おりょうの万葉浴

おりょうの万葉浴展・ ギャラリー香・2017年12月  

万葉集第巻20・4326

2009-09-19 | 万葉集巻20

【  父母が殿の  後方の百代草  百代  いでませ  わが来るまで  】
 

                 生玉部足国( イクタマベノタリクニ ) の 歌

   お父さんお母さんの

 住んでいる 

   家の

     後ろにはえている 

                            百代草

                         その名のように 

                           いついつまでも

                          お元気でいて下さいね

   私が

 帰って来る 

  までは


                        防人として

                     父母のもとを 

                       離れる時

   任務が終わって

 帰って来るまで 

   百歳までも

    元気でいて下さい

                          父母に対する

                         深い思いの 

                          こもった歌です

   百代草は

 リュウノウ菊や 

   ノジ菊などの

     野生の菊のようです

                            重陽の節句の時にも

                         菊酒 

                        菊水を 

                          この前頂きましたね

  このように

 菊は 

  長寿延命の花と 

   されています

                          平安時代に

                       中国から 

                         渡来してきた

                           菊ですが

    漢字の意味は

「 散らばったお米を一ヶ所に集める 」  

    ということだそうで

                             また

                          「 究極 」 

                            最終も 

                             いみしているのは

     一年の 

  一番終わりに

咲くことから 

 名付けられたそうで

                         人生の

                        最後も 

                         菊の花ですね

     御皇室の

   紋章になって

 桜とともに 

  日本の国花にもなりました

                    中国の

               「 四君子 」=「竹・梅・菊・蘭」の  

                   ひとつで 

                     画材にも使われています

  この歌をよみますと

戦争で命を落としてしまった 

   私の二人の兄を思い出します

                            私が

                         帰って来るまでは

                        が 

                          絶対に

                           戻って来るという

  ご決意に聞こえて

 自分自身で 

 両親に申しあげた

   言葉を

                      心のささえに

                   命つきる瞬間まで 

                    あきらめなかったこと

 わかり 

  ますね

                            ありがとう於良


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。