goo blog サービス終了のお知らせ 
fangle WORLD'S LIFETIME FITTINGS, GOODS & ORIGINAL ARTICLES
奈良でアンティークの家具・雑貨、古道具、オリジナルの鉄ものを扱うfangle。
 



9月7日(木)から19日(火)まで
お店の営業時間を18:00までとさせて頂きます。
20日(水)からは19:00までの営業に戻ります。

SHOP OPEN
水曜~土曜、第1+3火曜 12:00-19:00

お店にお越しの際は、下記のオープンカレンダーをご確認ください。
open calender SEPTEMBER + OCTOBER



  




お店のオープンカレンダー、更新しました。
8月6日(日)~14日(月)まで夏季休暇を頂きます。
その間、8月11日(祝)は
京都は童仙房にオープンする 山のテーブル の山のテーブル市に参加します。
山のテーブル
山のテーブル市
暑い夏でも高原の空気は爽やか。
童仙房は、ちょっと車を走らせれば行ける、何とも懐かしく、心落ち着く居心地の良い場所です。
山の上まで是非、足をお運びください。

HPは近日中に、商品アップの予定です。










fangle as a buyer 展 終了しました。
仕入れから帰国後、
スムーズに入荷した品々を前に、急きょ企画したこのbuyer展。
告知も儘ならない中、沢山の方々にご来店いただきました。
ありがとうございました。

奈良にお店を持つ以前は、ずっと卸売りを生業としていたfangle。
「自分たちの好み」の物と「あの店主さんが好きそう」な物を
ずっと探し続けてきました。

時には、全く新しい分野の物を仕入れてほしい、と頼まれる事も。
インドのカディもそうでした。
カディに魅了され、カディを扱う事、十数年にもなります。

そして今回は、紙袋やリサイクル・プラスチックのレジ袋。
fangleでお買い上げいただいた際に商品を入れていたものでしたが、
問い合わせがとても多かった物です。
独特な質感と色。
こちらも魅力的なものです。

バイヤーとして卸売りを続け、本当に沢山の物と出会い触れてきた事は
私たちの視野をとても広げてくれたと思います。

お客さんの反応を直に感じる事ができ、小売(実店舗)の良さと喜びを感じつつ、
この反応がまた卸売りの品選びに於いても勉強になりました。

今回、buyer展をやって本当に良かったなぁ、と
これからも面白いもの、良いもの見つけていこう!
そんな気持ちが一層強くなりました。

お越し頂いた皆様に心より感謝致します。
ありがとうございました。










仕入れから戻りました。
一部商品がとても順調に届いているので、急ではありますが、
入荷したてのホットなもの、展示即売会を開催します!

来週の火曜日、30日から6月4日まで。
(普段はお休みの日曜日もオープンします!)

カディ(手紡ぎ手織り布)や紙類、
fangleがレジ袋として使用しているリサイクル・プラスチック・バッグ、
これまで集めてきたアフリカやアジアの布類等が
新入荷の古物と一緒にお店に並びます。

是非、この機会にfangleへ足をお運びください。
お待ちしております。


【日時】
5月30日(火)~6月4日(日)
12:00~19:00

【場所】
fangle
630-8301 奈良市高畑町1215-5
phone: 0742-81-8537
location&map








【煙のように】終了しました。
物語の世界が、柴田さんの朗読によって紙面から立ち上り、
内田さんの音によってfangleの空間に漂いました。
舞台や映画を観ているかのように、物語の映像が浮かんできました。
儚く消えてしまう煙、
その色形、匂いが拡がり、充満していたようです。
今、その煙は無くなっても、
匂いや空気は、まだ身体のあちこちに沁みついて残っている感覚がします。
あの空間、時間を皆さんと共有できて、とても嬉しく思っています。
ありがとうございました。









【煙のように】
柴田元幸さんの朗読 と 内田輝さんの音楽 の セッション
2017. 04. 03<mon>   at  fangle
定員に達しましたので、ご予約の受付を締め切らせて頂いています。

いよいよ今度の月曜日は【煙のように】

「煙」は私たちfangleが大事にしているものの一つです。
そんな「煙」への私たちの想いを知らずして、
fangleでのイベントのタイトルに「煙」をつけてくれた ignition gallery の熊谷さん。
タイトルの所以を尋ねたところ、熊谷さんがお話してくれたのは
fangleでやると考えた時にぱっと思い浮かんだのが「火」だったという事。

「紙に書かれた小説は個体のようですが、
朗読をすると物語が紙から解放されて気体になるというイメージが前からありました。
朗読は、より開かれた形で、その場にいるみんなと物語を共有することができます。
それは音楽も同じだなと思いました。
声も音楽も煙も消えていってしまいますが、響きや空気はずっとその場や体の中に残っています。」
と熊谷さん。

fangle⇀火⇀煙⇀朗読(音)という結びつき。

過去のイベント gleam of Lifetime は然り、不可視光体-black Radiant- でも
火は大事なテーマでした。
そして火はいつも私たちに大事な事柄をもたらしてくれました。

「音は振動」という内田輝さん。
fangleの空間に、どんな響きや空気が煙のように充満するのか。

当日は柴田さん編集の文芸誌「MONKEY」
柴田さん翻訳のポール・オースター「冬の日誌」と「内面からの報告書」
も届きます。









煙のように


柴田元幸さんの朗読 と 内田輝さんの音楽 の セッション
2017. 04. 03<mon>   at  fangle
door open 18:30 → start 19:00

柴田さんの翻訳に出会ったのはポール・オースターの作品でした。
スルスルと読みやすくて、そしてじんわりと染み入るような、
こんなに気持ち良く読める翻訳をしているのは誰かな、と目にしたのが「柴田元幸」という名前。
ポール・オースターが好きなのも、柴田さんが翻訳しているからかもしれない、と
今度は柴田さんの翻訳だから、読んでみようかな、本を手に取る事もありました。

そんな柴田さんのイベントを随分前から数多く主宰し、フライヤーを送ってくれていた ignition gallery の熊谷くん。
そのイベントで柴田さんと組む人もグッとくる人たちで、
足を運びたいものの叶わず、のもどかしさが募っていた中、
この度、fangle で ignition gallery 主宰のそんなイベントが開催される運びとなりました。

しかも今回、柴田さんとタッグを組むのは内田輝さん。
昨年の1月に fangleで sax の演奏をして下さいました。
今回は saxと clavichord(鍵盤楽器)の予定。
また内田さんの音が fangle の空間で波動する時が、このような形で訪れる幸運。

柴田さんの朗読と内田さんの音のセッション。
言葉として現れるもの、言葉にならない音、
そしてその狭間にあるものがfangleの場に充満するだろうその時が今から楽しみです。

是非是非、足をお運びください。

charge 3,500円 (1ドリンク付き)(要予約)
ご予約・お申込みについての詳細 ⇀ more info.

柴田元幸
1954年、東京生まれ。翻訳家、東京大学名誉教授。
文芸誌「MONKEY」編集長。
『生半可な學者』で講談社エッセイ賞、
『アメリカン・ナルシス』でサントリー学芸賞、
トマス・ピンチョン著『メイスン&ディクスン』で日本翻訳文化賞を受賞。
ポール・オースター、スティーヴン・ミルハウザーなど
現代アメリカ文学を中心に訳書多数。

内田輝
音楽大学で sax を専攻。
卒業後欧州を旅し、その実体験から
西洋と東洋における紀元前からの中世の思想を意識する。
ピアノ調律を習得後、
14世紀に考案された clavichord (鍵盤楽器)に出会う。
古来からの美意識に基づき、音の霊性と波動を追及している。

more info. from
ignition gallery
fangle「煙のように」









田中ラボタモ展 不可視光体―black Radiant- が終わりました。
お越し頂いた皆さま、ありがとうございました。

日々刻々と変化し続ける絵たち。
まるで生き物のようでした。
店に来て絵に目を向けると、前日店を後にした時の表情と違っている。
見えてくるものも、感じるものも変化して、
絵が生きて自分の心理と呼応していました。

だからこそ、手放す名残惜しさも一入。
また何時か何処かでバッタリ目にする機会があったら、と思わずにはいられません。



「闇は透明」の連作は、
顕著に美しいもの、澄んだ目で初めて見えてくる美しいもの、
色んな「美しさ」が、彼の技法と相まって、物語のように現れていました。
「どんな存在も必ず美しさをもっている」というラボタモさんの人間愛みたいなものを感じました。



どんなに言葉を並べても上手く言い表せないことを表す絵。
絵の前で涙した方々、「うーん」と唸る方々、
絵を介して、言葉にしきれない心象を共有できたような、
本当に素晴らしい体験でした。



田中ラボタモさんから、今後はどんな作品たちが生まれるのか。
そしてそこに自分は何を観るのか、
田中ラボタモの絵を体験する次の機会が楽しみです。










不可視光体 -black Radiant- 始まりました。
田中ラボタモこと、大岡弘晃。
デザインする田中ラボタモ、野生の大岡弘晃。
本人曰く、大岡弘晃よりとの事ですが、双方が混在する展示です。

奈良に滞在中も製作を続け、日々新しい作品が誕生しています。
既に展示されているものも、
日の当たり方によって、時間帯によって、その日の空気によって、日々変化している絵。
それ故、作品に対する印象も変化するのが、本当に面白い。



裏から陽に照らされ、ステンドグラスのように光る。
陽が落ちた後は、照明によって他の箇所が輝く。

染料と顔料、膠、アルミが溶けた液体、
速記の文字は呪文、
出来上がるまでの工程を聞くと、まるで絵に呪術やおまじないをかけている様。

そうかと思えば、ヘラで一筆書きのような勢いで具象化してくるものもある。



こうして日々、毎時間、心が揺さ振られています。

明日には大きな作品、奈良の墨で染められた作品もお目見えの予定で、
こちらも楽しみです。

田中ラボタモの「形(かたち)」、大岡弘晃の「象(すがた)」
何度でも足を運んで観てください。

大岡ラボタモ弘晃さん、全日在廊してくださります。










ラボタモさんの作品に関して、言葉にするのはどこか気が引けるけれど、
私たちが彼の作品に想う事。

人間生命の深い心理が現れている、という事。

「意味と記号」「光と闇」「自己と他者」「聖と俗」などなど、すべての対比や二分法的思考が解体された、
深遠で、渾然一体の世界がまず広がっている。
そこに、裂け目となる筋が、
目に見えない不可視の振動によって現れる。
振動は対比するもの、異なるものが呼応する時の震え。
その筋は対比を生むものではなく、内面と世界を、最も離れた真逆のものをつなげる筋。



「ケ(気)」力が枯れ、「ケガレ(穢れ)」を経て充満し元に再生した「ケ(気)」を発動させる「ハレ」の時を迎えるまでの物語。

自らの非力や限界、回避できない矛盾に対面し、
只々、手を合わせる他に術がない、
そんな時、人は超現実的な力に、その意味づけや解決を求めようとする。

人間生命の宗教的で儀礼的な要素を、今回のラボタモさんの作品に感じる。

ラボタモさんの手法の一つである「あぶり出し」にしても、
何だか作品に呪術をかけているかのように見えてくる。



日々の生活の中に深く根付き息づいているものが、
象徴的、そして超現実的に現れる作品たち。
「ケ(日常・秩序)」「ケガレ(籠居・停滞)」「ハレ(祭・価値転換)」の何が見えてくるのか、
それぞれの人によっても、見る時によっても、作品から感じられるものは変化し続け、
見た人それぞれの物語となる。

田中ラボタモ展 不可視光体-black Radiant- に是非、足をお運びください。







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