陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

フィギュアスケート国別対抗戦2013

2013-04-16 | フィギュアスケート・スポーツ


氷融け、春風吹く季節ながらも、フィギュアスケートの重要な大会といえば、シーズンオフが迫りつつあるこの大会、国別対抗戦でしょう。昨年は初優勝をかざった日本勢ですが、今回はペアの高橋成美選手と新しいパートナーの調整が間に合わなかったため、一種目不利な状況でした。結果として総合三位だったので、上々の出来だったといえましょう。

男子シングルは、やはり日本のエース・高橋大輔選手が昨年につづいての金メダル獲得。SPでは二位だったのですが、パトリック・チャン選手を覆しての逆転優勝。無良崇人選手は五位入賞で、まずまずの成果を残しています。ほんらいは、羽生結弦選手が参戦予定だったのですが、怪我をおして出場した世界選手権で悪化したため欠場を余儀なくなされた模様。ちなみに昨年もそうでしたよね。

女子シングルは、鈴木明子選手がSP二位からの逆転優勝。トータル200点に迫る199点台のパーソナルベスト更新にての大躍進。世界選手権での面目躍如となりましたね。期待の浅田真央選手は、ジャンプが整わずに五位入賞、表彰台を逃してしまいました。いささか残念ですね。

アイスダンスのキャシー&クリスのリード姉弟は、四位と大健闘。
チームジャパン男女とものこの結果、じつは昨季の国別対抗戦(氷上のアスリート、オールジャパンで大善戦!!)とおなじだったことに気づかされます。総合一位のアメリカ勢にさほどのメダリストがいなかったことを考えると、日本勢よくがんばった、と褒めたたえてもいいくらい。

さて、今回、試合結果よりも気になるのが、浅田真央選手の引退宣言。
まだ若いですし、北島康介選手の例もありますし、完全に幕引きを考えているわけでもないのでしょうが、やはり世界トップレベルのアスリートとしては、自分で納得のいく最高の演技ができない限りは潔く舞台を去るのがいい、という判断なのでしょう。真央ちゃん、まじめで責任感ありそうだから、こう考えちゃうんでしょうね。才能があるだけにあまりにも早く身の処し方を考えるのは惜しい気がしますが、生き方を選ぶのは個人の自由ですし。あれだけの運動量をこなすための調整や心労も大変だと思われますし。ソチの結果次第で思い直してくれたら嬉しいですけどね。

にしても、ここ最近、人気選手が次々と引退宣言を発表しておりまして、フィギュアスケート熱が冷めそうですよね。この選手の演技があるから見たい、という方がいなくなれば私も離れていくことになりそうです。


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