高橋のブログ

不定期に..

【吉田秀和さんの死】

2012-05-27 19:15:31 | 日記
氏の著書はかなり買い求め、「音楽紀行」等は学生の頃から何度も読みました。
その著の中での「荘厳な熱狂~パリのフルトヴェングラー~」のところは、感動したものです。

そこで氏はフルトヴェングラー・ベルリンフィルのパリ公演を聴いています。初めてフルトヴェングラーを聴いた時の話が記されているわけです。

1954年5月。フルトヴェングラーが亡くなる数ヶ月前の演奏。この公演でフルトヴェングラーはブラームスの3番、「ドン・ファン」等を指揮。
アンコールに「トリスタン」の前奏曲と「愛の死」を指揮。

吉田さんは、このアンコールをその公演の「絶頂」と記しています。



アップしたCDはフルトヴェングラー・ベルリンフィルがその1週間ほど前、ベルリンで演奏した時のライヴです。
今夜は、これを吉田さん追悼の意味も込めて繰り返し聴こうと思います。


演奏会場でも時々お見かけしました。東京文化会館、水戸芸術館...。
先日も「宮田大さんのドキュメント」でお姿を見て、まだまだお元気!と思っていたのですが...。



斉藤秀雄が音楽の早期教育の計画を吉田さんに告げ、事務局に入ってくれ!と説得。数時間の押し問答で吉田さんは根負け。

そして「子供のための音楽教室」の室長。桐朋女子高校(音楽科)では国語教師として生徒を指導。

「音楽教室」が出来た当初は、入ってきた子供達は音楽より室内のかけっこ優先だったようです。それを吉田さんが長い定規を持って叱りに行く日々..。

そんな話が「喜遊曲、鳴りやまず ~斉藤秀雄の生涯~」に記載されています。



P.S

ブルックナー第7番の話も面白いですよね。ブルックナーの交響曲、初めて聴くには何番がお勧めか?という話で「第7番」を挙げていましたが、
「実はそうは言っても私は初めて聴いた時、第2楽章で寝てしまって、目が覚めたらまだ第2楽章でびっくりした」といった話を著書で述べていますね。
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