とおいひのうた いまというひのうた

自分が感じてきたことを、順不同で、ああでもない、こうでもないと、かきつらねていきたいと思っている。

執念の園芸

2006年05月24日 08時23分17秒 | 園芸
昨日は、帰省して、つっかれはてて、寝てばっかりいたら、主婦上がりの花屋さんから電話がはいる。

「母の日の花の仕事で、ぶったおれていたけれど、今日、やっと正気をとりもどしたから、ぞろっと夏の花を仕込んできたので、よかったら見に来て」

「あ、そう。私もぶったおれているから、元気がでたら見にいくわ」

がちゃんと、電話を切ってから、また寝っころがっていたのだけれど、虫がむずむずとしてきた。夜の8時になってから、彼女のお店に向かう。

だめなのだ。彼女の凝り性の声を聞くと、こっちの凝り性の虫が騒ぐのだ。

なるほど、色とりどりにそろっていた。

「私はねえ、もう園芸疲れ果てたから、とにかく花期が長くて秋までもって、そして手数のかからない花にしたいの。そして取り合わせも考えるのもめんどうくさいから、とにかく一階の14個の大型プランターに全部同じ花を植えたい。」

「だめです。少しとりあわせを考えて楽しい雰囲気をだしましょう」

「いやだ。めんどうくさい。あっ、このガザレア気に入った。今年は全部ガザレアにしよう。ガザレアの花期はどのくらいですか?」

「待ってね、私切花が専門だから、鉢物はなかなか頭にはいらないので、今本で調べます。」

私も一緒に本をのぞきこんで、花期が長いこと、そして夕方花がつぼむことを確認する。が、彼女は言う。
「全部ガザレアにしないでください。ガザレアがどうなるか、いまひとつ自信がないので、これは1ケースだけにして、今年は実験してください。ガザレアだけではなく、コリウスを隣のプランターに、互い違いに植えましょう。」

「あ、それで玄関脇は決まったわ。考えるのもめんどうくさいから、コリウスはどれを組み合わせたらいいか、考えてください」

「コリウスはこれと、これと、真ん中にこれをいれると、きれいだと思うんですけどね」

「ああ、それでいい、それでいい。」

「ガザレアは夏の暑さに弱いようですよ」

「ああ、玄関脇は、昼間は半日陰になるから、ちょうどいいですよ」

「日当たりがいいところは、ペチュニアのこの取り合わせ、すてきでしょう」

「すばらしいですね。白、赤、ムラサキ、ブルー、ピンクのこのケース。2ケースとも全部ください。ああ、花を摘むのがめんどうだ」

「2ケースなら、そう苦しくないですよ」

「ああ、めんどうくさい、でも、全部ペチュニアにしてしまおうか?」

「いけません。せっかくのたくさんのプランターですから、とりあわせてください」

「ああ、考えるのもめんどうくさいから、あなたの言う通りにするわ」

「この2006年の新種の四季咲きのナデシコ、同じ株で、花が白からピンク、それから赤に色が変わるんですって。どうですか?大体2006年っていうのがいいでしょう」

「新しいものがお好きですね。私は、そういう時期とっくに過ぎました。寄せ植えも凝りましたが、最初はいいのですが、後半はそれぞれの花の伸びがちがうので、形を保っていくのがめんどうくさい。だから一つのプランターには一種類の花にして楽をするの。ところで、ナデシコは花期が短いはずなのに、何故ゆえに四季咲きか?」

「あら、ラベルを見たら、花が終わったら、花が咲いてない部分を土に刺すんですって。そうするとまた伸びてきて咲くんですって」

私は、勝手に彼女の本を開いてナデシコのページを開けて確認。
「ごらんなさい。やはり花期は4月から6月とあるでしょう。思ったとおりだ。手数をかけなければ四季咲きになるはずがない。そんなこと、やっていられないわ。あああ、めんどうくさい」

「では、二鉢無料で差し上げますから、どこかに植えてみてください。私はこれが面白いと思うの。私、これ大好きだから、おしつけ」

「ああ、植えましょう。ああ、決まった、決まった、届けるのいつでもいいです。暇な時に家の玄関脇に投げていってください。それと、マグアンプ中粒大袋2つ、そして腐葉土大袋一つください。土はあなたにこの前届けてもらったのがあるから、あれで大丈夫」

「やはり、鉢物お詳しいようですね。普通、肥料までお客様買って行かないですよ。」

「信じられない。花もご飯を食べなければ先細りで咲かなくなると思うけれど。その人たち、家に肥料あるんじゃないですか」

「水だけやっていると、だんだん花が貧相になるって言っていました」

「あたりまえだと思いますけど」

「ああ、私も鉢物に詳しくなりたいのですが、お店をやっていると花を作っていられない。今まで20年間勉強してきたのは切花だったし。切花の注文をさばくだけで精一杯」

「なに、リタイアすれば時間ができるでしょう。私はリタイアしたら、こんなに沢山花を植えません。年中花を絶やさないで植え続けていくのは地獄よ。さてこれでどうなるか、植えてみて現場を見てから、足りなかったらまたきます。現場に立たないと、どういう感じになるかは判断できない」

なんたる、花の決め方か!でも、これでも互いの凝り性の火花を散らしての決定なのだ。凝り性の人が大好きなので、私の周りは凝り性の人間ばかりが集まるような気がする。
ぜんぜん凝ってないって?むむむ、読みが浅いですよ。
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