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shining's ブログ 「音楽と旅と珈琲と」

音楽大好き男の徒然なる日記

大人の夏物語を綴るJ-PopオムニバスCDを考えました

2020-08-13 | 音楽
タイトルは 『Sentimental Summer~夏は巡る、傷を残して』。
キャッチコピー「恋が生まれては消え、誰かを悼み、それでもまた誰かを愛したくなる季節。 」



☆序章 「幼い日々の夏の思い出」

1. はっぴいえんど「夏なんです」1971 

細野晴臣 松本隆 鈴木茂 / 夏なんです


     もんもんもこもこの入道雲です
     もんもんもこもこの夏なんです

 
→オリジナルアルバム『風色ろまん』収録。
 松本隆氏の作詞センスに脱帽。
 白い未舗装の田舎道が今も脳裏に焼き付いています。
 余談ですが、下ネタの替え歌を作りました(とても歌えません)


2. 吉田拓郎「夏休み」1972 
夏休み

 
→オリジナルアルバム『元気です』収録で有名ですが、
  ここではELECレーベルのライブアルバム『ともだち』(1971) のバージョンを選びました。



☆2章 「ひと夏の旅/アヴァンチュール」

3. 寺尾聰「HABANA EXPRESS」1981

作詞:有川正沙子
作曲:寺尾聰
編曲:井上鑑


 →問答無用のJ-AORの不朽の名盤、『Reflections』に収録。
  寺尾氏の名盤のオープニングを飾る、ちょっとラテン調でカッコイイナンバー。
  改めて井上鑑氏のアレンジと今剛氏のギターワークにシビレます。

4. ダウンタウン・ブギウギ・バンド「サクセス」1977

作詞:阿木燿子
作曲:宇崎竜童
編曲:千野秀一
 →singleとしての発売。 資生堂化粧品のCMソングになり大ヒット。
  キーボーディスト・千野秀一氏の加入でサウンドがバラエティに富むようになった。


5. サザン・オールスターズ「海」1984
 海 [2024 Remaster]
  
作詞・作曲:桑田佳祐
編曲:サザンオールスターズ(ホーンアレンジ:新田一郎)

 →『人気者で行こう』収録。 サザンにしては穏やかなサウンドで、自分は好き。
  

6. 石川セリ「ダンスはうまく踊れない」1977

作詞・作曲:井上陽水
編曲:矢野誠

 →single、オリジナルアルバム『気まぐれ』収録。
  井上陽水が彼女のために提供、翌年彼女と結婚する。
  個人的には高木澪が歌ったバージョン(テレビドラマ主題歌)がリアルタイムで知るきっかけだった。


7. 柳ジョージ&レイニーウッド「青い瞳のステラ、1962年夏…」1982

 

     After midnight
     哀しみは 海を渡って行ったかい…

→『Woman and I... Old Fashioned Love Songs』収録。
  この章ではちょっと色が違うけど、シブくて好き。
  柳さんの歌には、アメリカ南部の暑い風景とそこで生きる人間たちが浮かびます。



☆3章 「人は誰もふるさとを振り返る」

8. ジッタリン・ジン「夏祭り」1990
 at BSJ_M.12 ( Jitterin’ Jinn / Natsumatsuri at BSJ_M.12 )【LIVE】

作詞・作曲・編曲:破矢ジンタ


     君がいた夏は遠い夢のなか
     空に消えてった打ち上げ花火

→single/アルバム『パンチアウト』に収録。
 この歌はホワイトベリーではなく、やはりジッタンリン・ジンのバージョンが断然良い。

 
9. 小椋佳「盆がえり」1976

作詞・作曲:小椋佳
編曲:星勝&小野崎孝輔
 →オリジナルアルバム『道草』収録。
  もとは中村雅俊に提供した歌で、テレビドラマ「俺たちの旅」でも流れました。
  安田裕美氏による中村雅俊バージョンも、星勝&小野崎孝輔氏による小椋佳バージョンも、
  どっちも夏の寂寥感がたまりません。
  やはり自分は、こういう音楽で育ったのだなあ、としみじみ。


10. ジョー山中「“人間の証明”のテーマ」1977

  原詩:西條八十、英訳:角川春樹、英詩:ジョー山中
  作曲・編曲:大野雄二
     母さん、覚えていますか
     あなたが僕にくれた古い麦わら帽子を
     ずっと昔、霧が立ち込める渓谷に飛んでいって
     失くしてしまった帽子です
     母さん、あの帽子は一体どうなったんでしょう
     山裾に落ちて 手の届かないところへ行ってしまった
     まるであなたの心のように

     (Yahoo!ブログ「私設翻訳館」より、Mickeyさんによる訳詞を、自分の解釈で一部手直ししました)


 →single発売、同名映画の主題歌。
  フラワー・トラベリングバンド解散後初のヒット曲で、この歌でも3オクターブの歌唱力を発揮している。
  ジョー山中は小学2年の頃結核で入院し、その入院中に母を亡くした。
  この歌の原詩は西條八十の「ぼくの帽子」だが、そんな母親への悲痛が思いが少なからず込められているのでは、
  と僕は思う。
 「名優が綺羅星のごとく多くいた昭和。
 その多くが鬼籍に入り、イケメンばかりもてはやされる平成の時代。
 重厚な映画ができないのではないか。」  (Break Through さんのコメント) 
 →同感です。



☆4章 「崩れ堕ちる砂の城~“これでもか これでもか”の失恋ソング・ヒットパレード」

11. オフコース「秋の気配」1977

     こんな事は今までなかった
     僕があなたから離れてゆく


 →single/オリジナルアルバム『Junktion』、多くのベスト盤にも収録。
  8月末になったら聴きたくなります。


12. チューリップ「風のメロディ」1976

   ああ 消えた恋だけど まぶしすぎるほど
     胸に焼き付いた 海辺の出来事
     今は一人街をさまよえば
     夏の終わりを告ぐ風が吹くだけ



 →single発売。 ベストアルバムには入っていますが、オリジナルアルバムには未収録です。
  姫野達也と財津和夫が自分の歌ってる部分を作曲した変則的な構成だけど、チューリップらしいコーラスと哀愁感が大好き。
  尾瀬あきら・真崎守など昔のマンガにも「ひと夏の出来事」として、こういうモチーフのものがありました。


13. 山下達郎「悲しみのJODY(She was crying)」1983
「悲しみのJODY」~She Was Crying~ Kanashimino JODY 山下達郎 ベースカバー 原田賢扶 歌詞あり 1965 Fender Jazz Bass



 →ムーンレコード移籍第1弾のオリジナルアルバム『MELODIES』収録。
  故・井上大輔のテナーサックス以外の演奏はすべて彼自身の多重録音で、夏の終わりをファルセット(裏声)で歌った。
  本人も気に入っている歌のようで、オールタイムベスト盤『OPUS』にも収録された。

 
14. 杉山清貴「さよならのオーシャン」1986

作詞:大津あきら
作曲:杉山清貴
編曲:佐藤準


→single発売、のちにオリジナルアルバム『beyond...』に収録。 
 同世代の必須アイテム曲だった。
 リゾート色の強いポップスバンド「オメガトライブ」解散後初のソロデビュー曲で、
 失恋の痛手を振り切るようなロック色強いパワフルなサウンド(編曲:佐藤準)が心地良く、彼の代表曲となった。
 一方の「オメガトライブ」はメンバー再編+新ボーカリスト・カルロス・トシキを迎えて
 打ち込み色の強い「1986オメガトライブ→カルロス・トシキ&オメガトライブ」と継続してゆくが
 プロデューサーとメンバー間の溝が深くなり、1991年3月に解散した。
 カルロス・トシキは本国ブラジルに帰国し種苗会社に勤務のかたわら芸能活動も再開、との事。
 2023年10月には東京・横浜・名古屋・大阪でライブツアーの予定。


15. サーカス「Mr.サマータイム」1978



→single/オリジナルアルバム『circus 1』収録。
 編曲は故・前田憲男氏。
 化粧品のCMソングとして大ヒットした、コーラスグループとしてレベルの高い彼らの代表曲。
 キーを上げてゆくところに鳥肌を覚えます。



☆終章 「年輪を経ての愛の再生」

16. 小田和正「緑の街」1996

作詞・作曲・編曲:小田和正
     忘れられない人がいる どうしても会いたくて
     またここへ来る 思い出の場所へ



→single発売、ベストアルバム『伝えたいことがあるんだ』『自己ベスト』に収録。
 錆びてしまった時計よ、動け!
 同名映画主題歌で、彼自身のストリングスアレンジが素晴らしい。


17. 松任谷由実「残暑」1990

     ふとあなたの声が去年の恋が
     立ち止って涙ぐんで季節を知るの
     そんなこよみをありがとうといつしか伝えたい


→オリジナルアルバム『天国のドア』に収録。
 海やリゾートの喧騒から離れて過去を思い出す、大人の夏歌の決定版。


18. 手嶌葵「さよならの夏 ~コクリコ坂から~」2011

作詞:馬里村ゆき子
作曲:坂田晃一
編曲:武部聡志
     きのうの愛 それは涙
     やがてかわき 消えるの
     あしたの愛 それはルフラン
     おわりのない言葉
     夕陽のなか めぐり逢えば
     あなたはわたしを 抱くかしら



→スタジオジブリの映画「コクリコ坂から」主題歌としてsingle発売。
 原曲は1976年に森山良子が発表したもので、映画主題歌が決定してから2番が書き下ろされた。
 武部聡志氏の哀愁味あるアレンジとピアニカが素敵で、この歌を聴いてこのオムニバスアルバムを企画しました。
 ただ、この歌の主人公は明らかに大人であって、映画のような高校生じゃない気もするのだが……まあそれはそれ。


19.(終曲) 寺尾聰「Passing Summer ~夏の終わりに~」1983

Passing Summer


     秋へと急ぐ 避暑地で
     ようやく あなた 見つけた

作詞:有川正沙子
作曲:寺尾聰
編曲:井上鑑




→巡り会えた奇跡、ふたたび。
 オリジナルアルバム『Atmosphere』の終曲(ラストトラック)でもあります。
 アルバム企画スタートの時点で、「さよならの夏」とこの歌がラストに来ることを想定していました。


以上、全19曲です。

大手レーベルの方、いかがでしょう。
達郎・小田和正・ユーミンなどは版権で難しそうだけど。


2025年8月11日付訪問者数:284名様
2025年8月12日付訪問者数:318名様
お付き合いいただきありがとうございました。

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