【 さくら花 咲きかも散ると 見るまでに 誰かもここに 見えて散りゆく 】
柿本人麿歌集 旅の歌
桜は咲いては
散ってゆく
このように人も
逢っては別れ
すき
別れては
また出会い
次々変わってゆくのですね
古代の桜は
山桜でした
吉野山などに自生していて
葉と同時に
白か
淡紅白色の
花を開きます
若葉は
透き通るような
赤褐色で
夏は
みどりの葉の
下に
黒紫色の
かわいい実をみせてくれます
今
桜餅を
包んでいるのは
葉と花が
同時に開く
大島桜です
日本人は
昔から
桜の花を見て
心ふるわせてきました
満開の花を見て
あまりの
美しさに
なみだが
そして
最後に
風がふいて
桜吹雪きにつつまれたとき
何かが
語りかけてきたように
感じて
また
なみだ
自然に
あふれてきました
おやすみなさい
ありがとう於良