受けたのはね、4月の途中から、緊急事態宣言が出たあとに、末廣亭とか浅草演芸ホール、演芸場が閉鎖されたのがびっくりだった。演芸場が最後の砦だと思ってたので、演芸場がなくなったってことで、演劇やってる人に劇場を開ける大義名分がなくなっちゃった。どこかで「末廣亭やってるんだからいいじゃないか」「浅草演芸ホールやってるからいいじゃないか」みたいな。
ちひろ ここはさすがに閉まらないだろうと。
ふくおか そういうのがあったんだけど、いや、そうじゃないと。これはもう本当にダメなんだ、というところで、そこが一つの潮目でしたね、業界的に。やっぱり東京、かなり影響は出てる。劇団っていうよりかは、劇場さんがどれだけ生き残れるのかなということですよね。
ちひろ そうですよね。経営に直接かかわる部分ですからね。
ふくおか 東京の劇場の運営方法で、劇場許可を取って劇場を運営する方法と、ちゃんと保健所とかと相談の上でだけど飲食店許可で劇場を運営する方法と、スタジオ、アトリエという契約のもと少人数のお客さんを入れて事実上の劇場として運営する方法があって。劇場許可の取れていないところは、未だに正解が出てないので。飲食店に対しての規制になるので、法律上。で、劇場も今、間引きで、下北沢の楽園さんが、今利用してる劇団さんが昨日画像を出してきてたけど、下手席がいつもだったら12~13人入る空間が、4人しか入れないと。2m空けるとなると。これは大変だっていう話にもなってましたけどね。コメントで「神田伯山の真打披露のあとに寄席が閉鎖したのは残念でしたね」。そうですね、国立演芸場が中止になりましたからね。僕は2~3回行きましたけれど。末廣亭に行って、浅草演芸ホールに2回行って、池袋演芸場に2回だから、5回行ったのか。全部やれなかったのが残念でしたね。
ちひろ ぱっとずらせばいいじゃんって言える話じゃなかったりするじゃないですか、公演とかは。ちゃんとスケジュールを組んで運営しているわけですから。他が全部ガラガラでぱっとずらせるものでもないし。
ふくおか それもあるし、大体小劇場とかだと、大きな劇団は別だけど、公共施設を利用して稽古してたりするから、公共施設の運営再開がない限り、なかなか公演の日程を立てづらい。その影響が小劇場とか、小規模な劇場スペースにすごく出てきている。今後、年内いっぱいは影響が出続けてるんじゃないかな。
ちひろ なるほど。そうでしょうね。このイベントもどうなるかって感じですけど。あ、残り3分になったんですけど、30分前のクイズの答えは何だったんでしょうか。
ふくおか 答えはですね、ちょっと歴史の問題だったんですけど、戦争中に日本はアジアの方に進出していきまして、台湾に富士山よりも高い山があるので、台湾を日本と定めていた当時は、その山の方が高いということで、富士山が日本では二番目の山になっていた。
ちひろ 日本の領土が今の日本の他にもあったからってことですね。
ふくおか そういうことです。
ちひろ だそうです。はい、ということで、あっという間でしたね。色々話せて良かったです。
ふくおか 呼んでくれてありがとう!
ちひろ はい、ふくおかさんも出てくれてありがとうございました!