狐の日記帳

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『天帝妖狐』/乙一

2018年11月13日 21時18分20秒 | 小説・本に関する日記



 昨日の夜は、乙一の小説『天帝妖狐』を読み返していました。

 「A MASKED BALL」と「天帝妖狐」の二本立て。
 分類はホラーになるのかな? 「A MASKED BALL」はサスペンスかもしんない。



 「A MASKED BALL」
 主人公は高校二年生の男子生徒。
 学校内のあるトイレの個室の壁に「ラクガキスルベカラズ」という落書きを見つける。
 その後、その壁には匿名のメッセージが書き込まれるようになる。
 主人公はその落書きを秘かに楽しんでいたのだが、やがてトイレの個室の壁に書かれるメッセージに不穏な主張が混じるようになり、同時に学校内で事件が発生する……。

 面白いなぁ……。
 最初に疑問に思う点を最後から二番目の一文で回答する。
 う~ん。格好よいです。



 「天帝妖狐」
 不吉で禍々しい妖気を発する青年が主人公。
 行き倒れ寸前で少女に助けられた青年は、他人との接触を拒み、包帯を巻いていて素顔を見せない。
 しかし、少女とその家族に心を通わせるようになる。
 しかし、ある日、事件が起こって彼の呪われた素顔が顕わになる……。

 人の心の弱さと優しさと孤独についてのお話。
 禍々しいんだけど切なくてしんみりしたラストでありました。


 面白いですよ。
 楽しめました。



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