東京・沖縄のコロナ感染大爆発はインド超え! 収束までには2カ月か
感染爆発に歯止めがかからない。13日の新規感染者数は初めて2万人を超えた。17都府県で過去最多を更新。重症者数も前日から74人増えて1478人となり、過去最多となった。病床使用率がステージ4(爆発的感染拡大)の目安となる50%以上だったのも17都府県で、入院できない陽性者が急増し、自宅療養者は7万4063人になった。
8.22横浜市長選が菅首相にトドメを刺す! まさかの野党候補リード とりわけ深刻なのが、4回目の緊急事態宣言
発令から1カ月以上経過している東京、3回目の宣言対象に追加されてから3カ月近くが経つ沖縄だ。今春、感染大爆発が起きたインドを超えている。きのうの新規感染者数は5773人と721人。直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は199.93人と256.09人(厚労省調べ)で、インド国内が地獄絵図のようになったピーク時(5月9日)の198.5人(WHO=世界保健機関=調べ)を上回っているのだ。
西武学園医学技術専門学校東京校校長の中原英臣氏(感染症学)は言う。 「多くの専門家が東京五輪開催による気の緩みや人流への懸念を示していたのに、菅政権はロクな対策を打たずに強行したのだから、当然の結果。起こるべくして起きたと言っていい」
■菅首相はぶら下がり取材で逆ギレ
都のモニタリング会議の専門家は「制御不能な状況」と言い、政府の新型コロナ対策分科会の尾身茂会長らは「都内の人流を宣言前の7月前半比5割減に」と声高に訴え始めたが、アナウンス効果はどれほど期待できるのか。
インドの感染拡大は外出禁止やワクチン接種の広がりでピークアウトに向かっているものの、直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数がステージ4の目安となる25人以上を下回るのに2カ月を要している。ステージ3目安の15人以上にはいまだ至らず、足元では20.6人(3日現在=WHO調べ)だ。
「菅首相に政権を預かる資格はない。責任を取って速やかに辞めてもらわない限り、この国に展望はない。もはやロックダウンしか打つ手はないのではないか」(中原英臣氏)
菅首相は、13日のぶら下がり取材で新型コロナ対策への評価を聞かれ、「世界でロックダウンをし、外出に罰金を科してもなかなか守ることができなかったじゃないですか」と逆ギレ。
「10月初旬には全国民の8割に(ワクチンを)打てる体制をつくっている」と息巻いたが、インド株(デルタ株)の猛威に集団免疫論は通用しないのが世界の常識だ。知らないのか。新聞は読まないだろうが、報告も上がっていないのか。