秋篠宮さま 誕生日会見発言の真意とは?皇室研究家・高森明勅氏が分析
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写真・宮内庁提供
秋篠宮さまが11月30日、56才の誕生日を迎えられた。それに先立ち開かれた記者会見は、長女・眞子さんと夫の小室圭さんについての言及が話題となった。
「ご発言の内容から『天皇に即位しない』という殿下のお気持ちが読み取れるのです」
神道学者で皇室研究家の高森明勅氏は、こう分析する。
「皇室の人権やプライバシーも極力尊重すべきです。これまでの週刊誌報道には首をかしげる点があった。一方で、天皇には『国民統合の象徴』としての制約があります。今回の強い報道批判は、ご自身が即位するお気持ちがないので可能だったのでしょう」
秋篠宮さまは以前から「即位の意思はない」と受け取れるご発言をしてきたと高森氏。
「ひとつは、今上天皇とご自身はお年が近く、高齢での皇位継承は無理だと関係者に漏らされたと、2019年に『朝日新聞』が報じました。そして、即位の際におこなわれる大嘗祭について『宗教色が強いものを国費で賄うことは適当か』と批判されている。大嘗祭は国会でも慎重に議論しておこなわれてきましたが、それに対して疑問を呈されたのです。
これも、ご自身が大嘗祭をおこなうつもりなら言えないでしょう。一連のご発言に『即位しない』という前提をつければ、すべて整合性が取れます」
それが現実になる可能性もあるという。
「皇室典範第3条で『皇嗣に、精神若しくは身体の不治の重患があり、又は重大な事故があるとき』は、『皇位継承の順序を変えることができる』とされています。『重大な事故』には『皇嗣が公の場で皇位継承を望んでいないと明確に発言された場合も含まれる』という解釈があるのです」
仮に秋篠宮さまが皇位継承を辞退すれば、悠仁さまにも影響を及ぼすという。
「秋篠宮さまと同じく、条件次第で悠仁さまも即位されないことが可能と解釈できます」
教育では「自由」を重んじた秋篠宮さま。ご本人も自らの立場から自由になりたいのかもしれない。
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高森 明勅(たかもり あきのり、1957年 - )は、日本の評論家、神道学者、歴史家、皇室研究者。
皇位継承問題[編集]
皇位継承問題については、2004年の時点では男系継承を支持する立場をとっていたが、翌2005年からは「側室制度(一夫多妻制)が廃止された状況下では皇統を維持できなくなる」として女系天皇容認に立場を転じる。同年6月に開催された皇室典範に関する有識者会議では「直系を優先し、兄弟間では男子を優先すべき」旨の提言を行っている。その理由として「女性天皇が即位した場合、女性は生理や妊娠・出産を伴うため、宮中祭祀を含む公務の遂行が困難になること」を挙げている[3]。同年、同有識者会議が「男女にかかわりなく直系・長子を優先する」との最終報告を提出した際には、日本文化チャンネル桜の座談会で「有識者会議の結論には8割方賛成だが、長子優先論は全く問題外」だと断じている。また、前述の小林よしのりは高森の影響から女系・直系天皇論に立場を転じている。一方、男系天皇護持派の小堀桂一郎は、自著『皇位の正統性について』の中で高森の論を「多重の安全装置が必要との主張」で「厳しくも親切な警告」としている[4]。また旧皇族の皇籍復帰については日本国憲法第十四条に違反すると主張している。wiki
(日本国憲法 第14条(にほんこく〈にっぽんこく〉けんぽう だい14じょう)は、日本国憲法の第3章にある条文で、法の下の平等(差別のない状態)、貴族の禁止、栄典について規定している。平等権に関して規定しているとも言われる。)wiki
皇室有識者会議案、早期実現なら「佳子さまは結婚後も皇族」の難題
配信 ポストセブン
政府は12月6日、安定的な皇位継承策などを検討する有識者会議を開き、皇族数の確保策を盛り込んだ最終報告の骨子を示した。女性皇族が結婚後も皇室に残る案と、旧宮家の男系男子を養子縁組で皇籍に復帰させる案が有力案として提示されている。続きを読む