陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

日本映画「地雷撤去隊 THE GROUND」

2012-09-08 | 映画──SF・アクション・戦争
1998年の邦画「地雷撤去隊 THE GROUND」は、まさに地雷というにふさわしい映画ですね。うっかり観てしまいましたけど、まあ、部屋の片づけしながら片手間に観てましたので退屈はしなかったかも。けっしておススメできる出来ではありません。

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東南アジアのある国(となっていますが、あきらかにカンボジア)に進出した日系企業が道路建設工事中に爆発事故が発生。そこはじつは、かつて、米軍が埋めた地雷が無数に眠る地帯だった。工事を急ぐ企業は、囚人たちを地雷撤去作業に派遣するが…。

題材としてはすごくおもしろいはずだし、カンボジアという舞台もあって、もっと演出を工夫すれば見映えにする映画になったはずなのですが。
減刑を約束されて刑務所から派遣された囚人たちは、いかにも、優男ふうで囚人とは思えない。まあ、軽犯罪者ばかりなのでしょうけれど、中途半端に洋画を真似たような下ネタを口走るのがいただけない。

主人公はその囚人の日本人で結婚詐欺師だったアキラ。
ひと昔まえの少年漫画とか青年誌に出てきそうな不良といった感じ。
この男が現場を仕切る小森冴子とひと悶着あったり、仲間とトラブったり、弱気になって逃げ出したり、しかし、少女にほだされて勇気奮い起こしてみたり、とまあ、予想されるような展開がつづきます。要するにサバイバルものによくある展開。

さかんに日本人企業を悪徳として描くやりくちもちょっと浅い。
最後には、アキラたち残った囚人たちがすこしだけ報われる場面もあるのですが。この主人公の男性の背負った背景だとか、技量とか知識などがもうすこし爆弾解体に反映されるようなものだとおもしろかったのかも。

しかし、「日本人は金だけ与えて危険な作業は他人に任せて、自分は安全地帯に逃げる」って、ほんとそうですよね。東京電力の原発処理班といい。もちろん、日本人にもからだを張って救う人もいますけれど。

監督・脚本は室賀厚。
出演は江原シュウ・諸江みなこほか。


(2011年12月12日)

THE GROUND 地雷撤去隊 - goo 映画

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1 Comments

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放射能 半径~キロ (村石太ダー&コピペマン&佃公彦)
2012-12-13 15:06:52
原発 地雷 で プログ検索中です
テレビ 新聞で 自民党 圧勝の支持率ですね。
このままだと 自民が 過半数を 決めて、衆議院を 決めたところは 参議院も 決めるという説もあるとか?
そうすると 自民党の公約の政策を 始める日本ですね。
民主党に関しては ネット見ていると 不人気かなぁ?
少し ホローしたいけれど やめときます。
第3極も 今のところ 議席過半数に なる ことは ない支持率ですね。
第3極で 終結するとしたら 未来の党になるかなぁ
消費税増税反対 TPP反対 脱原発 
脱原発に関しては ある程度の政党は 脱原発かなぁ
オザワさん 岩手県出身 亀井さん 広島出身 滋賀県には 3つ原発があるのかなぁ。
TPPにしても 国防費についても 20年か30年前から 政治で やっていますね。
今すぐ 政策に進むというのも 心の準備が できていない私です。
国防軍とか 老人達に 聞きたいです。
消費税増税も TPPも 失業者が かなりでるのかなぁ?
国の税収(歳入)は やれるのかなぁ?もっと増税~ないと願います。
このままいくと 自民党政策ですね。
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