陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

少女革命ウテナ、20年後の再誕

2017-05-29 | テレビドラマ・アニメ

20年も経ったのか、というより、まだ20年しか経っていないのか、と思わず驚いてしまったので。いや、なんとなく、もっと古い記憶の引き出しの奥の方にあったかな、という感じだったもので。

「少女革命ウテナ」新作がflowersに登場、さいとうちほ画業35周年を記念し(コミックナタリー2017年5月27日)

「少女革命ウテナ」のその後を描いたストーリーが、発表されるとのことです。
原作漫画のさいとうちほ先生の画業35周年もかねての、読み切り特別企画として。いやいや、それとも続編制作に向けての予行演習なのか。期待が上がりますね。

7月28日発売の月刊flowers9月号(小学館)に掲載予定。最終回から時を経た鳳学園が舞台で60ページの大サービス。こんなにたっぷり描くのだから、やはり、コミックス一巻分にしなくちゃね、てことで連載化するのかも。そもそも原作漫画自体の初回が、天上ウテナが鳳学園に転校する前の予告編めいていた読み切りだったはずなので。同号にはさいとうと幾原邦彦監督の対談も掲載されるとのことで、これはビーパパス再結成だったりするのかしら、かしら?

この発表と同時期に、少女革命ウテナの音楽担当・ジュリアス・シーザー氏の手掛けた新曲CDリリースが告知。喜ばしいけれど、なぜかジャケットイラストは、「魔法少女まどかマギカ」の背景で知られたあの劇団イヌカレー。少女革命ウテナの音楽CD、大好きでした。神無月の巫女のOP、EDとこれだけは、いつも部屋に流していました。最近、再生プレイヤーを駄目にしたので、聞いてなかったんですけど。でも、欲を言わせてもらえば、さいとうちほ先生の絵柄の、花に埋もれたウテナのあの絵が惚れ惚れするぐらい好きだったので、やはり、さいとう画で拝みたかったなという本音。長谷川眞司さんのも色っぽくていいけれど、「ユリ熊嵐」とか「輪るピングドラム」をかんがみる限り、とてつもなく色情に訴えそうな仕上がりになりそうなので(爆)。

さいとうちほ先生といえば、同誌で好評連載中の『とりかえ・ばや』は、そろそろ最終回なんでしょうかね。コミックス欠かさず購入していて、完結したらレヴュー書きたいですが。この人の漫画に出てくる女子は曲者揃いで芯が通っていて行動力ありまくりだけど嫌味がなくて、男子ときたら少女漫画の御多聞にもれず現実味ないぐらいカッコいいを通り越して、宇宙人のような怪しい魅力を放つ(だいたいどこかに両刀使いがいたんじゃないかと記憶する)ので、ときおり出てくる味わい深い三枚目のおっさんキャラも含めて登場人物にノックアウトされてしまうような、不思議なパワーがありますね。30年間ほぼ画風が変わっていなくて、独特の絵のラインがありますし。絵を見ればさいとうちほスタイルだと分かってしまう、その個性がすばらしい!! 悶絶ものです!

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