堤幸彦の2018日記

空趣味、日記など
サトウタリレーはこちら

楽しいような、痛いような

2011-06-21 00:59:44 | 日記

 

忙しかったのと、相変わらず咳こんでいて、日記が書けなかった。

それは言い訳。

実際は今の私の表現能力では描ききれない出来事が連続したから、書けなかった。

その衝撃は大きく、だから咳は止まないのか。

 

その1。

16日、17日と話題のAKB48の新曲のMVを撮っていた。

ワタシもがんばろうと必死だったが(なにしろ秋元さんの久しぶりのオーダーだ)、そんなことより『まさに時代!』を間近に目撃してしまった衝撃力なのか、言葉を失ってしまった。

過去何度も体験したが、スーパーアイドル(とそのシステム)が持つ強力な“熱”は、常人では太刀打ちできない温度だ。

間近といっても咳こんでいて申し訳ないからあまり近づかなかったが、

モニター越しにもそのオーラはすごい圧力で、

姿かたちよりも、はたしてうまくその“熱”を捉えられているかどうか・・・

なんだか幻影のような2日間。

その2。

土曜日に東京国際フォーラムで、佐野元春氏の30周年ライブ。

凄かった。

何もかもが。

「ロックという解答」を持っている佐野元春氏は本当に世界に対して自由だ。

そこには月並みだが年齢も肉体的限界も洋楽邦楽の区別もジャンルすらも超越した「佐野元春という巨大な精神の自由」が存在した。

ずっと生きる勇気をもらってきたが、

その夜は、やはり、目撃できたことに無上の喜びを、純粋に肯定的な喜びを感じた。

泣いた。

月並みですが、

ありがとうございました!

その3。

日曜日は昼間編集チェックの後、また名古屋。

夕方、盟友多田木亮佑率いる少年ボーイズプロデュース公演

「ストリッパー物語」

池下のtheater MOONで。

あのつかこうへいの有名な戯曲に、

「SPEC」でも餃子屋の外国人妻を演じた名古屋唯一の無国籍ペルー風女優・安藤絵美が挑戦。

ひたすらクオリティの高い共演者に煽られて熱演。

その様子に煽られて皆も熱演。

侮れない。

恐るべし。

極めて小さな劇場だが、まさに“濃密”な空間だった。

平和な地元で、持続的で旺盛な演劇活動を続ける多田木氏には本当に頭が下がる。

もしワタシがこの小空間を演出したら「作品」になるのだろうかと自問自答しながら観た。

その4。

本日。

とある企画で某都市。

そこの会議で出合った中学生の男子。

ワタシが漠然と持つ、10代から受ける世代的恐怖感を吹き飛ばすに足る方だった。

ロックギター好きと公言し、いくつかの疑問質問を整然と歯に衣着せず堂々と。

人をきちんと見て、ちゃんと話ができる人。

「世代の威圧感」がない。

かといって我々に媚びる感じもない。

こんな風に生きていたら自分の人生も少しいい性格になっただろうな・・・と思った。

しかし、なんだか嬉しくなってべらべらとおっさん臭いウエカラメセントークを続けてしまい、後悔。

もっと彼(ら)の話を聞くべきだった。

今度会った時はきちんとしよう。

反省。

 

 

そんなこんなの数日間。

さてさていよいよ「SPEC」の研究が控える。

その膨大な闇を切開しなければ。

楽しいような、痛いような。

 

 

 

 

 

コメント (11)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« いろんな | トップ | 集中!集中!集中! »
最新の画像もっと見る

11 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
あぁ‥ (chapu)
2011-06-21 03:36:24
よかった

監督の長いblogを読んで安心しました

不思議な事に 今度は 私が風邪気味に(笑)


不思議な事に 佐野さんのライブに行かなかったし 正直 知らなかったけど 佐野さんがちらつくここ数日でした


またまた、イロイロ、監督 よかったですね

よかったよかった
今だからこそ (MAKOTO)
2011-06-21 06:37:57
この数日間、本当に諸々の感情を持つことができたようで……。
でもそれは“今だからこそ”持てる想いかもしれませんね。

私も若いころはミーハー的な人間でいつになれば
こんな稚拙な感情を捨てられるのだろうか?
と悩みましたが、いつの間にやら
普通のおばさんになってしまい
現在の若い方々の熱さには一向についていけなくなってしまいました。
衰えた体力も精神も寂しいし情けない限り。。。

佐野元春さんは。。。
本当に世代を超え国境を超えジャンルを超え
ジャンル=佐野元春
といっても過言ではない独特な世界を持たれていて
誰にも真似できない、真似してほしくない
いつまでもぶれない生きざまを感じます!
監督を泣かせられる人ってすごいですね!

日曜日は名古屋にいらしていたんですね。
多田木さんも地元ではなくてはならない存在で
名古屋で活躍されてくださっていて
本当にうれしいです。
監督をはじめてとして名古屋を愛してくれている
出身者も多いので頑張る励みになります!

また四十あまりも年齢差のある方にも
きちんと対峙する姿勢をお持ちの
監督には敬服いたします!
若い方は感受性が斬新だったり
満ち溢れた希望や野望を持っていて、
そして不思議なほど客観的というか冷静…
こちらがドギマギしてしまったりもするほど
堂々としている。
実は密かに憧れたりします。
共にする時間を持てたことは貴重ですね!

楽しいような痛いような濃密で豊かな出来事たちが
「SPEC」に反映されていること
期待しています!

が、お身体がまだ本調子ではないようですので
何卒ご無理しすぎずたまにはご自身を
甘やかしてあげてください。。。
どうぞお大事にしてください☆

いろいろお疲れ様です! (麦茶)
2011-06-21 08:31:50
おはようございます!
濃く、深い日々を過ごされたようですね。

世をあれだけ熱狂させるアイドル…一人一人の熱や氣が集まれば、それはスゴいでしょうねー。
モニター越しでも熱いはずです。
MV、早く観たいですね。

佐野さんのライブ。
言葉には出来ないほどの感動。
泣ける、涙が出てしまうほどに感情が揺さぶられるなんて、素晴らしい!♪sugar timeを聴きたいなぁ。
(邦楽も洋楽もない、にうなずきました)

親友の舞台を観ても、「自分ならココでどう演れるか」と問われるのは、やはりプロならではですよね。

少年。
いつかの「自分」です。年下とか上とか関係なく自分を表現出来て、芯のある人は尊敬します。


いろんな人に影響を受けて感謝や感動にあふれた日が続きましたね。


咳は気になりますから、もし時間が許せば病院に行かれて下さいね。
けれど焦らないように…「咳」は心因的な要因もあります。
ちゃんと言いたい事は言う、なんでも溜めずに流す事は大切ですよ!

監督、いつも揺さぶっていただいて、ありがとうございます!

今日も気持ちは「晴れ」でいきましょう!!
まさか・・・ (ななどら)
2011-06-21 08:42:08
そういえば、大島優子さん。

風邪かな・・ダウンしてたってブログに書かれてました。

まさか・・堤監督が!
Unknown (とりっ子)
2011-06-21 08:54:10
ブログ毎回、刺激貰っております。
エキストラ募集始りましたね。いよいよですね。
占いの館…気になります。
ナナメウエカラメセン (タカハマ)
2011-06-21 09:05:13
心がけていても、しらずしらず、時には熱心に、時には斜にかまえて、説教じみたウエカラメセン、遠慮気味でもナナメウエカラメセン。反省しています。
お忙しい毎日、お身体ご自愛下さい。
佐野元春さん^^ (がんばれロボコン(^^))
2011-06-21 09:15:13
おはようございます^^

咳、心配です。なかなか、やみませんねぇ

やまないうえに、あちこちにいかれ、お仕事。

お疲れでは、ありませんか・・。

一昨日の深夜、テレビで元春さんが

歌われているのを見ました。

元春さん、30周年ライブ、

ご活躍、おめでとうございます^^

私は、86年の時、元春さんを知りました。

元春さんの世界観。

個性的で、かっこいい歌い方。

ライブは、一度も行ったことがありませんが、

遠乗りのドライブの際は、必ず聴きます。

アンジェリーナ、ガラスのジェネレーション。

Strange Days、・・なかでも

約束の橋が好きです。

ドライブ中、曲を選ぶとき、

次は、「元春、聴こう^^」とか、たまに口にします。

元春さん、SPECで、また ご出演されますように^^
ロックンロールナイト (ふらう)
2011-06-21 09:56:59
土曜日私も行きました。
曲に対する懐かしさを飛び越えて、
元春の音楽に打たれ、震え、歓喜し、感涙、そして生きるパワーをもらいました。
まだ余韻のなかにいます。

堤監督、生きるパワーを分けてくれるのは堤監督の作品も私には欠かせないものです。
お二人が出会い、作品を作られたことは、私には生きていてよかったと思える出来事でした。
DVD楽しみにしています。
行かんといかん! (ひよこ)
2011-06-21 14:41:05
監督が充実の週末を送られていて安心致しました。

誰にとっても、感動する事は良い事です。

佐野さんのライブがスケジュールと重ならなくて良かったですね。

しかしながら…。
監督の治まらない咳は、やはり心配です。

「SPEC」のTwitterも、こちらがソワソワしてしまうつぶやきが増えています。

どうか「SPEC」が本格的に始動してしまう前に
監督の咳を止める「何かしらの対処方」を探す時間をお作り下さいませ。

え・・・ (koi)
2011-06-21 23:34:53
日曜日の夜の池下にいたのですか?

私も中学生の息子といました・・・

堤さんに会えないかな・・との期待を胸に・・

でも、あの照明でいないな・・って思い込んで・・

わ・・すっごくショックです・・(涙)

もうこないですか?

お忙しいですものね・・

お体に気をつけて、ご活躍ください。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

日記」カテゴリの最新記事