ゆえん

 

マイピャオの儀

2010-11-27 01:25:04 | 中国
中国の広い大陸を旅したいと思ったら、
お金を払って飛行機でピューンと飛ぶ手もあるけど、
やっぱり、広大な大地をいっぱい感じたいなら、
バスと電車が欠かせないわけです。

黄河を渡る電車の図


そしてこの、陸路の旅の、
最初の試練になるのが、
「マイピャオ」という、チケット購入の儀。
これが想像を絶する難関なのです。

これが、そのカオス。


そもそも、中国の鉄道事情はというと、
需要に対して、供給が足りてなく、
チケットを求め殺到する人の群れに対して、
殿様商売の鉄道屋は全くやる気が無いわけです。

例えば、こんな感じ。


ゆえん「○○行きの、寝台車で、1人分、今日の列車で空きはありますか?

駅員 「ないよ」

ゆえん「では、明日の朝早い列車ではどうですか?」

駅員 「・・・・・・」(無視)

ゆえん「あ の ! 明日の朝の!」

駅員 「あ゛ぁん?今日と明日と、どっちのチケット買うんだよ!」

ゆえん「だから! 明日!」

駅員 「さっき、今日のって言っただろ!」
   (今日の列車の検索をリセットして明日の検索するのがめんどいだけ)

後ろのおばさん
   「ちょっと!なんでこんな時間かかってんのよ!」
   (わざわざ前に来て顔を覗き込む)


こんな感じで、全窓口、大騒ぎ。
これがその現場。

この目の前のおじいちゃんも、意地悪されてたんだ。

で、結局買えたのは、
寝台ではなく、座席、それも「硬座」という、
最も安い苦行車両だったとさ。




昔、おかんが、

「ちょっと、アンタ!チケット買えたよ!」

「○○君のお母さんは、3回通ってやっと買えたって言ってたけど、

 おかーさん、一発で買えたもんねー♪」

と、ホクホク顔で言ってきて、
大人なんだしチケットくらい普通に買えよ、
って思ったけど、

おかん、やっぱ勇者。


ってな感じでやっとチケットを手に入れる訳ですが、
この、マイピャオの儀は、過酷な陸路の旅の序章でしかなかったのでした。。


つづく かも。



つづき:中国陸路の旅 北京~洛陽 硬座苦行!の巻

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