こんなのできた!

単調な生活に新発見を!  
日々の小さな出来事の写真日記

2010/10/08 嫁入り道具は使わずじまい

2010-10-08 20:25:12 | Weblog

きょうは二十四節気の一つ 寒露。
菊が咲き始め、蟋蟀(こおろぎ)などが鳴き止むころ。

《寝がへりの方になじむやきりぎりす》 (内藤丈草 4-120) 


「つし」にあった珍しいもの
昨日、「つし」から降ろしたもの


「かき餅切り」 
【かき餅】は搗いた餅を「こじゅうた」に広げ、数日間乾燥させる。半乾きの
餅を「かき餅切り」で3~4mmの厚さにスライスし、かるたくらいの大きさに
切り、さらに乾燥させる。


「【かんぴょう】の包丁」「かんぴょう剥き」。
包丁で【かんぴょう】を輪切りにし、「かんぴょう剥き」で外周をなぞるように
して切っていく。


「畚(ふご)」 
わらで編んだもの。農作物を運搬するのに使う。
畚の中に畚が入れてあり、これで2つある。


「とおし」 
直径1.2mくらい。麦の脱穀のあとのふるいに使った。【なたね】のふるい
にも使った。


「竹かご」
農作物の運搬や【いも類】の保存容器として使う。


「いかり」 
舟の錨(いかり)に似ていることから、わが家ではこう呼んでいた。
昔は「つし」には階段がなかった。土間から「つし」へ物を運び込むとき、こ
れで吊り上げる。


「ドンゴロス」 
貝釦の原料となる貝を入れていた。


「寅さんのかばん」 


中には姉たちの学業成績票がいっぱい入っていた。
一番上の姉の通知簿を見ると優秀な成績。ちなみに私は図画工作は「2」、
それ以外は「3」ばっかりだった。


「優勝カップ」 
ゴルフの取りきり戦で貰ったもの。


「女房殿の嫁入り道具」
 
嫁に貰ってずっと親と同居している。いい物は将来使おうと嫁入り道具の
鍋・食器類は「つし」で保存した。その後も使う機会がなく、今も昔からの古
い鍋をずっと使っている。

私の地域では、昭和50年代までは親戚・ご近所に「衣裳見せ」をした。
本人が不要と考え揃えなかったものでも、親戚が「絶対もっていかなあか
ん」で、何回も追加で買いに回ったそうだ。上の道具だけでなく、使わずじ
まいのものがたくさんある。
嫁入り道具は本人の意思よりも親戚が決めていたようだ。


   のち