陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。

ふたたびの美少女戦士セーラームーン

2012-08-05 | アニメの話題

ごめんね、素直じゃなくて
夢のなかなら言える
思考回路はショート寸前
いますぐ会いたいよ



当世リメイクばやりなんですけれど、まさかまさか、こんなに早くリメイクされるものなのでしょうか(ハガレンは数年でつくりなおしちゃいましたけどね)。武内直子先生原作のあの「美少女戦士セーラームーン」誕生から今年で二十年。それを記念して、な、なんと来年夏に新作が制作されるとのこと(美少女戦士セーラームーンチャンネル)。このアニメをリアルタイムで観ていた世代はわりといい年なわけで。二世代に渡っての視聴者獲得を狙ってのものでしょうかね。ちなみにテレビアニメなのか、映画なのか媒体は不明。新作とありますので、過去の焼き直しではないのかも。とりあえず実写じゃなくてよかった(爆)

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「美少女戦士セーラームーン」がなければ、その後の日本のアニメの歩み、とりわけ戦闘美少女ものというジャンルの開拓はなかったといっていいくらい、画期的な作品です。「少女革命ウテナ」も「魔法少女リリカルなのは」も、そして「神無月の巫女」(ソウマとツバサ兄はどう考えても見た目がブラックムーン一族のあの兄弟なのでは…(笑))も(おそらく「マリア様がみてる」も)なかったでしょう。「マリみて」と「神無月」ドラマCDにある学園祭の話は、主題歌「ムーンライト伝説」とシンクロしています。「美少女戦士セーラームーン」の同人作家やファンであった方々が、じつは現在のアニメーションや漫画、小説などで活躍されている世代。魔法少女ものプラス特撮戦隊シリーズの組み合わせという意表を衝いたブレンドが奏功し、男女問わず、世代問わず(笑)、国を選ばず、長きに渡って愛されつづけた作品です。

私の青春のメモリアルでもあります。
テレビアニメ放映中にグッズプレゼントがあって、テレカなどが当選したこともいい想い出だったりします。雑誌の『なかよし』も購入してましたし、アニメ雑誌まで手を出していました。机の奥に捨て忘れた下敷きが残っていたりして。当時の友人、親戚のおこちゃまから借りたムーンスティックでセラムンごっこしてたそうです。近鉄上本町の劇場であったミュージカルにも行きましたね。

でも、でも、ですね。
正直言いまして、新作版、是が非でも観たいかと言いますと、そうでもないですね。いま、ほんと、かなりひねくれてるティーンエイジが主役のアニメが流行ってますから、いまさら、こういう少女漫画ふうのストレートなものが受けるのでしょうか、と心配になりますね。それと絵柄はやはり、あの90年代当時のほうが好みですので、技術が向上して画像がきれいになっても、あまり感動しないかもしれない。

ところで、美少女戦士セーラームーンシリーズでやはり一番人気があるのは、三作目の「セーラームーンS」(はるかとみちるのカップル)だと思いますが、私が個人的に好きなのは「R」なんですね。ちびうさと衝突しながらも、大人として守るべき意思を固めて成長していくうさぎが好きでした。ブラックムーン一族との中間決戦の回がお気に入りです。「S」のエンディングでセーラーチーム五人組コーラスが流れていますが、それよりも「R」の映画の主題歌のほうが好み。「S」の教授(CV:神谷明)もおかしかったですけどね。ほたるちゃんとせつなさんも好きでした。

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劇場版「R」は、映画館で一日中、三回ぶっつづけて観ていました(当時は総入替制ではなかった)。三回のうち二度目までボロ泣きしていました。ラストからエンディングに入るあたりの挿入歌とか。どうして泣いたのか筋書きを覚えていないのですが、もしもういちど観たいとしたら、まっさきにこの映画版ですね。死ぬまでにぜひとも、ふたたび。劇場の大迫力画面でないのが惜しい。どうしてあのときあまりに若かった自分がなにに感興もよおしたのか、知りたい。ただそれだけの理由によって。いまでもふとした瞬間に「Moon Revenge」がリフレインすることがあって、からだが震えることがあります。ちなみに「R」の監督は、言わずもがな、「輪るピングドラム」の幾原邦彦氏です。私が観たアニメ映画のなかで、五本の指に入る名作です。「輪るピングドラム」の最終回と比較するとわかりよいかも。ちなみに最近になって知ったのですが、庵野秀明氏は緒方恵美さん演ずる地場衛の幼年時代を観て、エヴェンゲリオンの主役に抜擢したのだそうですね。アニメ史に残る伝説的な作品といえそうです。ひねくれたところがなく、単純明快ながらも、想いがストレートに伝わるアニメ。こういう作品はいまは古いのかもしれませんね。



出会ったときの なつかしい
まなざし忘れない
幾千万の星から あなたを見つけられる
偶然もチャンスに変える
生き方が好きよ




スキルもパワーもなく、傷つきながら身を挺して大事な人を守ろうとする女の子。平均点で別段すぐれたところはないのに、周囲に愛されている。家族と何人かのこころ許せる友だちがいる。恋人だっている。それは女子にとっては理想でありますが、しかし、強いられてしまった幻想でもあるような気がします。友情というよりも母性に近いですよね。うさぎの場合、ふだんちゃらんぽらんなものだから、いざというときの落ち着きとのギャップがたまらないといいますか。土壇場でふんばる力がすごいのは、見習いたいところかも。三石琴乃さんの演技力もすばらしい。でも人気があったのは亜美ちゃんなんだな。

劇場板「S」のほうは原作者が手がけた、ルナが人間化するお話で知られていますよね。第五作の「セーラースターズ」はほとんど観てなかったですね。セーラー戦士がつぎつぎに消えるというのが衝撃的すぎて辛いものがありました。シリーズが長期化するにつれて、やはりいろいろ疲弊が見られたのが残念でしたね。

印象に残ったエピソードは、「クレヨンしんちゃん」の声優さんが茶道の家元の少年を演じた第104話(セラムンS)。ほかに感動の神回があるのに、なぜそれ選ぶかと責められそうですが。ビデオ録画していて、三回もリピート視聴してバカ笑いしたのは、後にも先にもこの回だけです(爆)。幾原監督の演出が炸裂。幾原監督はオリジナルアニメで独自の境地を切り開いてらっしゃるので、いまさらセラムンを手がけはしないでしょうね。

原作コミックス、そろそろ処分しようか、と思ってたのですが。時間があれば読みなおしてみましょうか。ちなみに私は初期の絵柄のほうが好きですね。最近のはアニメに影響されたのか、目が異様に大きく丸くなってたりしてるのが、ちと残念。武内先生、しばらく筆を持たれていなかったのかしらと。

いまは手元にないのですが、アニメのフィルムコミックや武内先生の原画集ももっていました。武内先生はフィギュアスケートの漫画『』を描かれただけあって、女性のダイナックな動きを描くのにとても長けていらっしゃるのですが、背景の美しいつくりに眼を奪われてしまいますね。古代の神殿の廃墟とか、宇宙や地学への興味を開かれたのも、この作品に出会えたおかげといえるでしょう。少女漫画ながら理系脳(武内先生は薬剤師免許所有者)で描かれた部分が新鮮でしたね。十番街イレギュラーズの『セーラームーンの秘密』も熟読させていただきました。

ところで、新作のほうは、主題歌がももいろクローバーらしいのですが。声優さんは変えないでいただきたいものです。



不思議な奇跡クロスして
何度も巡り会う
星座のまたたき数え 占う恋のゆくえ
同じ地球(くに)に生まれたの
ミラクルロマンス






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20周年トークイベントに、セーラームーン役の三石琴乃さん、タキシード仮面役の古谷徹さん、原作者武内直子さんの担当編集者が登場。当時の裏話を明かしてくれます。

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