【浜田防衛相】スーダンから邦人退避…自衛隊機をジブチに派遣へ
軍と民兵組織による戦闘が続くアフリカのスーダンについて浜田防衛大臣は現地に滞在する日本人などを退避させるため21日午後にも自衛隊機をジブチに派遣すると明らかにしました。 浜田防衛相「本日21日午後にもC130輸送機1機が、小牧基地からジブチ共和国に向け出発致します」 スーダン情勢が悪化する中、防衛省はまず、C130輸送機を周辺国のジブチに派遣し待機させることにしています。今後、準備が整い次第、C2輸送機や、KC767空中給油・輸送機もそれぞれ1機ずつ、出発させるということです。 現地には、19日時点で大使館員を含めおよそ60人の日本人が滞在しています。陸路を使っての輸送について浜田大臣は、「現地の状況を踏まえ陸上輸送の可能性も含め幅を持って検討している」と述べました。
スーダンでの衝突:国連は「少なくとも3日間」停戦を要求
イスラム教徒がラマダンの終わりを示すイードアルフィトルを祝う準備をしているとき、グテーレスは3日間の停戦を「当面の優先事項」にしています。その目的は、「戦闘地域に閉じ込められた民間人が逃げ出し、医療援助、食料、その他の必需品を求めることを可能にする」ことであると、国連事務総長はアフリカ連合、アラブ連盟、欧州連合の当局者との仮想会議の後に記者団に語った。「これは、戦闘からの休息を可能にし、恒久的な停戦への道を開くための最初のステップでなければなりません」と彼は付け加えました。
これまでの停戦の呼びかけの失敗について尋ねられたグテーレスは、「紛争のすべての当事者はイスラム教徒である」とこの「イスラム教徒のカレンダーの重要な瞬間」を主張した。「これは停戦が維持されるのに適切な時期だと思います」と彼は言いました。
「絶対に重要な」休戦 »
« 私たちは当事者と連絡を取り合っており、それは可能だと思いますが、この停戦が行われるように、誰もが団結して圧力をかける必要があります。国連のボスは、この停戦が「絶対に重要」であると判断し、何百人もの人々が殺され、負傷したと付け加えた。「敵対行為の停止に続いて、文民政府の任命から始まる移行の成功を可能にするための真剣な対話が続けられなければならない」と彼は嘆願した。
« この地域の国々がこの紛争に関与していることは明らかです。「武器を提供することで紛争を煽るのではなく、当事者を停戦に導くために彼らの影響力を行使してほしい」と情報筋は述べたが、いくつかのメディアはエジプトのアルブルハン将軍に対する軍事支援を報じている。「私たちは紛争の非軍事化を嘆願します」と別の外交筋は言いました。
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したがって、アントニオ・グテーレスは、紛争が始まって以来、国際機関や地域機関による調停の試みが非常に困難である一方で、この新しい停戦要請の成功を期待しています。政府間開発機構(IGAD)は、準地域組織の3人の指導者、ジブチのイスマイル・オマール・ゲレ、南スーダンのサルバ・キール、ケニアのウィリアム・ルットのハルツーへの訪問を発表しました。彼らは調停を開始することになっていたが、昨日も爆撃されたスーダンの首都の空港は閉鎖されたままである。アフリカ連合委員会のムーサ・ファキ・マハマト委員長が旅行をすることは不可能です。
私たちは緊急に人道的停戦を必要としています。殺された人の数は多く、人道的活動は深刻に妨げられています。戦闘、空港への攻撃、および人道的活動に不可欠なその他のインフラストラクチャにより、作戦は事実上不可能になっています。車両や倉庫は攻撃され、略奪され、奪われます。また、セクシャルハラスメントや暴力の報告も受けており、懸念しています。この暴力の前でさえ、ニーズは非常に高かった...スーダンでは約15万人が人道支援を必要としています。人々は自分自身とその家族のためにガソリン、食料、その他の必需品にアクセスする必要があります。人道援助は、困っている何百万人もの人々に届くことができなければなりません。
アブドゥ・ディエン、国連スーダン人道調整官
フローレンス・モリス
世界保健機関(WHO)によると、戦闘6日目に死者数が増加し、土曜日以降少なくとも330人の民間人が死亡したため、停戦の呼びかけが行われました。
この地域に派遣された米軍
米国防総省はまた、スーダン軍とハルツームでの準軍組織との間の戦闘の中で、大使館職員の避難の可能性を促進するためにスーダン地域に軍隊を派遣している、と国防総省は木曜日に述べた。
«我々は、状況に応じて、スーダンからの米国大使館職員の最終的な出国を確保し、促進するために、この地域に追加の部隊を派遣している。国防総省の声明は、関与する国や軍隊の数を特定しなかったと述べた。
国境のUNHCRチームによると、10,000人から20,000人がスーダンで進行中の戦闘から逃れ、隣国のチャドに避難しています。
(AFP共同)
2023年4月16日 · アフリカ北東部スーダンの首都ハルツームで15日、国の実権をめぐり争う国軍と準軍事組織「迅速支援部隊(RSF)」の戦闘が始まった。
アフリカ北東部スーダンの首都ハルツームで15日、国の実権をめぐり争う国軍と準軍事組織「迅速支援部隊(RSF)」の戦闘が始まった。これまでに多くの死傷者が報告されているが、死者の中には国連機関の職員3人も含まれる。
スーダンでは民政移管をめぐり国軍とRSFが対立を深めていた。15日の衝突では、大統領府や国営テレビ、陸軍本部などを掌握しようと双方が首都の各地で攻撃を繰り広げた。戦闘は夜通し続き、国軍とRSFの双方が、空港など首都の主要施設を自分たちが抑えたと主張している。
衝突は同国西部ダルフール地方など、国内各地でも報告されている。
陸軍は、RSFの拠点を戦闘機で攻撃していると説明。空軍は、RSFの動きを徹底的に上空から把握するため偵察活動を行うとして、国民に外出を控えるよう呼びかけた。
複数のハルツーム住民はBBCに対し、恐ろしい混乱状態にあると話した。自宅の隣の家に向けて発砲があったと話す人もいた。
スーダン医師連盟は15日夜、ロイター通信に対して、少なくとも27人が死亡し、183人が負傷したと話した。民間人の犠牲の規模は不明だという。
国連機関「世界食糧計画(WFP)」の職員3人は、西部カブカビヤの軍基地をめぐる軍とRSFの戦闘に巻き込まれ、撃たれて死亡した。他にも職員2人が重傷を負ったという。RSFは、複数のWFP車両を略奪したとされる。WFPは、食べ物の確保が難しい地域に食糧支援を提供する機関。
スーダンでは2021年10月、軍トップのアブドゥル・ファッターハ・ブルハーン将軍がクーデターを起こした。今回の衝突は、クーデター後に主権評議会(暫定政権)の議長となったブルハーン将軍に従う陸軍部隊と、副議長のモハメド・ハムダン・ダガロ司令官に従うRSFの対立によるもの。民政移管のプロセスをめぐる協議では、RSFを国軍へ統合する時期について両者が折り合わず、緊張が高まっていた。
ダガロ将軍は15日、すべての陸軍基地を制圧するまで戦い続けると表明。これに対して国軍は、「準軍事組織RSFが解散させられるまで」停戦協議はあり得ないと反発している。
イギリスとアメリカと欧州連合(EU)は、戦闘を直ちに止めるようよびかけている。国連のアントニオ・グテーレス事務総長は、ブルハーン将軍とダガロ将軍の双方と話をして、衝突を終わらせるよう求めた。
アメリカの駐スーダン大使、ジョン・ゴッドフリー氏はツイッターで、「昨夜遅くにハルツームに到着し、銃声と戦闘の、非常に気がかりな音で目覚めた」として、「ハルツームをはじめ各地のスーダンの人たちと同様、大使館スタッフと一緒に避難している」と書いた。
ロイター通信によると、ロシア大使館も「暴力の悪化」に懸念を示し、停戦を促した。
「パニックと恐怖」
ハルツーム市内では、各地で黒煙が上がり続け、市民が走ったり隠れたりする様子が随所で見られた。
ロイター通信の記者によると、複数の装甲車が市内を移動していた。空港では旅客機が炎上している様子が撮影された。サウジアラビアの航空会社サウディアは、自社のエアバス旅客機が攻撃に巻き込まれたと明らかにした。
サウディアとエジプト航空はハルツームへのフライトを中止。隣国チャドは、スーダンとの国境を封鎖した。
ハルツームにいる親類を訪問中のスーダン系イギリス人医師はBBCに対して、「電気がない」と話した。「暑いが、窓を開けるわけにはいかない。音がものすごいので」。
別の目撃者は、ケニア在住の家族を通じてBBCに対し、「まだ銃撃は続いていて、住民は屋内にとどまっている。みんなとてもパニックしておびえている」と話した。
今回の武力衝突はいきなり始まったため、多くの住民は移動中だったという。橋や道路が通行止めになった。
デュア・タリクさんがBBCの取材に答えている最中に、自宅のある建物の上を軍用機が通過。「隣の家の屋根に向かって発砲中で、私たちはいま避難している最中」だとタリクさんは話した。
RSFは15日、少なくとも3つの空港と陸軍トップの自宅、大統領宮を制圧したと主張したが、国軍のブルハーン将軍はアルジャジーラとのインタビューでこれを否定した。
国営テレビ局もRSFが制圧したとの情報もある。
ロイター通信は、北部メロウェでも戦闘があった様子と伝えた。RSFは、メロウェで国軍と合同演習中だったエジプト軍部隊が自分たちに「投降」したとする動画を公表した。
(英語記事 Sudan: Army and RSF battle over key sites, with 3 UN staff dead)
【自衛隊輸送機】ジブチに出発 スーダンの日本人ら退避のため #shorts
アフリカのスーダンで軍と民兵組織が激しく対立する中、現地に滞在する日本人などを退避させるため、航空自衛隊のC130輸送機が21日午後、愛知県の小牧基地からジブチに向け、出発しました。 C130輸送機は午後3時前に小牧基地を出発しました。スーダンの周辺国であるジブチに到着後、現地で待機することになっています。 防衛省は今後、準備が整い次第、C2輸送機や、KC767空中給油・輸送機もそれぞれ1機ずつ、出発させる予定です。現地には、19日時点で大使館員を含めおよそ60人の日本人が滞在しています。