威風堂々

晴れ晴れと、伸びやかに日々を過ごすために。
「心」と向き合うことで、日々の健康を大切にしましょう!

父と子 2

2012年06月22日 | 第八章 魂と聖霊

最近、父と息子っていう事に関心がいっています。多分《ゴッドファーザー》みたからかなぁ。でも、チャップリン《キッド》、ビットリオ・デ・シーカ《自転車泥棒》ピエトロ・ジェルミ《鉄道員》ってあたりは非常に良い映画です。父と子を中心に家族愛がテーマになっている。


私が父から頂いた珠玉の名言集(^0^)
・兄弟といっても、結婚すれば、所詮は他人になる。
・車は前で運転するものではない。後ろに座る人間になれ。
・死ぬ時はな。「おかあさーん」って心の中でいうとった。(兵隊に行ったので)
・保証人の判子は押すな。
・つまらん友達とは縁を切れ。
・人に金は貸すな。
・本を読め。
・葬式は質素に。


 実に偏屈な人であった。私が育った思春期まで、怖かったし、確かに強かった。しかし、偏屈であった。書棚に古ぼけた「カトリック聖歌集」があったのを覚えているが、母と結婚する前にいろいろ悩んだ時期があったようだ。好きな人でもいたのであろう。彼は、確かに私を可愛がってくれた。「記憶は嘘をつく」(これは名著である)ではないが白黒の写真。父はよく家族をカメラに納めている。僕が幼少時の事を幾つも思い出せるのは、古ぼけたアルバムの御陰だと思っている。


 僕が大学生になり、東京で住み出すとよく電話をかけてきた。其の当事は「ウザ」さ極まりなかったが、ある晩アパートに泊まり、たしか、福島の伯父の所へ父が行った帰りだったか。彼の色んな人生を僕は聞いた。二人で枕を並べながら。その時「なんで、そんな事まで俺に話すねん。聞きたないわ」と思った。父親の恥部は知りたくはないものである。個性の問題であろうが、父は喋った。勿論全部ではなかろう。人には「墓まで持って行かなくてはならぬこともある」からだ。だが、そんな正直さと馬鹿さ加減。そして、彼の人生を僕も受け継ぐのだと思った。実際そんな感じになっている。

最近「父と子」に関心がある。


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カリタスカウンセリングの原理 39

2012年06月11日 | 防衛機制
 
 今日は、『生き甲斐の心理学』94頁~

 退行

 現状が苦しいので快楽原則にひたりたい心理

私はうつ病の時、友人にパチンコに誘われた。自分でも良く行った。「冬のソナタ」が好きだった。
ヨーモニー、 ていう声というか音は今でも耳にこだまする。パチンコはゲームと違って勝てば金が手に入る。まぁ、おかしなギャンブルだとは思う。店が税金として場所代というか税金というかを払うシステムだからだ。ま、それはさておき、

あと、競馬を復活した。こちらは、最初から宝くじと一緒で何%かは、券を買った時点で税金を払うシステムなので健全だ。だが、博打は博打だから倫理道徳的に厳しい人には嫌われるわけだ。いずれにせよ、馬主になってもまぁ、胴元が儲かるわけだが、パチンコも競馬も、博打って奴は「依存症」に嵌まりやすい。勝負事はそうかも。ゲームも。だから、制御しないといけない。自分の思考・行動・感情をね。

 快楽原則に逃げ込むといけない。偶には幼少期に戻って遊ぶ事も心を健全に保つ秘訣ではある。

スポーツや芸術が最適である。これも、趣味の領域を出てしまうとストレスになるから趣味がよい。
私は、ゴルフかな。プレー中は「10才」の子どもである。また、楽しい。

 誰かに甘えるのも立派な退行である。デレ-としているカップルを見る度「あいつら、快楽原則にひたってるな」退行だ。と感じている。そうじゃない例もあるが、こちらに分かるように付き合っている「若者」を見ていると、素人だと感じるのだ。

 どうか、成熟を妨げるような退行はほどほどになさいませ。って俺だよね。


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漱石先生 5

2012年06月08日 | 文学・評論(現代・近代)

漱石の言いたかった「個人主義」とは何だろうか。

 金力、体力に勝る西欧に対等に渡り合うことを真剣に、あるときには諧謔的に思索していた漱石は徳力に力点を置いた時期があったように思う。肉体の力では負けるし、経済力で、科学技術で劣勢の日本がどうやって生き延びるのか。ま、世界史の中であるが、断っておくが私は右翼でも左翼でもない。愛国者ということは認めるが、それ以上でもそれ以下でもない。漱石は世界の中で日本が生き延びる方法は「個人が独立」した精神を持つべきであると考えたと私は思っている。

 よく、戦後日本人の精神性は「母子社会」「甘えの構造」と言われる。その通りだ。日本の古代史からずっとそうだ。漱石は明治維新を経て大正に向かう日本が、真に独立近代国家として良い国になるには、しっかりとした個人を打ち立てるべきだとかんがえたのではないだろうか。留学先のロンドンで、大英博物館の奥にある図書館で何を考えただろう。少ない官費で大学に入学することをあきらめた彼は、元大学教授を家庭教師に迎えシャークスピアを初めとする英文学者の文献を読みあさる。明治国家の意思は「英語教師」育成。漱石の意志は「英文学研究」。

 いつの時代も、国家は目先を考えて「学力」しか計らないし、多少外語ができて、理数ができると安心するようだ。だが、じつはそれでは何時まで経っても個人は独立しない幼稚な国家しか生み出せないのだ。この国は全くこの連鎖から抜けきれないようだ。大化の改新も外圧を感じて政治の刷新を試みたが、壬申の内乱後、外国から本格的に攻め込まれなかった日本。それはそれで幸せなことであるが、江戸末期は違っていたようだ。鴎外、漱石といった実に文豪と言うにふさわしい小説家も誕生している。

 これからのキーワードは個人主義だと思っている。もう組織に殉職する時代ではないと断ずるがいかが?


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カリタスカウンセリングの原理 38

2012年06月06日 | 防衛機制

知性化

 これは上手に使うと他人とのコミュニケーションをスムーズに運ぶ場合があります。
仕事では、ようこれを使っています。最近は意識して使っております。上司や先輩に対して「お前、それは間違っているやろ」とはっきりいえない場合。周りの、この事実を聞かせてやりたい、と思う者に聞こえよがしに知性化して物事を語るときがあります。

 人間は親しい関係ほど込み入った話題や緊急性を帯びた問題に対して意見を言い合う場合に「直接感情を吐露」するケースがあり、お互いに傷つけあうものです。これは親近感があるから自然に本の関係に戻ります。言ってみれば親には酷いことを言い放っても次の日には会話ができるようなもの。

 しかし、取引相手や親しくもない同僚なんかに感情をありのままにぶつけると自分がマイナスを背負い込むことになりかねない。ご注意下さい。私は最近、その場を離れる。黙る。を鉄則に、関係性の薄い相手とはあまり近寄らないようにしています。でも、本当は素直に自分の感情を表出するのが1番いいみたいです。


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killing me softly with this song

2012年06月05日 | 第九章 愛

 この歌は、もともと黒人女性の制作によるものなのでしょうか。
私はこれを歌う、アンディ・ウィリアムズの声が何とも言えず好きなのです。

いやー、最近は大人の歌声、男、おじさん、っていう人がいないような気が。もしいたら教えて欲しいなぁ。日本にも近江俊郎、田端義男とか、おじさん歌手です(いや、おじいちゃん歌手かな)っていう歌い手がいましたよね。別に「ド演歌」ってわけでもなく。

私はビートルズ解散の生を経験した頃が、流行歌との出会い。初めて買ったレコードが「フィンガー5」。

ラジオでは懐メロがよくかかっていたし、「リンゴの歌」とか「岸壁の母」なんか今でも耳に残っております。

父が、バナナボートとか「星影のワルツ」とかよく聞いていましたね。

歌はいいです。特に流行歌は3分で終わるから。変な商業主義だけど結果は成功している。

特にアメリカの50、60年代ポップスはいい。第一に明るい。失恋の歌でも明るい。体が自然と動き出す。わかりやすいリズムに歌詞。ルーツは黒人霊歌にあると思いますが。

日本の演歌も和歌が源流だということははっきりしている。生き残る和歌は鉄則があります。

・自然を詠み込む(ここに縁語や枕詞といった技巧が生まれる所以がある)
・人間の心情を詠み込む

この二つの軸が巧みにミックスされた31文字は読んでいて心地が良い。これは、景色と感情とも言えるのですが、それで、人生の深みをさらりと告げるなんてしゃれていますよね。

日本人が心にしみいる演歌の歌詞はこの法則です。「おふくろさん」「津軽海峡冬景色」など。


若者よ、食わず嫌いは良くないです。たまには「演歌」も聞いてみよう。


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