【HAEVNEN/IN A BETTER WORLD】 2011/08/13公開 デンマーク/スウェーデン PG12 118分
監督:スサンネ・ビア
出演:ミカエル・パーシュブラント、トリーヌ・ディルホム、ウルリク・トムセン、ウィリアム・ヨンク・ユエルス・ニルセン、マルクス・リゴード
憎しみを越えたその先で
どんな世界を見るのだろう。
デンマークで母親と暮らす少年エリアスは、学校で執拗なイジメに遭っていた。両親は別居中で、医師である父アントンはアフリカの難民キャンプで医療活動に奮闘する日々。そんなある日、エリアスはイジメられているところを転校生のクリスチャンに助けられ仲良くなる。折しも一時帰国したアントンが、2人の前で暴力的な男に殴られると、無抵抗を貫いた彼に対し、クリスチャンはやり返さなければダメだと反発する... (allcinema ONLINEより)
2011年のアカデミー賞外国語映画賞に輝いた感動のヒューマン・ドラマ。
デンマークとアフリカの難民キャンプを舞台に、理不尽な暴力に対して復讐と赦しの選択を迫られる葛藤を描いたおはなし。
果たしてこの邦題はよいものか....HAEVNENとは復讐の意味だそう。なんか違う、、、
いくつかのエピソードがあるんですが、復讐と赦しどちらを選ぶかと言われると簡単には選択できないですね。状況によるけれどとても難しい問題。
アントンはアフリカの難民キャンプで医療活動をしている。ある日彼の前に妊婦のお腹を切り裂くという“ビッグマン”という男がケガをしてキャンプにやってくる。たとえ悪人でも医師として目の前に怪我人がいれば治療するのは当たり前と考え他の人と同じように治療するんですが、その男のある言葉をきっかけに何があってももう知らないよと...。
エリアスは学校でイジメにあっていて転校してきたクリスチャンに助けられる。やられたらやり返すのがクリスチャン。でもちょっとやり過ぎて警察沙汰になってしまうけれど、それでイジメの問題は解決することに。
エリアスの父親アントンはエリアスとクリスチャンの目の前で暴力的なラースに殴られるけれど無抵抗。後日アントンは子どもたちとラースの所に言って殴った理由を聞こうとするのだけれど、また殴られてしまうけれどここでも無抵抗。なぜやり返さないのか理解できないクリスチャン...。納得のいかないクリスチャンは、ラースはこらしめるべきとある計画を立てるんですが、これが思わぬ方向に行ってしまって...。
まぁ、一番話し合いで解決できれば良いのですが、やられたらやり返すというのもわかる気も...。
ラスト、クリスチャンの強気な行動が裏目に出てしまいエリアスが巻き添えになってしまって....ようやく自分の行動を反省するシーンが出てくるのですが、監督さんはこのあたりを描きたかったのかなと思いました。
クリスチャン役のウィリアム・ヨンク・ユエルス・ニルセン君が美少年。あのまま間違わない路線をいけば確実にイケメン君になるはず!!(←そこかいっ)。キリッとした顔をした時は大人の顔をしてましたね。楽しみにしていよう~♪
★★★.8
....観てから2週間くらい過ぎちゃった、、、。
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隣人を憎まず愛せというキリスト教の教え。
この矛盾した世界について大人はどう考えているのか。数年後には大人になる子供達はどう考えているのか。
それがこの映画には詰まっているような気がしましたよ。
あ。ボク?エリアスだよ・・・パパ大好き
いじめは「精神的暴力」で
報復にはきりがないんだよ
でもさ。勝って上から目線になるには
やられたら、やり返さなきゃダメじゃん
「目には目を 歯には歯を」
って言うだろ?!強いものと弱いもの
あ。あのさこれだけは聞いてよ!!!
大人の偽善はさ、僕ら子供は解っちゃう
んーっと。理解は憶測だけどね
いろいろ考えさせられる作品ですね。