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音楽大好き男の徒然なる日記

谷村新司メモリアル sigles best 3

2023-12-30 | 音楽
さて、アリスの楽曲は紹介できましたが、
ソロの楽曲については紹介が遅れてしまいました。

そこで、今回はシングル楽曲に限定してのマイ「best 3」を挙げてみます。

ちなみに10位から4位までを軽く紹介します。

第10位 「刑事」1985
作詞・作曲:谷村新司(以下、1位まですべて同じ)
編曲:佐々木誠
  https://youtu.be/SEag0-kvjJA?si=xNnZHAJO-al6EWis

第9位 「愛の誓い- Give it all today -」 1985
編曲:佐々木誠
  https://youtu.be/4QeOXt8bP20?si=QvMbBCmDO-Bxyskm

⇒2曲ともオリジナルアルバム『人間交差点(ヒューマンスクランブル)』からのシングルカット曲。
 タイトルはビターな人間模様を綴ったビッグコミック誌の作品より。
 走り出した若いボクサー、マラソンランナーなど、楽曲ごとに異なる主人公を設定した短編小説的ながら、 
 全10曲というコンパクトなアルバムとなった。
 家族を犠牲に仕事打ち込んできた老刑事が、犯人の温かい家族の光景に我を見直した「刑事」。
 「愛の誓い」はノリノリのポップなラブソングでアリス待望論も囁かれ始めたようで、
 事実2年後アルバム『アリスⅩ』とテレビ出演だけで終わったが、
 一時的再結成が実現した。
 アレンジャー・佐々木まこと氏のポップなサウンドは谷村さんの新しい世界を築くかと思われたが
 ささやくような歌唱法の谷村さんとは相性がハマらなかった事もあり、
 残念ながらこれと『アリスⅩ』だけに留まった。


第8位「階(きざはし)」1993
編曲:星 勝
 https://youtu.be/GJSEtiCZwvc?si=NOj6HTazK_ia6PoK

⇒NHK大河ドラマ「琉球の風」テーマ曲。
 いかに沖縄(琉球)が大和(日本)・薩摩(鹿児島県)に虐げられていたがわかる物語。
 辺野古基地建設問題を見てもわかるように、残念なことにこの構造は未だに変わっていない。
 今まで谷村さんのサウンドプロデューサーと言えば服部克久先生がトップだったが、
 1990年代に入って星勝氏と初めて組むことでポップさとスケール感を両立させた曲になった。
 ただ残念なことにこのタッグも長くは続かず、
 さらなるポップさを求めて東南アジア色を使うなど、かえって迷走をしてしまう。


第7位「祇園祭」1986
編曲:美野春樹
  https://youtu.be/Nvk7Jts5lXc?si=JvkqIS0zsCOoigFR

⇒オリジナルアルバム『伽羅』からのシングルカット曲。
 京都の有名な夏祭りを背景に、結ばれなかった恋愛を振り返る一曲。
 美野春樹さんとの相性は良かったですね。


第6位「ラストニュース~THE MANのテーマ」1993 
編曲:重見徹
  https://youtu.be/J54oI7BM_nw?si=-6Bv9Y5QXJpsX6Gk

⇒TBS「ニュース23」のエンディングテーマとして書き下ろされた曲。
 谷村さんならではの”ダンディズム”あふれた良い歌でした。


第5位「青年の樹」1980
編曲:青木望
  https://youtu.be/ZLuYRBuqSFM?si=G6L3LOBmL7EUWlwN

⇒TBSドラマ「野々村病院物語」「同・2」主題歌。
 やはりソロアルバムの『黒い鷲』から『海を渡る蝶』までの
 1970年代後半から1980年代初期にかけての歌い方と
 それをしっかり支えた青木望氏・服部克久先生・前田憲男氏のアレンジが
 自分にはベストバランスだったと思います。


第4位「いい日旅立ち」(1978・山口百恵)
編曲:川口真
  https://youtu.be/dQ_4Jmqf2eU?si=LoUdfbOFFHEWo-GB

⇒言わずと知れた、1970年代の歌謡界に欠かせない歌手・山口百恵さんのために書き下ろされた名曲。
 後の1984年のオリジナルアルバム『抱擁』でセルフカバーした。

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それではお待たせしました。

谷村新司 シングル曲集 my best 3、
第3位。
「陽はまた昇る」1979

編曲:青木望

喝采(紙ジャケット仕様)
⇒オリジナルアルバム『喝采 』(1979)からのシングルカット曲。
 苦い日々、お互いの再生のための別れ。
 3rd ソロアルバム『引き潮』あたりから強くなったシャンソン的志向がピークを迎えた頃で、
 青木望さんの渋いアレンジに鳥肌を覚えます。
 
 シングルカットのきっかけはちょうどこの時期、同名のフジテレビ系ドラマが放送される事からでしょう。
 加藤剛、勝野洋両氏演じる医師たちの人間ドラマで、
 後の「ドクターX」など鼻に突くほどエンターテイメント色強い昨今のものとは一線を画す名作でした。
 ただ残念だったのは、最終回で手術をした患者が救われず、悲嘆したなか病院の屋上に上った時の朝日がヘンに加工されたもので
 CGなどなかった当時はものすごく不自然な映像だった事を覚えています。
 それだったら撮影スタッフも出演者も大変かもしれないけど、
 きちんと未明から朝にかけて撮影して欲しかったですね。
 ウィキペディア解説:
  https://w.wiki/8fpC




第2位。
「群青」1981

編曲:服部克久(1936 - 2020)

海を渡る蝶
⇒戦争映画「連合艦隊」の主題歌となり、
 壮大なピアノソナタとしての完全版的なアレンジはオリジナルアルバム『海を渡る蝶』(1981)で聴けます。
 このアレンジを手掛けた服部克久先生は「ピアノは羽田健太郎(1949 - 2007)で」と想定していたそうです。
 ウィキペディア解説:
  https://w.wiki/8fpT

 あとハッキリ申し上げますと、
 五木ひろしの「契り」(1982)はこの「群青」なしには生まれなかったと言えるほど類似しています。


そして、すでにご存知の通りですが、第1位。
「昴」1980

編曲:服部克久


「語りかけるような、きれいな歌唱。
 これぞ、まさに日本の詩、唄、歌。
 悲しい時、落ち込んだ時の、私にとっての救いの楽曲。
 よもや、亡くなるとは…。
 まだ、お若いのに……
 「−昴−」は、この方が謳ってこそ。
信じられません。涙がとまりません…」
  @user-xl5hx8mw7q さんのコメント。
⇒1980年、東芝EMIから新星レコード会社”ポリスター”移籍第1弾シングルであり、
 同名のオリジナルアルバム・タイトル曲にもなった。

 自分が初めて知ったのは、当時公開された映画「天平の甍」(井上靖原作、熊井啓監督)のイメージソングとして、
 またウィスキーCMのBGMとしてだった。
 とにかく、ブラス・ストリングスを活かした服部先生のアレンジが素敵でした。 

ウィキペディア解説:
 https://w.wiki/8fvv


最後になりましたが、
谷村新司さんのご冥福をお祈り申し上げます。
ありがとうございました。

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