高橋のブログ

不定期に..

「藤原浜雄ヴァイオリン・リサイタル2024」を聴く

2024-06-08 08:01:08 | 日記

素晴らしい公演だった。この公演前に私用があって、職場を午後4時前に早退し、用件を片してから浜離宮へ。

会場には多くの音楽家も見えていた(主に桐朋関係)。

曲目は以下の通り

シューベルト:ヴァイオリンと弦楽四重奏の為のロンド イ長調 D 438
プロコフィエフ:ヴァイオリンとピアノの為のソナタ第2番 ニ長調 作品94a
ショーソン:ピアノ、ヴァイオリンと弦楽四重奏の為の協奏曲 作品21 

 

プロコフィエフの2mv、4mvの技巧に引き込まれたが、それ以上にショーソンが素晴らしかった。ショーソンというと「詩曲」「交響曲」が

有名だが、この作品も多くの名盤があり、私もデュメイ盤を始め、いくつか同曲のCDを持っている。しかし、実演に接したのは初めて。

冒頭、ピアノによる厳しい音色による跳躍音程から始まるわけだが、その緊張さ、重々しさはワーグナーというかドイツ音楽的。

第2楽章にのシチリエンヌで心は救済され、更に第3楽章で昇華され、フィナーレに突入していくわけだが、単に華々しく終わるわけでなく、

あの第1楽章の第一主題が戻ってくる。しかし、ここではあの重々しさはなく、歓喜的な感じ。この全体の構成がとても素晴らしいわけで、

それを今回の演奏家達は見事に表現してくれた。藤原様はアンコール2曲もやってくれたが、まだまだ余裕のご様子。圧倒的な存在感。

成田さんの演奏には久々に接した。私が最初に接したのは彼が桐朋女子高校音楽科(男女共学)在学中の日本音楽コンクール本選だった。

この時は1位は尾池さん、2位が成田さんと青木尚佳さんだったと思う。もう立派な青年になられていて、時の経過を感じた。

会田さんも、桐朋在学時代に日本音コン1位、この時は予選から私は聴いてきたが、今やプロオケのコンミスを始め大活躍中。

田原さんは今日(6/9)も所沢でリサイタル、彼女も室内楽始め大活躍。富岡さんは今や読響の首席チェロ。

藤原夫妻と若い方々との共演。客質もとても上品であった。

 


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