輸出依存の韓国経済 世界経済減速で成長モデル崩壊し苦境に- NEWSポストセブン(2013年6月10日16時00分)
輸出依存度(純輸出のGDPに占める割合)が50%を超える韓国経済は、アベノミクスによる円安・ウォン高で急速に傾いている。政府高官が「円安は北朝鮮リスクよりも脅威」と口にするように、もはやギブアップ寸前だという。日本総研上席主任研究員の向山英彦氏が解説する。
* * *
韓国では8四半期連続で実質GDP成長率(前期比)が1%を下回るなど、景気が低迷している。今年1~3月期には、2012年に始まった減税効果の反動で消費がマイナスとなった。
最近の問題は成長のエンジンである輸出の回復力が弱いことである。中国を含む新興国の成長減速に、円安・ウォン高の影響が加わった。日本向けは前年水準を大幅に割り込んでいる。
株価も低迷。今年に入って日経平均が高値更新を繰り返してきたのとは対照的に、韓国総合株価指数はいまだ昨年末の水準を下回っている。
こうした窮状を韓国メディアは、「日本が通貨安戦争を仕掛けてきた!」「急速なウォン高で韓国経済が大打撃を受ける」とアベノミクスを非難する論調で報じている。
確かに直近の韓国経済の失速には円安・ウォン高が影響しているが、問題は為替だけではない。好調に見えていた時期においても、韓国経済は構造的な問題を抱えていたのである。それが、世界経済の低迷やアベノミクスなどの要因で顕在化しただけで、こうなることはある意味予想されたものであったというのが私の見方である。
1997年の通貨危機後、韓国ではリストラなどの構造改革が加速。非正規社員が増加したばかりでなく、絶えないリストラの中で40代で退職に追い込まれて自営業者に転じる正社員も珍しくなくなった。所得や雇用環境が悪化する中、内需では成長が望めず、外需依存の体質が強まった。そして【1】財閥グループによるグローバル展開、【2】輸出主導型の経済成長、【3】FTA(自由貿易協定)の締結や法人税減税などの政府支援、を軸とした「韓国型成長モデル」が形成された。
お気に入り
猫との出会い
今日は、全面高でしたが、三菱重工のみ・・・劇下げ・・・実質・ストップ安か?
一説には、福島原発は欠陥だったということもありますが。・・・・怖くて、企業として、参入できず!
○○三菱重工製配管破損で米原発廃炉 電力会社、賠償請求へ- 朝日新聞デジタル(2013年6月8日03時34分)
【ロサンゼルス=藤えりか】三菱重工業製の蒸気発生器の配管破損で昨年から停止中の米カリフォルニア州南部のサンオノフレ原発について、運営する南カリフォルニア・エジソン社は7日、全2基を廃炉にすると発表した。住民の反対を受け、再稼働をめぐる米原子力規制委員会(NRC)の判断が長引き、コスト面から「維持は不経済」と判断した。同社は三菱重工に損害賠償を請求する。
エジソン社は昨年10月、2基のうち1基を7割の出力で稼働する計画をNRCに出していたが、市民団体や一部議員が反対、NRCも公聴会を重ねるなどして判断に時間をかけてきた。エジソン社は「再稼働できるかどうか、できたとしてもいつになるか不安定な状態がこれ以上続くのは、利用者や投資家にとってよくないとの結論に至った」とコメントを出した。廃炉は長年かけて完了させる。
原発廃炉、三菱重工に賠償請求へ 米電力会社- 共同通信(2013年6月8日09時28分)
【ロサンゼルス共同】蒸気発生器の不具合により、米カリフォルニア州南部のサンオノフレ原発の2、3号機を廃炉とすることを決めた電力会社のサザン・カリフォルニア・エジソンは7日、問題の蒸気発生器を製造した三菱重工業に対し、損害賠償を求める方針を明らかにした。二つの原子炉は昨年1月から停止したまま。蒸気発生器の検査や修理など損害は、今年3月末時点で計約5億ドル(約490億円)に上る。