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ゑんぢんぶろぐANOTHER!

環境の激変に当の本人が一番馴染んでいない現状…まぁぶろぐは二つとも変わらずまったりどうでもいい事をつらつら書くだけだが。

シリーズ「読了」

2025-04-06 00:20:48 | 読書
「風呂屋のフーコ(1)」
著者:鳴果なる

ディーゼル機関車が走り、ナイターではバースの打席に歓声が沸き(て事は1983年から88年の話か)、町角には「パーマ屋」「フォーク喫茶」、バリバリの現役だった「郵便差出箱1号」こと「丸型ポスト」「五百円札」「オート三輪」…。

昭和後期の大阪の銭湯で一人の少女が家族と共に過ごす日常を描いてる(銭湯料金が200円、の表記が有るので1980年代なのは間違いないっぽい)。

銭湯の番台から見る時代背景と庶民の暮らし…わりと細かいネタ振りと伏線回収を織り込みつつ、普段見る事の無い陰の暮らしはどことなく懐かしく、ほんのりと温かく…。

端々に描かれるレトロ大阪のノスタルジックな光景、日常のあれこれやらトラブルやら思い出やら…。

1945年6月の大阪大空襲の件は…舞台は違うが「夕凪の街、桜の国」「この世界の片隅に」を彷彿させる妙なリアリズムを持って胸に迫って来る。

懐かしさに頬を緩めつつ、かつての自分を振り返り頭を抱え悶えつつ…作中世界に浸るこの時間はとても優しく豊かである…そんなマンガ。


蛇足…「あ~アレだ、『じゃりン子チエ』か。一人称『ウチ』やし通天閣も見えるし、同じ出版社だし掲載誌だし(双葉社・漫画アクション)…ジュニアみたいな猫(ケロ)も居るしなぁ←」

…帯書いとるやんけw


正統派の後継作品みたいな位置づけなんか?


「満足度:◎」
◎:オススメ
◯:まずまず
△:好きな人もいるかも
×:読まない方が…
※:絶版キボンヌ
コメント
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