昨日の夜は、乙一の小説『天帝妖狐』を読み返していました。
「A MASKED BALL」と「天帝妖狐」の二本立て。
分類はホラーになるのかな? 「A MASKED BALL」はサスペンスかもしんない。
「A MASKED BALL」
主人公は高校二年生の男子生徒。
学校内のあるトイレの個室の壁に「ラクガキスルベカラズ」という落書きを見つける。
その後、その壁には匿名のメッセージが書き込まれるようになる。
主人公はその落書きを秘かに楽しんでいたのだが、やがてトイレの個室の壁に書かれるメッセージに不穏な主張が混じるようになり、同時に学校内で事件が発生する……。
面白いなぁ……。
最初に疑問に思う点を最後から二番目の一文で回答する。
う~ん。格好よいです。
「天帝妖狐」
不吉で禍々しい妖気を発する青年が主人公。
行き倒れ寸前で少女に助けられた青年は、他人との接触を拒み、包帯を巻いていて素顔を見せない。
しかし、少女とその家族に心を通わせるようになる。
しかし、ある日、事件が起こって彼の呪われた素顔が顕わになる……。
人の心の弱さと優しさと孤独についてのお話。
禍々しいんだけど切なくてしんみりしたラストでありました。
面白いですよ。
楽しめました。