fangle WORLD'S LIFETIME FITTINGS, GOODS & ORIGINAL ARTICLES
奈良でアンティークの家具・雑貨、古道具、オリジナルの鉄ものを扱うfangle。
 







7(水)~10(土)は臨時休業です。
通常営業は14日(水)からとなります。

大岡弘晃 GOLD/RUST is the ARCHE-TYPE
終了しました。

龍の眼 e7a781 : arche-type
that which allows me to keep moving forward

会期後半に出来上がったこの作品は
正に今回のテーマが具現化された作品だったように感じます。


【GOLD/ARCHE-TYPE】

2年程前の事だったか
大岡氏が金を使って円を描き始めた頃、
インドにおいて「同心円」がもつ意味を話した事があります。

ウパニシャッドの梵我一如の思想に始まり、
ヒンドゥー教、仏教、曼荼羅、ユングの話、
それにまつわるモノをあれこれ見せたりする中で
金の同心円は彼にとって「元型」の作用だと思ったし、
同時に普遍的な色形だと思いました。

そしてその時から、
今回の展示のイメージはできていたように思います。

【RUST/ARCHE-TYPE 】

4年振りに展示をしよう!と決めた時、
インクを作る為に
錆びとドングリの帽子(殻斗)を集めてほしい、と言われ
秋の毎週末、殻斗を集めて回りました。

錆はfangleの折りたたみスツールやテーブル、棚のメンテナンス作業から出たもの。

殻斗というのはドングリの実を成長させ、守る役割をもつ部分。

鉄錆は厄介な存在と扱われがちですが、
鉄は(元の鉄鉱石に戻ろうと)酸化して錆びを出します。

人間が呼吸をするように、鉄が空気に触れることで出るのが錆。

共に不用だったり、厭われたりする存在がインクになった時、
光の干渉によって刻々と変化する玉虫色を持っていた事がわかりました。


【GOLD/RUST is the ARCHE-TYPE】

偶然のようで、必然だったような、
そんなGOLDとRUSTの色形が
「自分の元型」を想い、確認する曼荼羅のような存在の絵となっていたように思います。

そんな絵にしっかり向き合って見てくださる皆さんの姿がとても嬉しかった。

心より感謝申し上げます。
ありがとうございました!