昨日の夜は、映画『チョコレート・ファイター』のDVDを観ていました。
日本のヤクザの幹部のマサシとタイのマフィアのボスの愛人であるジンとの間にできた女の子・ゼンは生まれながらにして脳の発達障害を患っていた。
ジンはマフィアの仕事から足を洗い、大切にゼンを育てていた。
ゼンは成長するにつれ、不思議な能力を示し始めた。
聴覚だけで飛来する物体を感知する。自分の目で見た人の動きを完全に記憶し再現する。
隣のムエタイジムでトレーニングをする選手達を眺め、テレビで流れるカンフー映画を観ているうちに、ゼンは格闘技の動きを記憶し再現して体に覚え込ませていく。
ある日、母親のジンは白血病を患い入院する。
治療には高額な費用がかかる。
ゼンは幼馴染のムンと共に母親の治療費を工面する為、母親のジンからお金を借りていた人達のもとにお金を返してもらおうと赴くのだが……。
ゼンの借金取り立ての噂は街を仕切るマフィアのボスの耳に届いていた。
彼は自分を裏切ったジンとジンを彼から奪ったマサシを憎んでいた……。
監督は、プラッチャヤー・ピンゲーオ。
出演者は、ジージャー・ヤーニン、阿部寛、ポンパット・ワチラバンジョン、アマラー・シリポン、タポン・ポップワンディー、イム・スジョン、ソーミア・アバハイヤ、オー・シリモンコン、デイ・フリーマン、サー・マオー、など。
タイのアクション映画です。
アクションで感情を表現しています。
怒りであったり驚きであったり戸惑いであったり。
ストーリーラインは単純なのですが、観ている人を主人公の感情に添わせるように盛り上げていくので、主人公が感情を爆発させて動き始めるところは爽快感があります。ぞくぞくします。
ベタではあるのですがこの盛り上げ方は上手いです。
アクションシーンは凄いです。
ワイヤーアクション無しなので不自然な動きはありません。
「こんな動きが出来るのか」と驚いてしまいました。
それと終盤で「こんな撮り方をするのか」と驚いてしまいました。ガチじゃん。あれは下手をすれば死ぬって。
主人公が何故強いのかという説明がきちんとあって、観ている側の気持ちをコントロールして、役者さんにアクションで感情を表現させて、驚くようなドキドキする状況で撮影して、単純だけれどもお話をカチッとまとめています。
爽快だけど物悲しい物語。
面白かったですよ。
肉弾戦のアクション映画がお好きなお方にお勧めです。
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