弊社代表(社長)の長坂信人の著書「素人力~エンタメビジネスのトリック?!」が刊行された。
(光文社新書)
ワタシはビジネス本の類いは一切読まないのだが、
これはー、、
一気に読んだ!
こんなにワタシが登場する本もなかなかないのだが(対談まである!笑)、
我々を取り巻く「制作会社の過酷で理不尽ともいえる“現実的”環境」のディテール、
なによりもっと理不尽な人間関係(特にワタシとのつきあい、すなわちプロデューサーと監督との関係は弁証法的な非和解的“対立矛盾”に近いものとして描かれている笑)、
そこから導きだされる猛獣使いに近い監督&スタッフ(特にヘタレ)操縦術、
更に最も恐ろしい!業界の伝説的キーマンとのつきあい方&処世術、
映像製作におけるホンネの理想と現実が赤裸々に網羅網羅網羅、、、
三河の“御曹司”だった彼の数奇な人生経験と精神は、
嵐のような“ギョーカイ”に弄られ揉まれ続け、
柔軟ですべてを受け入れる消化力、
決して 敵を作らない人の良さ、
後輩を見棄てない面倒見、
石橋を叩く警戒心などが、
変動する映像業界の荒波をサーフしていく『哲学、戦略、戦術』にみごとに 昇華していく!
それはまるで荒野に放たれた飼い犬が、
幾多の試練を経て、
春秋戦国の王に成っていくがごとくだ。
数十年も私達クリエイターの大きな後ろ楯=大後方になっている理由がそこに書かれているのだった。
これは東京のイチ貧乏映像制作会社の代表者の個別特殊な経験談かと思いきや、
取引先と労務者の迷路のような関係へのある種の回答、
常に時代の先を読み“アイデアを商売にする”ことでしかサヴァイバルできない独立制作会社の経営哲学、
無限に広がるハイテク映像表現テクノロジーを経営的に支える原則的な技、
文章の端々からたくさんの発見ができるのだった!
爆笑、感心、納得。
長くパートナーである長坂氏の心の深いトコロを見た。
身内を誉めるのも気色悪いが、
高所からいただくお言葉の羅列が多いビジネス書籍より、
ずっと親身で“的を得て”いる。
悩める経営者、
特に映像関係者、
理解者が“いない”クリエイター、
将来我々の世界に合流したい学生など、
必読!
の一作である!
そしてぜひ二作目は
「長坂流 俳優タレントの必勝術」を書いてほしい。
悩めるこれからの役者やタレント、ミュージシャンのために。
これは是非読みたい♪
読もう!読むべき!!読むならば!読め!
さて雨の日。私的遠征。
少し肌寒く。
堤監督も上着用意お忘れなく♪