中野みどりの紬きもの塾

染織家中野みどりの「紬きもの塾」。その記録を中心に紬織り、着物、工芸、自然を綴ります。

絽ちりめん帯揚げをオンラインショップにアップしました!

2023年04月13日 | 着姿・作品
しばらく染色の仕事をしていましたが、染が一段落しましたので、単衣、盛夏の時期に向け、絽ちりめん帯揚げをオンラインショップにアップしました。

絽ちりめんは平絽よりも厚みがありますが、単衣、盛夏に使えます。夏紬や麻の縮などの織物には合うと思います。
色もナチュラル感のある着物に合わせると、双方が生きてきます。

盛夏の帯揚は絽目が無ければならないという規定があるわけではありませんが、涼やかな色や生地を選べば良いと思います。私は絽ちりめん、平絽、デシン、薄手の通年使えるものなど、いろいろ使っています。ただ、絽目があると、いかにも夏!です。(*^^)!


グレー、灰緑、オレンジ茶の中間色を3色(上から、梅、桑、桜)と、オフホワイトから薄茶の4色(月桂樹、酢橘、柿など)、ブルー系は生地違いでやや黄味の水色と落ち着いたブルーグレーの2色です。ブルー系は草木と化学の併用で染めています。草木だけよりも、ふた手間かかります。(^_^;


色の詳細、価格などはショップをご覧ください。

写真は実物に近づけるよう時間帯、天候、カメラ設定なども選んで撮影していますが、実作と画像の印象とは少し違うことをご理解の上ご注文頂ければと思います。私のPC画面とスマホでもかなり色が違いますので。でもどれも深みのある、美味しそうな!?よい色です!

帯揚げは、糸染めの時以上に気を使います。ムラにならないよう付きっきりで1枚1枚染め、天日で乾かし、色を確認、更に染重ねを繰り返し、帯や着物を想像して、取り合わせのできる色かどうかを見定めます。

淡い色でも草木のチップを作るところから、数日掛け、2~3回は染めます。
とても微妙で、時間帯によって色の見え方も違いますが、植物の中にある複雑な色素を抽き出したのですから、どれも繊細で奥行きのある色です。。媒染は灰汁(樫)や鉄、アルミなどを使います。併用することもあります。

白系の着物には帯揚げを中間色にするのもいいですし、濃い地の着物には淡い色で涼しさをプラスするのもよいですね。

もう4月から、夏日になる気象となってしまいましたが、こういう時に真綿紬の単衣は重宝します。
というか、私の織っている真綿紬は、糸の太さによっては盛夏以外を単衣で通すことができるものもあります。私はやや地厚の単衣紬が大好きで、ある程度の厚みや、張りがあることが、身体にまとわりつかず、風が抜け、暑くないのです。甘撚りの真綿の糸は保温性と放湿性と両方備え、機能的です。

地色が中間色のものは一年通して本当に重宝します。帯だけ何本かあれば、小物で色を添え、いいものです。多くの方に私の紬は単衣で3シーズン着用して頂いています。
もちろん、裏地の色を添える袷も、おしゃれ度アップでいいのですが、着物をたくさんは持てない、一器多様でとことん着たい!、という方などには3シーズン紬は特におすすめです。(^^♪

そういう単衣向きの紬もありますので、帯揚げと共に、ご検討ください。(*^-^*)
合わせたい帯など、ご希望がありましたら、それに合うものを画像でお送りすることもできます。ご遠方の方には通販もしておりますので、お気軽にHPからお問合せ下さい。




コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 第14期 「紬きもの塾23」開催... | トップ | 第14期「紬きもの塾'23」開講... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

着姿・作品」カテゴリの最新記事