中野みどりの紬きもの塾

染織家中野みどりが「紬きもの塾」を開講しました。このブログはその記録を中心に着物、工芸、自然を綴ります。

[かたち塾―「音」を体験するワークショップⅡ]お知らせ

2017年01月22日 | かたち塾、アート鑑賞いろは塾

高尾のアトリエで演奏する永井朋生さん

「かたち塾」のお知らせです。
今週末28日(土)に「音」を体験するワークショップⅡとして、パーカッショニストの永井朋生さんを講師にお迎えして行います。

永井さんの演奏との出会いは2014年に行われたチャリティーコンサートでした。
永井さんの演奏に私は心の底から震えるような興奮を覚えました。
ステージにはいわゆる既存の打楽器ではないものがいくつも並べられていて、色彩的にはほぼモノトーンの世界でした。
そこへ黒のシャツ、黒のパンツで右手に赤い蛇腹のホースを持ってステージに現れたのです。
その姿を見た時「この人はやるな!!」と確信したのです。
ホースの演奏もとてもかっこよかったのですが、金属の長いネジ棒にワッシャー(穴の空いた薄い金具)を上から入れてコトコト落ちていく小さな音、貝殻の風鈴のサラサラした音、金属造形で出る端材を叩く音、備長炭を並べた高い響きのある音、ガスボンベにスリットを入れたものを叩く不思議な音、まだまだ並んでいたのですが、そこに仏具の「おりん」もあったのです。
そのおりんについてのエピソードはこちらの永井さん制作のビデオ『旅するおりん』を是非ご覧ください。2011年3月11日午前中に岩手県大槌町から永井さんの元へ届いたおりんです。

私はこの演奏会の帰り道は音を探すことで頭が一杯でした。
帰って永井さんのHPから問合せをしたのですが、かたち21の笹山さんともつながりのある知り合いが何人もいたりで翌月には高尾のアトリエを尋ねさせていただくことになったのです。アトリエも家族で作ったそうで素晴らしいのです!

そして一昨年12月にかたち塾として1回目のワークショップを開催したのですが、それがあまりに楽しく2回めもお願いしました。

ワークショップはちょっと・・という方は演奏だけでもぜひお聴きいただきたいと思います。私は3回ほど演奏を聴きましたが、毎回心洗われます。

永井さんは「画家が絵の具で絵を描くように、私は音を使って空間に音の絵を描いています。音楽のアイデアはいつも様々な素材や空間との出会いから生まれます。木、金属、石、土、水などの自然物や様々な素材の中にはとても豊かで未知の響きがあって、それを丁寧に聴くことを大切にしています。」とおっしゃられています。
素材や空間との出会いから生まれる――、紬織りにも同じことが言えますが無限の広がりがあります。

身近なモノに摩擦、振動が加わると発する音に耳を傾けてみませんか?
いい音、響きのある音、優しい音、力強い音、面白い音、未知の音、探してみましょう。
またとない機会ですので是非お出かけ下さい。
詳細、お申込みはかたち21のブログをご覧ください。


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新春の紬の装い

2017年01月05日 | 着姿・作品
初春のお喜びを申し上げます。
今年もよろしくお願い致します。

東京は天気に恵まれ穏やかなお正月三が日でした。
日常とは違うのんびりとした時間を過ごさせてもらいました。





さて、昨年末のブログでも触れましたが、今年は着物を着ることの精度を高めたいと思い、着物の寸法、着方、取り合わせもチェックしようと思います。
お正月の外出の際に早速自作の紬で出掛けました。

今まで自分の着ることに関しては二の次三の次のところがありましたが、残りの人生のことを考えますと、そろそろあわてなければ・・(^^ゞ
また、そのことがいろいろな意味で創作の上にも重要だと思うからです。

画像は桜染のすくい織り着物ですが、この紬は帯の取り合わせ次第でドレッシーな装いにもなります。紬といっても様々です。現代感覚に合う、いろいろな感じの紬をこれからも創っていきたいと思います。 画像詳細はこちらで。

何着かある紬の寸法も様々であったことを確認しました。
採寸からしてもらえば大丈夫とも言えなくて、仕立て屋さんや呉服屋さんの考え方も様々です。自分の中でどの寸法がベストなのかを自分で確認することが大事なのですね。

画像の着物は身丈が短めですが、案外おはしょりがすぐ決まり、着やすいです。
身長と身丈を同寸にする方が多いと思いますが、それよりも1寸短いです。
腰紐は腰骨のすぐ上で締めています。
もっと帯を下に締める場合は身丈ももう少しあったほうが良いかもしれませんが、着方と寸法はリンクするものですので、おまかせで仕立ててきた初心者の方は、着やすい寸法を着方とセットで考えて見直すのが良いと思います。

一般には今の時代はおまかせで仕立てますと大きめになりがちです。
身幅や抱幅も大きすぎると着にくかったり、着付けに余分な部分の処理などをしなければならず、時間もかかってしまいます。


この藍の着物の前後の抱幅は抱き詰め(裾巾より身八つ口にかけ狭くする)ではなくなぜか通しになっていて、胸のあたりのダブつきが大きいです。
ある仕立て屋さんは身体の寸法から割り出す場合は腰幅と胸囲の差をみて抱き巾を詰めるか通しにするかを決めますということでしたが、この辺も衿の合わせ方もありますし身体のサイズから判断するのも難しいところですね。

工房でも紬などの洒落着の着物、帯の仕立てを受けておりますので、お手持ちの寸法の細かなご相談事も承りますのでお問い合わせ下さい。

展示に関しましては今年は5月に「紬の会」を予定していますが、夏以降は展示会は控えめに、糸染めの仕事に特に力を入れ色糸の在庫を増やしたいと思っています。私はたくさんの糸の中からデザインを決めていくやり方ですので、染められた豊富な糸がなければ始まりません。展示会続きで染の時間がとれず、量的にも色数的にも少なくなってきました。
植物の時期を見ながら本当に紬の着物として深い好い色とは・・を見極めながらじっくり染めたいと思ってます。時間をかけ醸成させることも大事な仕事です。

今年も創ること、着ることを総合的に高めるとともに、未来へ伝えることもしていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。




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佳き、好き、善き手仕事で新年を迎える

2016年12月28日 | 工芸・アート
今年もあと僅かとなりました。
本日は仕事納めで昨日大掃除も済ませました~☆彡


工房内の棚のあるコーナーを床の間スペースに見立て、ささやかながら新年を迎える飾りとしました。


壁に飾られた作品は図書館などから廃棄される本の表紙を使った作品です。
✗印は寄贈者名などが記された箇所ですが、これはもともとあったものです。後は着色したり表面を蜜蝋でコーティングしてあります。国際的な美術家で本を使った作品を多く手がける西村陽平氏によるものです。この作品は今年スイスで行われた展覧会出品作品です。縁あって我が家にきてくれました。\(^o^)/


花は先日、造形作家の栃木美保さんから頂いた桂の落葉を使いました。
階段ワイングラス(大村俊一作)に塩とともに活けてみました。雪の下から芽を出し花咲かせる水仙をイメージしました。桂はとても香ばしい甘い美味しい香りです。(^ν^)
紬の卓布はショールを織った経糸を利用し、母が布団側を裂いてくれていたものを少しあしらったものです。ちなみにくるみの木の棚は斉藤衛作です。静かにそこに居てくれます。
立派な床の間がなくても自然物、自分の宝物や美しい手仕事を選び眺めるのは心楽しく気持ちが澄んできます。良い年が来るような気になります。

さて、一年を振り返ると、今年は3度も展示会があり染織の仕事としては肉体的にもかなり大変でした。でも新しいお客様との出会いもたくさんあり、手応えをいただきました。
紬塾も熱心な方々に引っ張られ、私もヒートアップして毎回時間オーバーで努めてきました。あと1回で今期は終了となります。

着物の世界も厳しいと言われて久しいですが、私の周りにはしっかりと着物関連の仕事に携わっている方、あるいはいいものをじっくり選んでとことん着ていこうとする方もいます。
手仕事系着物は作るのも着るのも手間もお金もかかりますが、額に汗しながらも心豊かに、充足して生きていく上で大切にしたいものです。

手仕事は片隅に追いやられ、人間をロボット化し、過剰な労働を強いたり、日々の暮らしも過剰な便利さに囲まれ、人が時間をかけ考え、工夫したり、研究したり、反復鍛錬し、時に失敗もし、悩み、苦しむ時間も与えないような流れがあります。
これでは上質な手仕事や文化が育つわけはありません。
しかし、一般の私達が諦め流されてはその動きを押しとどめることもできませんし、身近な小さなことから手を使ってものを作り、創意工夫し、ものを大事にしていくだけでもいいと思います。
また、プロの仕事も尊重し、いいものを選ぶ目も持ってほしいと思います。私も非力ながら紬織を通して、創ること、使うこと、未来に繋ぐ努力をしたいと思います。共感の善き輪が広がることを願っています。

今年もたくさんの方にお世話になりありがとうございました。
仕事始めは1月4日からです。

国内外、災害もあり大変な一年でしたが、ブログをお読みくださっているみなさまもどうぞそれぞれの良いお年をお迎え下さいませ。
来る年が良い年でありますように!!






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第9回紬きもの塾―― 自然で楽な着方とマイサイズ

2016年12月19日 | 紬きもの塾’16
紬塾はいつものように終盤に入ってから着物の着方についての学びになります。
今期の方は全員が自分で着ることが出来るので、仮紐を使わない帯結の話だけサクッとで良いかと思っていましたが、、、けっこう大変でした~。(^。^#;)
やはり補正具や紐やゴム付きの帯板など、なくても済むものを使っていて、体型的に補正の必要のある方はそれでもいいのですが、判で押したようなシワひとつない着方はかえって着姿を老けさせ、布や着姿を生き生きしたものにしないのです。

日常に着物姿を見かけることもなくなり、雑誌のモデルさんの撮影用の着付けが手本になってしまいましたが、補正下着でシワのない着方にこだわるより、自分にあった寸法で仕立てた着物をスッキリ着ることのほうが賢明かと思います。

ある和裁士さんは「着付けや所作を身につけ、短く作って長く使う」と言っておられます。名言ですね!
特に真綿系の紬の単衣などは身幅が大きめサイズですと、裾捌きも悪くなりますし、大島などのように滑る素材は腰紐をウエストで使うほうが着崩れしにくいですが、真綿系は腰骨で短めでもよいです。
また、単衣か袷かによっても若干の身幅などの違いも出てくると思います。

真綿系紬着物は紐やゴムベルト、補正下着などを使わずともその人なりの体型で楽に着るのが基本と思います。年代やその方が醸し出す雰囲気や、また時に応じてキリッとしたりゆったりしたり、それが出来るのが着物です。
また多少寸法の合わない着物も着方である程度はカバーできるのも着物の利点です。

裄の長さも今は妙に長くなっていますが、洋服の袖丈を図るように直線で捉えますと長すぎます。
袖の中で肘が曲がるわけですから腕に沿わせた筒状の洋服とは全く違います。
体は痩せているのに裄だけにこだわり長くすると肩幅や袖幅をギリギリ出すようなことになり、上身頃の、だぶつきが出て着る時にその処理に手間取ります。
上記の和裁士さんは衣紋を抜くことで背中から袖口までバイアスが生まれ、肩周りや袖を長使え、またバイアスが生じることで身に沿い体型もスッキリ見せるとおっしゃってます。
繰越を大きくするより衣紋を抜いた着方をするほうが背から袖にかけバイアスが生じ肩周りも布がなじむわけです。

呉服屋さんに仕立てを40代半ばで頼んだ時に「中年になったら繰越は大きい方がいい」と言われ、5分から7分にしてしまいました。肩の厚みもありませんし5分で良かったのだと今は思います。5分にこれから戻していこうと思っていますが、長襦袢の兼ね合いもありますので悩ましいです。。。

和裁は小幅(着尺巾)のバイアスをうまく利用して人の体に沿うような知恵も潜ませていたのですね。四角い風呂敷が四隅を結ぶだけでいろいろな形のものを包めるのはバイアス利用の知恵です。

布を織る立場から言いますと、私は太めの節の多い糸を使って織っていますが、タテ・ヨコ密度のバランスを考慮した地厚だけれど柔らかく、それでいてバイアスがきれいに出るようにしています。
紬は固くて突っ張リ肩がこる、という方もおられますが、たぶんバランスの悪い布なのだと思います。素材感を観ることも重要です。

せっかく着やすく織られた布が仕立ての寸法などで着にくいというのは残念なことです。
“着物を着る”ということは着方や和裁、小幅の特性を無視した寸法ではない、賢いマイサイズを知らないといけないということだと思います。
サイズだけにとどまらず、奥の深いことで二年や三年で到達できることではないですね。

新しく作る時や仕立直しの時にはサイズを見直すチャンスですので、自分の着やすい着物を着た着姿写真と寸法表を自分で測って作り、照らし合わせるのが良いと思います。
私も自分の着物の寸法を総点検したいと思っています。
一応マイサイズで作りながら、着にくい、胸や衿のあたりに大きなシワやたるみがでる、うまく畳めないのがあります。。(-_-;)

帯の長さもマイサイズがあります。
とても細身の方が既成の帯を持て余していたのですが、全通柄であれば単に長さを詰めることができますし、自分に合う帯の長さ、巾を知ることも大事です。

とことん着ていくことを考えている仕立てには布の命を生かす知恵、合理があります。
それを生かしつつ自分の着物サイズと着方を磨きたいと思います。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
次回年明け1月は紬塾最終回です。受講者のかたは今までのことを振り返り、わからないことなど質問や感想もまとめておいて下さい。
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「紬の会’16―冬の装い」終了いたしました

2016年12月15日 | 紬の会
「紬の会’16―冬の装い」櫻工房展示も終了いたしました。
ご来場、またお力添えをいただきましたみなさまありがとうございました。


工房内では午前中の冬の日差しが座敷の一番奥まで差し込んでいました。
そんな中で草木の色や節のある立体的な紬の風合いを視線や光線をさまざまな角度に変え、生き生きとしたものの命をご覧いただきました。

お手持ちの着物に帯や小物を取り合わせてご覧頂いたりもしました。
自然とものと自分とのせめぎあい・・・時間をかけ逡巡し、自分と真摯に向き合い出会いを確かなものにする。。。

創り手は本当にいいものとは何かを一生をかけ追求し、自然物がそこにあるように、そしてそれをも超えて自然体な創作物を提示する。ただそれだけに命をかける。

これからの制作に向け、ご来場のお客様から静かに、そして多くの力をいただきました。

また次の機会もご期待に添えるよう精進してまいります。ありがとうございました。

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「紬の会’16―冬の装い」工房展・・・着方ミニ塾

2016年12月12日 | 紬の会


「紬の会’16―冬の装い」工房展示に昨日ご来場くださった方の着姿をHPにUpしました。

着物初心者のかたでしたので、着方のミニ塾もいたしました。
画像はアドバイス後にご自分で着直した着姿です。
FBページでも紹介しています。アカウントなしでもご覧いただけます。ログイン画面が出てきますが、「後で」をクリックすると記事はご覧いただけます。

15日(木) まで櫻工房内(町田市・鶴川)で展示をしております。詳細はブログ前記事をご覧ください。

早めの時間帯は障子越しの光も差して草木染の色もきれいです。初めての方もお気軽にご来場下さい。お待ちしております。(*^^*)
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「紬の会’16―冬の装い」櫻工房展

2016年12月06日 | 紬の会
「紬の会’16―冬の装い」神楽坂での展示は終了致しました。
ご来場くださいましたみなさまありがとうございました。

今回の「紬の会」もまたドラマがいくつかありました。
初めて来てくださる方も多く、みなさん植物の色や布の不思議さ奥行き自然な美しさに魅了されているご様子でした。
2回来場する方はよくあるのですが、今回は3回の方が二人いらっしゃいました。
時間帯の違いによって色の見え方も違ってきますので、何度来ていただいても構いません。(^-^) 

古くからのお客様が初期の作品(独立して間もない35年ぐらい前の)を着てご来場下さいました。帯、帯揚げの染も私の手によるものです。
ご高齢ですが、とても可愛らしい雰囲気の方で今もよくお似合いです!!
「この着物を着ていると幸せな気持ちになる」とおっしゃられていました。嬉しい限りです!
やはり作品は若い感じですが、糸質もよく、素朴で力強くおおらかな紬らしい作品だと懐かしく思いました。初心を忘れずに‥です。
近日中にHPの着姿ページに詳細アップします。

さて、引き続き今週末 9日(金)~15日(木)まで櫻工房内でも展示を行います。内容は神楽坂と同様に冬の装いですが、少し手の込んだ公募展入選作品なども展示いたします。また工房コレクションの染帯、更紗、織帯も取り合わせてご覧頂きたいと思います。仕立て上がりの帯もあります。
そして糸や見本布をご覧いただき、着尺のセミオーダー(納期1年~)のご相談も承ります。

他に、草木染め帯揚げや草木染紬に合う色相の帯締めなども用意してありますので、お手持ちの着物や帯をお持ちになられて合わせて下さい。 
また、紬を着ることに関してのご相談ごとも受け付けます。一般論でもなくその方のニーズにあった答えをご一緒に見いだせたらと思っています。
きもの初心者の方の着方についてでも構いません。
ミニ紬塾@工房版も参考までご覧下さい。

この会期中限定でお仕立て代無料(裏地代別途)です。
工房割(5%引き)も併用できますのでぜひご利用下さい。※一部除外品もあり

10日(土)のみ9時半から12時までの受付となります。
それ以外は10時から16時まででご都合の良い時間帯をお知らせ下さい。
草木染めの紬は午前中の光が特に美しくご覧いただけます。
上の画像は11時ごろの工房内から庭を眺めた冬の日差しです。お早めにお出かけ下さい。
駐車スペース1台分ありますが、お車の方はその旨もお知らせください。
ご予約時に鶴川発のバスの時間や道順をお知らせいたします。タクシーですと1,000円ほどです。

ご予約と詳細はこちらから。不明な点などもお気軽にお問い合わせください。

ではお待ちしております。(*^^*)


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「紬の会’16―冬の装い」のお知らせ その2

2016年11月26日 | 紬の会

来週30日(水)からの「紬の会’16―冬の装い」のお知らせ詳細です。
******************************************************
中野みどり 紬の会’16 冬の装い
 (←地図などはこちらをクリック)
11.30 [Wed] - 12.4 [Sun] 10:30 - 17:00 ※最終日16:00まで
アートスペースK 和室(2階)
[お問合せ]
かたち21
080-6775-4892
着尺 帯 ショール
帯揚 帯締 ヘンプ肌着 他
*会期中お仕立代無料で承ります
**************************************************


縞帯「冬の訪れ」  
白茶の緯糸で立体感を出しています。初霜が降りたような、あるいは春の淡雪に見立てても。小物使いで季節の色を添えて。


新作の帯やショールを中心に着物、小物も取り合わせて展示します。
忘年会や新年会、早春の澄んだ空気の中でのお出かけにも良さそうな、冬から春にかけての装いです。
仕立て上がりの帯もあります。


節糸紬角帯「枯れ芙蓉」

新作の角帯も仕上げをし、仮縫いを済ませました。
幅は2寸9分(11cm弱)ぐらいまで出せます。
茶系と墨黒地のリバーシブルで、左右の向きを替えて締めると裂糸使いの段模様が出るのと細い縞だけのとの2パターンが有り、4通りに締め分けられます。
裂き糸は私の羽織の裏地の残布をリボン状にハサミで細く切ったものです。
名古屋帯でも時々使っていますが、裂き織りもボテッとしないように扱うと、現代の新しい感覚になります。糸としての面白さを使います。
銘は「枯れ芙蓉」です(段模様のところが、芙蓉の実が枯れてはぜたような、、、)。
染は百日紅、桜、一位、紅梅の根などを染め重ねた墨黒や茶が中心です。

洒落着の取り合わせは本来帯が大事です。
男性の角帯は面積は小さいのですが、小物使いもないので、実は案外目立ちます。
着物は機械織りのものでも帯だけは上質の手織りの帯を締めるというのも良いのではないでしょうか?お召などと取り合わせるのも良いと思います。ぜひご覧ください。

小物としましては、帯揚げ一枚、帯締一本、冬の色にしたり、春の気配を先取りしたり、着物の取り合わせは深いものがあります。

帯揚げは工房の庭木を中心に染めていますが、青系、紫系は化学染料と草木の併用で染めています。
織りの着物に合うよう透明でありながら灰味を含む色をバランスを見ながら染めています。「染⇒干す」を繰り返しながら良いところで止めます。
自慢にもなりませんが、、、一点もの帯揚げです。^^;
糸の芯まで染めていく糸染めをしてきた私にはこのやり方が合っているようです。
小物一つで着物の装いは新鮮なものにもなります。取り合わせを楽しんでください。

額装「春の予感」(22×17cm)
また織りつけ部分を使ったミニ額装、裂織り卓布も展示します。
狭い壁面や小さな床の間スペースのワンポイントにいかがでしょう。
冬のインテリアに合うような色合いのものを展示します。

また、通年快適なヘンプ肌着もございますのでお試しください。

お忙しい時期と思いますが、ぜひお気軽にお出かけ下さい。10時半からですが、私はお昼ごろから在廊の予定です。何かありましたらご連絡いただければと思います。

櫻工房でも開催しますが、工房内では少し濃厚な柄行の着物や、染帯、特別販売の品なども展示します。
また着物初心者の方の相談事もゆっくり時間を取り対応させていただきますので、相談内容などメールでお知らせ下さい。
12.9[Fri] - 15[Thu] 10:00 - 16:00(10日は午前中のみの開催)
※工房展示の詳細はまた後日お知らせします。

ではみなさまのご来場をお待ちしております。



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'16新作紬のショール

2016年11月13日 | 着姿・作品

合着の時期にも重宝するやや薄手のタイプ。(品番1611-03)





桜染の落ち着いた黄茶色。畝のところに使っている真綿引き出し糸はもう手に入らない貴重なものですが、空気を含み温かいです。(品番1611-04)




角型のビーズは天然石のヘマタイトです。

木枯らし1号も吹き、寒くなってきました。
昼間は温かくても夕方から急に冷えてくるのがこの季節です。

この時期特に役に立つ紬のショールはいかがでしょうか?
経糸、緯糸に真綿紬や太い節糸を使った、軽くて温かいショールです。
経糸の節糸使いが特徴的です。
草木染め、手つむぎ、一点ものです。

嵩張らずバッグに忍ばせてお出かけになると安心です。
使い込むうちに、シワになりにくくなるのもこの紬の特徴です。
真冬には四つ折りにしてグルグル巻でマフラーのように使うのも良いです。

ショールを織るのは織密度や打ち込み加減が着尺や帯とは違う難しさがあります。
この二十数年で徐々に改良を進めてきました。

肩にかけた時のドレープが綺麗で、なおかつ堅牢性も持たせるために節のある糸をタテ・ヨコに使い、柔らかいけれど地の目がずれないよう織っています。 
節のある糸は糸巻きも織るのもとても手間と時間がかかりますが暖を取るショールにもってこいの素材です。

絹は手入れが大変と思われがちですが、紬に関してはウールよりも楽なんです。
絹糸自体が縮む事はありませんので、中性洗剤やシャンプーで手洗いをしていただき、5秒脱水で竿などに干し、後はスチームアイロンで整えるだけです。

洋服にも惜しげなくお使いいただき、洗って毛羽が取れてきた頃のなめらかになる風合いも楽しんでいただきたく思います。左右の向きを替えるとまた違った印象になります。
リピートしてくださる方も結構いらっしゃいます。

Online Shopでも2点upしておりますが、ブログ掲載のものもご注文頂けます。
草木染の色は微妙で写真での再現も難しいので、ご覧の環境(PCやブラウザの違い)によって実物とイメージが違う場合はご容赦下さい。
ブログ掲載の作品価格は共に85,000円(税抜き)です。

また、東京・青山のkomamono玖(こまものきゅう)さんで期間限定(11/14-11/24)で「紬の会」に先がけて販売します。お近くの方は、手にとってご覧ください。 
自然光の入る窓辺にかざして風合い、色、お顔映りなどご確認ください。
この期間、諸事情でお休みの日が多くなっていますのでサイトの営業日をご確認の上お出かけ下さい。

玖さんは着物を着るにあたっての小物をいろいろ取り揃えています。
homeにある「コンセプト」は同感です。
特に「面積の小さなものほど意外と印象を左右します」とありますが、着物を着てみると、実は小物ほど目に飛び込んでくるものです。
もちろん着物も帯も大事ですが、草履の鼻緒や前坪が真っ先に目に飛び込んできたりします。あるいは羽織紐とか、帯揚げとか少し覗く襦袢なども。
小物は脇役、後回しー、ではないのです。
せっかくの良い着物や帯が台無しにならないよう日本の上質の手仕事のものを慎重に選びたいです。
礼装用から、茶席や茶事のことにもお詳しいので、いろいろご相談されて選ばれると良いと思います。

また来年春からスタートされる子供(小学生)のための着物教室を立ち上げるプロジェクトをスタートされています。
親も全く着物を知らない時代ですので、見たり、触ったり、着てみる機会を作っていくことは良いことだと思います。とても大変なことだとは思いますが。。。
こちらに詳しく店主の渡邊英理子さんの思いを綴られています。ご興味のある方はぜひご覧ください。







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「中野みどり 紬の会’16 冬の装い」お知らせ

2016年11月08日 | 紬の会

                  絣着物「雪が解ける」・帯「冬の訪れ」・紬綾織ショール・梨染帯揚

紬の会を下記の通り行います。
冬の装いに是非お役立ていただきたいと思います。
ギリギリまで制作を続けますが、また近くなりましたら詳細をお知らせします。

神楽坂のアートスペースKでの開催に続き、櫻工房でも行います。
工房では紬を着ることに関してのご相談事やご注文にも対応いたします。
若干出品内容も変わります。

[中野みどり 紬の会’16 冬の装い]
11.30 [Wed] - 12.4 [Sun] 10:30 - 17:00 ※最終日16:00まで
アートスペースK 和室
新宿区神楽坂2-11 2F

着尺 帯 角帯 ショール マフラー
帯揚 帯締 ヘンプ肌着 他

*会期中お仕立代無料で承ります

*櫻工房でも開催します
12.9[Fri] - 15[Thu] 10:00 - 16:00

詳細はこちらをご覧ください。


新春の清らかな空気に合わせて綺麗めなお色の帯揚、帯締も用意しております。





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