北海道新聞 2019年2月15日付記事
「JR北海道が観光列車 厳しい経営の打開狙う かさむ経費、収益増不透明」
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/276868?rct=n_jrhokkaido
JR北海道が28年ぶりに新造の観光列車仕様の特急車両を運行するなど、
観光需要の取り込みを強化する背景には、人口減などの逆風が吹く中、
新たな収益源の確保などを図り、厳しい経営状況を打開する狙いがある。
ただ、観光列車の運行は経費がかさみ、実際に収益増につながるかは不透明。
他の列車への波及効果や観光による地域活性化といった付加価値を生み出し、運行継続をどう図るかが課題となる。
「北海道の観光活性化にいろいろな取り組みをしなければならない。それが当社の鉄道利用の促進につながる」。
JRの島田修社長は14日の記者会見で、観光列車の拡充について、こう強調した。
JRは2019,2020年度に国から400億円台の財政支援を受ける代わりに、
2年間で経営改善の「目に見える成果」を出すことを求められている。
JRは「単独では維持困難」とする10路線13区間のうち、
宗谷線名寄~稚内間など8区間については、地元負担を前提に存続を目指しているが、
JRの自助努力が形にならなければ、国の支援継続もおぼつかない。
地方を中心に日常的な鉄道利用が低迷する中、外国人客の増加は数少ないプラス要因で、
人気の観光列車は絶好の集客策だ。
また、JRは8区間の利用促進策などについてまとめる「アクションプラン」を沿線自治体と作成中。
主に地方路線での運行を想定する観光列車で、地域活性化への貢献をアピールしながら、
「地域との連携を強めたい」(JR幹部)との思いがある。
ただ、観光列車は通常の列車に比べ、飲食の提供を行う乗務員の人件費などがかかるだけに、
安定的に集客できなければ、収益改善につなげるのは難しいとされる。
今回、新造、改造を明らかにした観光列車を定期運行にも使うのは、
経営難の中で、新たな投資の効果を最大限に発揮するために生み出した苦肉の策ともいえる。
島田社長は会見で、
「観光列車に乗るために来る方が、北海道新幹線や在来線で足を運んでもらう誘発効果も含めて
収益を確保することが目標」と強調した。
JRには、観光列車の拡充を契機に、既存の列車や、各地域の観光戦略とどう相乗効果を高めていけるか
が問われそうだ。
(文章執筆:土屋航)
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自分は、観光列車の拡充そのものは間違っていないと思っている。
最近、宗谷本線音沿線で上川管内の音威子府村がテレビ朝日のテレビ番組で紹介されていた。
新しい農家の方が入植されてはいるものの、JR宗谷線の日常利用者がいかにいない現状を思い知った……
農家の方は始めから鉄道を利用しない。 う~~ん……
タレント・篠山輝信(しのやまあきのぶ)が咲来駅・筬島駅・天塩川温泉駅を訪ねたが、
普通列車の日常利用者が0(ゼロ)。
これでは、普通列車の存在そのものが根本から見直されることになってしまいそうだ。
路線そのものを死守する代わりに時間ばかりかかって沿線住民がいない場合は「普通列車の全廃=快速化」、
そうなれば「青春18きっぷ」利用者にJR会社単位で「特急オプション券」を買ってもらって特急利用も認める、
そして自由席特急券で乗り降り自由の「ワイド周遊券」の再発売も考えてもらう等
観光きっぷも根本から考えて行かなければならないだろう……
あと、鉄道利用を促進するためには、札幌・新千歳空港ばかり観光拠点にせずに、
いかに「函館」「旭川」「帯広」地域にホテル&ゲストハウス等を整備して魅力ある街かをアピールして
外国人観光客&学生層を増やすか……
JR発足時(1987年)くらいだったらまだ可能性も高かったが、社会全体の街づくりの根本も問われるだろう。
「JR北海道が観光列車 厳しい経営の打開狙う かさむ経費、収益増不透明」
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/276868?rct=n_jrhokkaido
JR北海道が28年ぶりに新造の観光列車仕様の特急車両を運行するなど、
観光需要の取り込みを強化する背景には、人口減などの逆風が吹く中、
新たな収益源の確保などを図り、厳しい経営状況を打開する狙いがある。
ただ、観光列車の運行は経費がかさみ、実際に収益増につながるかは不透明。
他の列車への波及効果や観光による地域活性化といった付加価値を生み出し、運行継続をどう図るかが課題となる。
「北海道の観光活性化にいろいろな取り組みをしなければならない。それが当社の鉄道利用の促進につながる」。
JRの島田修社長は14日の記者会見で、観光列車の拡充について、こう強調した。
JRは2019,2020年度に国から400億円台の財政支援を受ける代わりに、
2年間で経営改善の「目に見える成果」を出すことを求められている。
JRは「単独では維持困難」とする10路線13区間のうち、
宗谷線名寄~稚内間など8区間については、地元負担を前提に存続を目指しているが、
JRの自助努力が形にならなければ、国の支援継続もおぼつかない。
地方を中心に日常的な鉄道利用が低迷する中、外国人客の増加は数少ないプラス要因で、
人気の観光列車は絶好の集客策だ。
また、JRは8区間の利用促進策などについてまとめる「アクションプラン」を沿線自治体と作成中。
主に地方路線での運行を想定する観光列車で、地域活性化への貢献をアピールしながら、
「地域との連携を強めたい」(JR幹部)との思いがある。
ただ、観光列車は通常の列車に比べ、飲食の提供を行う乗務員の人件費などがかかるだけに、
安定的に集客できなければ、収益改善につなげるのは難しいとされる。
今回、新造、改造を明らかにした観光列車を定期運行にも使うのは、
経営難の中で、新たな投資の効果を最大限に発揮するために生み出した苦肉の策ともいえる。
島田社長は会見で、
「観光列車に乗るために来る方が、北海道新幹線や在来線で足を運んでもらう誘発効果も含めて
収益を確保することが目標」と強調した。
JRには、観光列車の拡充を契機に、既存の列車や、各地域の観光戦略とどう相乗効果を高めていけるか
が問われそうだ。
(文章執筆:土屋航)
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自分は、観光列車の拡充そのものは間違っていないと思っている。
最近、宗谷本線音沿線で上川管内の音威子府村がテレビ朝日のテレビ番組で紹介されていた。
新しい農家の方が入植されてはいるものの、JR宗谷線の日常利用者がいかにいない現状を思い知った……
農家の方は始めから鉄道を利用しない。 う~~ん……
タレント・篠山輝信(しのやまあきのぶ)が咲来駅・筬島駅・天塩川温泉駅を訪ねたが、
普通列車の日常利用者が0(ゼロ)。
これでは、普通列車の存在そのものが根本から見直されることになってしまいそうだ。
路線そのものを死守する代わりに時間ばかりかかって沿線住民がいない場合は「普通列車の全廃=快速化」、
そうなれば「青春18きっぷ」利用者にJR会社単位で「特急オプション券」を買ってもらって特急利用も認める、
そして自由席特急券で乗り降り自由の「ワイド周遊券」の再発売も考えてもらう等
観光きっぷも根本から考えて行かなければならないだろう……
あと、鉄道利用を促進するためには、札幌・新千歳空港ばかり観光拠点にせずに、
いかに「函館」「旭川」「帯広」地域にホテル&ゲストハウス等を整備して魅力ある街かをアピールして
外国人観光客&学生層を増やすか……
JR発足時(1987年)くらいだったらまだ可能性も高かったが、社会全体の街づくりの根本も問われるだろう。