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天木直人のブログ:誰も問わない小泉純一郎の責任   2019-12-28

2019年12月28日 12時09分39秒 | 地理・歴史・外国(時事問題も含む)

誰も問わない小泉純一郎の責任

 
 
かんぽ生命保険の不正販売問題から始まった日本郵政の大騒ぎは、郵政グループトップの総辞任でひとまず幕引きとなった。

 しかし、そもそも、なぜあのような不正が起きたのか。

 それは長門正貢日本郵政社長の辞任の弁が端的に物語っている。

 厳しい現状の中で最善を尽くしたが力不足だったと。

 あしもと(現場)の把握が足りなかったと。

 民営化とは市場原理にさらされることだ。

 職員は収益を上げるためにノルマを課せられる。

 その結果としての不正だったことは既に報じられている通りだ。

 しかも、郵便にしても、金融・保険にしても、民間との過当競争ははじめから分かっていた。

 民間圧迫になるとさんざん言われた。

 なぜ郵政民営化をしなければいけなかったのか。

 それを強引に推し進めたのが小泉純一郎首相だった。

 いまこそ小泉純一郎首相を引っ張り出して、郵政民営化は正しかったのか、その是非について議論をし直す時だ。

 誰もがそう思うだろう。

 しかし見事にメディアはそれを封印している。

 あの時メディアも一緒になって小泉郵改革を持ち上げたからだ。

 そう思っていたら、きのう12月27日の日経新聞に一段の小さな記事を見つけた。

 小泉純一郎首相が26日のテレビ番組で日本郵政グループの引責辞任についてこう語ったという。

 「徹底した民営化の会社だという方向で立て直してもらいたい」と。

 「改革を中途半端にしてしまった。国家でないと出来ない事業ではない」と。

 民営化の努力が足らないと言っているのだ。

 もちろん私はその番組を見ていないが、その時、司会者や出演者はどう反応したのだろうか。

 出演させるぐらいだから、おそらく小泉批判は封印されていたに違いない。

 今になっても小泉首相は批判されないのだ。

 安倍首相をここまで悪しざまに批判する野党や国民も、小泉純一郎首相は批判しない。

 そこで思い出すのが平成の最後に行った読売新聞の世論調査だ。

 平成の三十年を振り返って一番印象に残る人物に、なんと天皇陛下(いまの上皇)を抜いて、ダントツが小泉純一郎首相だった。

 そのことを当時のメルマガで私は驚きをもって書いた。

 小泉純一郎にはかなわないと。

 元祖小泉批判の私が言うのだから間違いない。

 小泉純一郎の人気が続く限り小泉進次郎の人気は終わらない。

 小泉進次郎のスキャンダルを書いた週刊文春も、今度ばかりは売り上げを落としたに違いない(了)


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