SOLITARYの・・・

バイク、車、読書と・・・良いことだけ。

あくまでも”日記”なので!

ま逆・・・R規制?

2016年03月09日 | Weblog
 ここんとこ、感想UPするのが1冊おきになってる。まぁ、単なる偶然なんだけど・・・。

UPする場合、内容が実に大人向けの場合と、未成年向き・・・中高生向きって言うか?

もう全てが悲劇で終わる、誰もが悲惨な結末に達するような救いようがない鬱に入る内容と、
悲劇的な事件が発生し、ある1部の人物が不幸になったように見えて、ちゃんと救われる、読了後の健康な内容と。

流石”ラノベ”(と言われるらしい、最近知った種類の本)に属する今回の本。



綾崎隼 著 「陽炎太陽」

花鳥風月シリーズ,5冊目。
作品が進むに連れて、少女漫画的小説から、ちゃんとした?ラノベとはいえない内容になってるのが解る。
同じ著者を読み続けてると、作家として成長してると言うか読み応えが増してるのが解るんだね。

内容は、おなじみ、地方の1大企業の家系、舞原家の陽凪乃と同級生の一颯の16年に及ぶ物語。

過疎の村を開発すべく舞原の一家が越してくる。
反発する住人。
5年生に転入した陽凪乃への教師を含めたイジメに対して一颯が彼女をかばう。
陽凪乃のたった1人の友人になる一颯もイジメの標的に。

街の不良に身代金目的で誘拐された陽凪乃を助けようとして、捕まる一颯。
数日も監禁され、27歳の結婚を約束したものの・・。


事件によって排他的正確になる一颯は陽凪乃とも会えず大人に。
やがて恋人が出来、27歳を目前に結婚をしようとするが、陽凪乃が急に現れる。
不可解に何度も出会う。

恋人と初恋の陽凪乃の間で悩む一颯。
恋人より陽凪乃を選ぼうとするが、実は陽凪乃は誘拐事件の時死んでいた事実を知る。

恋人は陽凪乃の死を知っていたのだが・・・。




作者が男だから、当然なんだけど、まったくもって男の理想的な女性しか出てこない。
”そんな女性は実在しない”ってこの本を読んだ女性は言うだろう、きっと。

”一途”それに尽きる。しかも美しく、優しい。
主人公に女神のように接してくる。

そう、分かってても楽しい。いいじゃん小説なんだし、ラノベだし。

もしも、1番好きな作家さん、小池真理子さんなら、一颯はすべてを失った挙句悲惨な最後になるんだろう。
そうなると、読了後軽い鬱になってしまう、おなじみのパターンに。
主に未成年向き小説なんだから、それではやっぱり重すぎる。救われない。



結婚後のエピローグ。
それまで一颯の幻覚、または幽霊かと思われた、陽凪乃の姿に、納得の行かない事実を
一颯の妻となった和奏が気付く。幻では片付けられない事実を見つける。


死んだとされていた陽凪乃は実は”生きてる”としか考えれらない。しかも和奏も見ていた。




”死”という最も悲劇的な出来事を避けるような終わり方、救われた感じでいいと思う。
大人の小説だからといって完全な悲劇(たまには良いが)では読んだあと辛いしね。

うんうん、大人がラノベ読んだっていいじゃん。ってか、海外ではラノベというジャンルは無いらしいし。
面白かった!!


最新の画像もっと見る

コメントを投稿