昨日の夜は、アニメーション『プラネテス』のDVDの第4巻と第5巻と第6巻を観ていました。
時代は2070年代。
人類は資源を宇宙に求め、月での資源開発や火星での実験居住施設や木星・土星への有人探査計画が進められている。
地上と宇宙を結ぶ高々度旅客機が飛び交い、宇宙ステーションや月面は多くの人達が生活をする場となった。
その過程で発生した宇宙空間のゴミは旅客機と衝突事故を起こすなど社会問題となっていた。
主人公の星野八郎太(ハチマキ)は、多角巨大企業テクノーラ社のデブリ課船外活動員としてスペースデブリ(宇宙ごみ)を回収する仕事をしている。
社内ではデブリ課は半端者で反抗的な社員の集団『ハン課』と呼ばれて出世街道から外れた部署と見做されている。
ハチマキは宇宙船を持つことを夢見て宇宙船購入資金を貯めることを目標としていたが……。
NHKで放送されたアニメーションシリーズ全26話をDVD化したアニメです。
第4巻は、
『PHASE-09 心のこり』
軌道保安庁の職員が保安指導でISPV-7にやったきた。
その中にはかつてテクノーラ社のデブリ課に在籍していたギガルドがいた。
彼はデブリ課でハチマキに仕事のノウハウを教えた先生にあたる……。
『PHASE-10 屑星の空』
ユーリは周囲の人間と少し壁を作るタイプ。そんなユーリにハチマキは水臭いと不満を持っている。
タナベはギガルドが病気であることを知ってしまいギガルドからそれを秘密にして欲しいと頼まれて、独り悩んでいた。
そんな時に、タナベは仕事で大きなミスをしてしまい……。
『PHASE-11 バウンダリー・ライン』
エルタニカ国のとある企業が独自に開発した宇宙作業用のスーツを売り込みにテクノーラ社を訪れた。
テクノーラ社の担当者はエルタニカ国という宇宙開発部門で全く実績のない国の一企業の製品に全く興味を示さない。
上層部は規則では採用試験が義務付けられているので形だけでも試験を受けさせて門前払いをしようとした。
そんな旨みの無い採用試験の担当官に管制課のクレアは立候補するのだが……。
第5巻は、
『PHASE-12 ささやかなる願いを』
テクノーラ社のデブリ課で使っている宇宙船TOY BOXのオーバーホールの手続きでデブリ課のフィーとユーリとラビィは月面基地にいた。
煙草を吸おうと喫煙室に行ったフィーは喫煙室が爆弾テロにあって使用不可能になっていることを知る。
宇宙開発に反対するテロ組織・宇宙解放戦線は爆弾テロを行う際に喫煙室を利用する手口をとるケースが多く、月および宇宙ステーションでは喫煙室の使用制限が始まった。
煙草が吸いたいのに吸えなくてイライラしていたフィー。
そんな時、デブリ回収作業の最中にデブリ課の面々が宇宙解放戦線がデブリに見せかけて設置したテロ用の質量爆弾を見つけて、イライラしていたフィーは……。
『PHASE-13 ロケットのある風景』
TOY BOXが爆散したのですることがなくなったデブリ課。
休暇を取って地球の実家にハチマキが帰ってきた。同僚のユーリとタナベも宇宙港に近いハチマキの実家にお邪魔する。
ハチマキの実家にはハチマキの母親と弟が暮らしている。
ロケットを飛ばす実験に夢中になっているハチマキの弟にユーリは興味を覚えて……。
『PHASE-14 ターニングポイント』
デブリ課の係長補佐・ラビィが係長補佐命令で社内恋愛禁止をデブリ課の面々に通達する。
地球でハチマキへの気持ちに気が付きハチマキと恋愛関係になったタナベは横暴なラビィの命令に猛反発するのだが……。
第6巻は、
『PHASE-15 彼女の場合』
ハチマキとタナベはデートに出かける。
しかしISPV-7では遊ぶ場所が限られていて知り合いに出会ってばかりで落ち着かない。
同僚のリュシーと出会ったタナベとハチマキは、リュシーから「ホテルの一室を借りれば二人っきりで映画を観たり食事を楽しんだりすることができる」と言われ、ホテルの部屋に入るのだが、そこには……。
『PHASE-16 イグニッション』
デブリ回収中の事故でハチマキは宇宙空間を漂流する。
救出された後のメディカルチェックで、ハチマキは宇宙放射線の被爆は免れていたが空間喪失症にかかっていることが判明する。
空間喪失症のままだと船外活動に関する免許を失ってしまう。
ハチマキはリハビリをすることになったのだが……。
『PHASE-17 それゆえの彼』
木星計画担当官のロックスミスがテクノーラ社のデブリ課にやって来る。
ハチマキの父親・ゴローをフォン・ブラウン号の機関士としてスカウトする為に、彼の居場所をハチマキに尋ねに来たのだ。
その頃、月面のフォン・ブラウン号用のエンジン研究施設ではロックスミスの命令でエンジンの臨界テストが行われていた……。
このアニメーションでは働く人の心情や状況がきちんと描かれています。
その上で夢を持っている人が抱く恐怖心や葛藤がきちんと描かれていて大好きな作品です。
4巻・5巻・6巻は中盤部分でユーモラスな部分を挟みながら物語は徐々に深刻さを増していきます。
面白いですよ。
お勧めのアニメーションです。
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