SOLITARYの・・・

バイク、車、読書と・・・良いことだけ。

あくまでも”日記”なので!

両性具有

2014年10月27日 | Weblog
「小説を書く人間は全員、両性具有である。・・・」”小池真理子”

この本を読み始めた時点では、著者 中村航さんは女性だと思っていた。
ヒロインの台詞
「やあ」「嫁に来たよ」
が、とても印象に残った小説

  ”100回泣くこと”
主人公”僕”の実家の飼い犬の危篤のエピソードから始まる、まだ若い社会人のカップルの物語。

犬を拾った時、育てた時のバイクの思い出を聞いた彼女に説得されるまま、不動のバイクを修理する話。
結婚について練習をする話。
その都度、彼女の言葉がとっても自然で、可愛らしく魅力的だと感じる。

だから、まさか作者が男性だとは思わなかったのだ。
少し前に読んだ「カフーを待ちわびて」のような清々しさ!
解説での島本理生さんも
「中村さんの書かれる女性は、どうしてこんなに素敵なんだろう」って。

女性も認める素敵な女性を描く。これって凄いと思う。
小池さんの言った小説家の両性具有・・説?は的を得ているとつくづく思う。


小説は犬の危篤から結婚の練習期間で、彼女の魅力を目一杯表現しておいて、
後半、そんなに魅力的な娘がどうしてこんな目に?・・・と物語は進んで行く。
島本さん曰く、内容的には恋愛小説の王道。だからこそ最も難しいテーマなんだとか。


毎回、この王道のテーマの物語を見聞きする度に感じるのが、”どっちがいい?”どっちが幸せ?”



迷わず・・・いや、迷うけど、

「先に逝く方!」

って答える。
だって残されたほうが辛いと思うもの。(ってのは自分だけだろうか?)

お散歩日和

2014年10月18日 | Weblog
 休日、2週連続で台風の訪問にあった。
8月にもあった気がするし、今年はほんと当たり年。
バイク乗りにとっては最悪だったかも。

今日はよく晴れて気候もよく、バイク日和。
とか言っても、先週も150km程は走ったのだけど、もちろんZZR1400で。

新しいグローブも買ったし、革ジャンでも気持ちいい気温なので、ZZRでお散歩に出かけた。


先月の奈良ツーリングで、ポジション灯が片方切れてるのが判明したたけど、
先週、とうとう両側切れちゃったらしい。
LEDって半永久に切れないってふれこみだけど、切れるよね。
 割れてるし
信号とかのLEDって切れないのかなぁ?

今春、ヘッドライトをHIDに交換した際、おまけで付いてきたLEDに交換。

出発前にインナーカウルとそのステーも外し、15分で終了。

HIDとLED、色が合ってて良いね!
LED,予備を買っておかなくちゃ 

新しいダイネーゼのグローブ。

サイトではサイズがヨーロッパサイズとあったので、数組持ってるタイチでのLサイズではなく、
Mにしたのだが・・・指の長さが足りない
旧モデルらしく、ネットで半額以下だったのでしょうがない?
クラッチが握りづらく離れづらい。何とかせねば。

しかし身長172cmでBMIが20未満なので?手首は女性と同じ細さ。
でも指はグローブLサイズでも余裕なし。でも幅はユルユル。
なんて不自由な形。グローブって大事なんだけどなぁ。



散歩なので行く宛もないのだが、
御嶽山の噴煙、見えるかなぁって、あっちへで出かけた。
麓は侵入規制だろうし開田は遠い気がしてR257辺りから見えないかなぁって期待しつつ鈴蘭方面へ。
結局国道からは見えない。

R41からK437、K441に入って、その名の通りの太平御嶽展望台へ向かった。久しぶりにツーリングマップルを見て。
展望台?らしき施設はなく(行かなかったのかも)道路上のちょっとしたPスペースで見物。
 

結構大勢の見物人がいて、大きな望遠レンズのカメラで撮影してた。

雲で見えない・・・・って思ったら、よく見ると1部垂直に上昇してる。
 真ん中の白いのが噴煙。雲じゃ~ない。
音はさすがに聞こえないけど、鹿児島の桜島のような結構な迫力。

何度もバイクで田ノ原まで行ったけど、まさか生きてる(活火山)だなんて思わなかったよ。
噴煙を常時上げててこそ活火山って印象じゃん?
すごいね!

今日のお散歩:310km

賛?否?

2014年10月17日 | Weblog
 ”賛否両論”ってよく聞く言葉。
だけど、この本の内容に関して、現実的に考えると、9割以上或いは9割9分、”否”と答える人がほとんどだと思う。

わずか1分の”賛”を自信満々に言える自分は、それこそがSOLITARYなんだろうな!


久々の感想を書きとめたくなった本。

 670ページ 3cm近くある。あ、厚い!

小池真理子 著  「虹の彼方」

2006年刊行だから、8年も前の作品。
どれ位で本が出来上がるのか知らないけど、もし1年前に書いていたとして、作者は53歳。
ヒロイン、志摩子は48歳。相手、正臣は43歳。・・・大人。


本当に”大人”の恋愛を、”大人”が書いた小説。
「瑠璃の海」にも通じるけど、不倫である。

内容的には、W不倫の顛末、と一言で言えてしまう。
しかも有名女優と有名作家というアクセント付き。



W不倫なのだから当然、伴侶がいるし、仕事もある。
本当に多くの人に迷惑をかけ不幸に落とす事にもなる。
99%の人が否定するのは尤もだと思う。

では何故soritary的には”賛”なのか?
もし伴侶側の立場であっても”賛”と言えるのか?

ちゃんと相手の気持ち(経緯)を理解すれば、”賛”だと思う。



志摩子も正臣も結婚の際、「この人なら良いかな?」って気持ちで決めている。

”否”を訴える,特に既婚者の人、「伴侶はこの人しかいない!たった1人」って思い結婚した、
無我夢中の相手だったと言える人はどれ位いるのだろうか?
「この人なら(で)良いかな」ではなかったのか?


子供ではない。
人生経験を積んだ大人が、無我夢中になり全てを捨てても共にいたいと思える相手に出会ってしまった。
これこそ奇跡だと思う。
ぬるま湯のような人生を100年生きるくらいなら、激動の50年を選びたい自分としては、
羨ましい限り。宝くじの1等に連続当選でも足元にも及ばないくらいの幸運だと思う。



”いい女”って、どんな女?って思うけど、
”男前の女”だと思う。変な言い方だし矛盾してるような気もする。
小説「眠れぬ真珠」のヒロイン、沙世子もいい女だったけど、作者は男性。

外見も仕草も全て女性的で女らしいのだが、思い切りの良さが男らしいのだ。
志摩子の
「永遠の幸福などというものがまやかしであるとわかってる以上、一瞬の幸福に全人生を賭けることがあっていい・・」

一般人ならまだしも、有名美人女優という設定がこの小説のスパイスであり、このセリフがホントかっこいいと思う。
また、前後するが、
正臣の
「他の男とはメールはメールのやりとりなんか、してほしくはない、っていうのが本心だけど、無理は言えないね」
に対し、志摩子
「無理をいってちょうだい、喜んでそうするから」


著者は女性である。上記、志摩子のセリフ・・・。
男性作家が描いた”いい女”は、現実にはそんな女はいない!って多くの女性が言うと思うのだが、
この2つのセリフだけで、もうたまらん,カッコイイと思うのだ!
ある意味、小池真理子さんって、なんて男性的なんだろうって思う。
裏表紙の著者近影をみても、当たり前だけど女性である、しかも本当に美人!
志摩子はこんな女性なのかもって想像してしまう。



ブログとかで、終わり方が今ひとつ納得がいかないって声も多いみたいだけど、なんで?っで思う。
これでいいじゃん!じつに小池さんらしい。

「あなたならどうする?」

答えのない難問を読者に投げかけてくる、唸ってしまうエンディング。
毎回、サスガだと思う。

にしても、「瑠璃の海」のようなエンディングでなかったのは良かった~。
完読後、数日気が重くなるのは嫌だもんね

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オリジナル 1

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