絣名古屋帯「里山」、帯留め(雪 )/小川郁子作
来月の「紬の会」出品作品からご紹介します。
サッパリした絣を配した名古屋帯です。
地は着尺用の細い節糸を2~3種を細かく混ぜ、立体感のある風合いにしています。
耳を見ていただくとわかりやすいです。
絣糸は真綿引き出し糸という帯などに使う太い糸です。細い糸と太い糸の対比を出しています。
とても面白い良い糸なのですが、もう引く人がいなくなってしまい私の手元にもわずかしかありません。
絣はわざとずらすことによる動きを加えました。
この糸や技法を効果的に使っていこうと思います。
桐箱入り
帯の上に乗せている小川郁子さんの帯留めともよく合います。
どんな着物と合わせましょう?
三分紐はどんな色にしましょう?
小川さんの帯留めはギリギリまでの制作になるということで今私の手元には数点しかありません。
大まかな要望のようなものや色数も多数お願いしていますが、具体的にどんなものが届くかは、搬入を待つしかありません。待ち遠しいです!
小川さんから送っていただいた以前の制作品の画像を一部ご紹介します。
この画像のものが届くかはわからないのですが、形と色、カットを指定しての注文も可能です。
楕円ー菊つなぎ
正方形ー魚々子
菱ー星
銀製の台座は銀細工の松原智仁さん制作。いろいろ試行錯誤もあったようですが、
この美しい台座も小川さんの帯留めを引き立て支えてくれていると思います。
当日は私の帯と帯留めを取り合わせて展示したいと思っていますが、みなさんお手持ちの帯とも遠慮なく合わせてください。
三分紐も用意いたしますので会場で取り合わせてご覧ください。