私は前からそうだが、「消費税」賛成派である。付加価値税を導入せよという意見である。大平正芳首相時代から賛成なのだ。だから特に、細川(小沢)政権の「福祉目的税」の時とかね。大企業の法人税を高くするとか、今回のような「年金改革」や介護保険料の負担増とかをするんなら絶対に消費税の増税の方が公平負担になると思っている。先延ばし先延ばしで結局、高齢者とか、今の中高年とか、各層、各層で「若年層を救うため」とか格好いい理由付けで大きな損失を被っているわけだ。
財務省的には消費税を上げて、年金もカットして、医療費も負担増、介護保険料も負担増をすればよいのだろうが、年金のカットもなく、消費税も上がらない、それで今まで通り医療費国民皆保険制度を維持し、介護料も据え置くなんて素人考えでも無理なのは分かる。だから、消費税増税が一番公平だと思う。それで経済活動が冷え込もうが、これが一番普通の道なのだ。今回の年金改定と介護保険負担増は、当事者にしか「ヤバイ」ってことが絶対に分からない。日本人全体が、周囲を公平に見られなくなっているからだろうか、どうも変だ。首相が言うとおり、これでは民進党の支持率は上がるわけがない。(別に政治的に好きな党派はないが)消費税増税する代わりに今後10年は年金カットはしない。医療費も据え置かれる。介護料も負担増しませんか?という取引じみたことがあってもいいのではないか?結局、年金が下がる世帯や介護料負担が近々重くのしかかる世代は消費増税よりも痛い目をみているのでありませんか?
近視眼的に、米国追従や増税に二の足を踏む我々の集団は根本的に「内発的」変革を出来ないと言いきった明治時代の漱石先生が見抜いていた日本人像となんら変わっていないようだ。
でも、赦そう。
君子は豹変する筈だからだ。最近元首相を務めた御仁が「原発はまずい」と言い切りだしている。本当にそう思っている私は漸く首相経験者が言い出したか、と結構関心を持って推移を見直している。彼は現首相とは違ったタイプのポピュリストだが、現首相より機を見るに敏なタイプだと思う。
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