狐の日記帳

倉敷美観地区内の陶芸店の店員が店内の生け花の写真をUpしたりしなかったりするブログ

愛嬌というのはね。自分より強いものを倒す柔らかい武器だよ。

2016年12月22日 21時56分47秒 | VSの日記




 本日12月22日は、鎌倉幕府による守護・地頭の設置が後白河法皇によって正式に認められた日で、紫衣事件で後水尾天皇が明正天皇に譲位した日で、伊藤博文が初代内閣総理大臣に就任した日で、日本の帝国議会で樺山資紀海相が蛮勇演説を行った日で、日本と清が満州善後条約に調印した日で、近衛文麿首相が対中国和平における3つの方針(善隣友好、共同防共、経済提携)を示した第三次近衛声明を発表した日で、人民日報が「知識青年は農民から再教育を受けなければならない」とする毛沢東の指示を報じた日で、石油需給適正化法と国民生活安定緊急措置法が公布した日で、ルーマニアの首都ブカレストでデモ隊が政府機関を占拠してチャウシェスク政権が崩壊した日で、ベルリン・ブランデンブルク門が18年ぶりに自由通行となった日で、北朝鮮の工作船が海上保安庁の巡視船と銃撃戦を行い自爆して東シナ海沖の中国の排他的経済水域内で沈没した日です。

 本日の倉敷は雨が降っていましたよ。
 最高気温は十九度。最低気温は十二度でありました。
 明日は予報では倉敷は晴れとなっております。



 先日、クリスマスを前にして知り合いに「君は今年も独りでクリスマスを過ごすのかね?」と訊かれました。
 その通りですがそれが何か?
 と知り合いのお方の眼を見て答えたら、知り合いのお方は怯えた目をして「い、いや……。何でもない……」と言葉を濁しました。
 はて? 何故に知り合いのお方は怯えた目をしていたのでせう?

 その後、知り合いのお方は私にしきりに「怒ってない?」と訊いていたのですが、はて? 私は普通に受け答えしただけのはずなのですが。

 う~む???
 不可解に思っているところなのでございます。

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『乙嫁語り』第9巻/森 薫

2016年12月22日 15時47分09秒 | 漫画・ゲームに関する日記





 昨日の夜は、森 薫の漫画『乙嫁語り』の第9巻を読んでいました。

 バルガル達の襲撃でパリヤの一家は家を失った。
 家が再建されるまでパリヤの一家はエイホン家に居候することになる。
 パリヤが嫁入りの為に準備していた布類は燃えてしまい、作り直すことになった。
 パリヤの一家は、家の立て直しに着手し、パリヤの嫁入りの話を相手先と進める……。

 19世紀後半の中央アジア・カスピ海周辺を舞台に「お嫁さん」をキーワードにした物語である『乙嫁語り』の第9巻です。
 第9巻は第8巻に続きパリヤさんが主役です。



 自己評価が低く不器用で自己表現が得意でないパリヤさんは誤解されたり損したりするのです。なので諦めが早い。
 そんなパリヤさんが嫁入りに向けてじたばたするお話です。
 気持ちを相手に伝えることが不得意なパリヤさんがそれでも何とか相手に気持ちを伝えようと奮闘します。


 面白かったですよ。
 続きが楽しみです。

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感情が生じさせた涙は時間を封じ込んだ水球

2016年12月22日 12時18分46秒 | 知人、友人に関する日記




 ある夜の事。

 狐は先輩と一緒に或るパブリック・ハウスのカウンター席に腰をかけて、絶えずミルクを舐めてゐた。
 狐は余り口をきかなかつた。が、先輩の言葉には熱心に耳を傾けてゐた。
 「私は泣いたことがない……」
 先輩は頬杖をしたまま極めて無造作に私に述べた。
 「泣きたいと思う時はあるのだけれども泣いたことがない……。何故か泣けないのです」
 泣きたいのですか?
 「泣きたいのではなく、泣けない私はどこかおかしいのではないかと不安になる時があるのです」
 感情は動いているのでせう?
 「ふむ」
 ならば大丈夫ですよ。感情の表現の仕方が下手なだけです。問題ありません。
 「ふむん?」

 先輩はお喋りを止めて考え込んだ。
 私の言葉は先輩の心を知らない世界へ神々に近い世界へと解放したのかもしれない。
 私は氷とカルーアを注文し、割賦の中で混ぜ合わせてカルーア・ミルクを作り舐めた。
 先輩は言つた。「感情の表現の仕方が下手なだけ?」

 狐は何か痛みを感じた。が、同時に又歓びも感じた。
 人の悩みとは様々なものであるな。面白ひものだ。




 そのパブリック・ハウスは極小さかつた。
 しかしパンの神の額の下には赫い鉢に植ゑたゴムの樹が一本、肉の厚い葉をだらりと垂らしてゐた。

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