陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

「蒼のゆりかご」(了)

2012-06-19 | 感想・二次創作──魔法少女リリカルなのは
魔法戦記リリカルなのはForce 二次創作小説「蒼のゆりかご」は、これにて終了です。
長らくお付き合いくださり、ありがとうございました。


魔法少女リリカルなのはシリーズ第四期として、「ViVid」とともに並び立つ新作としてはじまった「Force」ですが、当初、私は主人公が男の子ということもあってか、あまり興味が湧きませんでした。おそらく人気も可愛さを粒ぞろいさせて売りにしている「ViVid」が上回るのでしょうし、なにより百合百合しくないのが残念。また掲載もやや遅れがちなのがネックでした。

ところがコミックスが巻を重ねるにつれて、新キャラクターの置かれた諸事情が明らかになり、なんらの力も、名も持たない彼らが、背負うには重すぎる運命に巻き込まれ、それでも生き残ろうとする姿に感動を覚えるようになりました。なのはやフェイト、スバルたち、旧キャラクターが絡まねば、はたして、これまで感心を抱かなかったかもしれませんが。それでも、このシリーズは脇役が主役に勝るともおとらぬ輝きを放ちつづけることのできる不思議な魅力があるといえます。このサブキャラクターにえもいわれぬ味わいがある、というのは、作者自身によるセルフパロディ、そしてファンフィクションにおいても、かなりの旨味のある素材といえますね。

本作はコミックス三巻までの公開された情報をもとに書かれてあります。
「ViVid」も「Force」も今年に入っての最新巻はまだ入手していないのですが、トーマの過去もヴィヴォたちの悔恨もなんらかの決着がつく頃なのかもしれません。2007年アニメ第三期からのお付き合いですが、劇場版第三作の制作も決定し、シリーズの息の長さと絶えない人気を喜ばしく思う次第です。

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